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kirana

kirana 

 
君に初めてあったとき、
安心感と恐怖心と虚構。
君の前で話すことすべて、
うそをついてるような気分だった。 


君の真っ直ぐで黒目がちな目に写るぼくが、どんな風に写っているのか
知るのが怖かった。




頑張っている
悩んでいる
苦しんでるとこを見せて
承認欲求を満たすこともあった。


そんな自分が嫌で変わりたくなくて、
向き合いたくなくて逃げた。




1年間たって
もうどうしようもなくなって
すべて諦めて
また会いにいったとき
変わらない瞳でぼくを見つめてきた。

君はこうなることをわかっていたみたいに、
淡々と話していたね。



あなたは、どうなりたいの?

心の奥底に響くように尋ねる君




ずっと問いかけていた。


そして少しずつわかってきた。


自分の足で立つこと。

今に生きること。

日々の煌めきに感謝できること。

自分の本当の心に素直になること。




また1年たって、
全く別の自分がそこにはいた。


君に認めてもいたいと思う自分はいなかった。


どれだけ沸き上がる感情、思考に
支配されていたのか今ならわかる。
まだ、飲み込まれそうになるけどね。


あのときは傷ついたふりをしていたけど、
君がぼくに言ったすべての発言が
ぼくの為だったということがわかる。


そこには本物の愛しかなかったんだ。




また会いたくなってしまうよ。



黒目がちな瞳に吸い込まれたくて。





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