「えほんのはなし」はじめます
絵本は子供のためだけのものではありません。
絵本といえば、小さな子供だけが読む本だと思われてはいないでしょうか?
子供の頃、何となく読んでいた絵本も大人になって改めて読んでみると、1ページ1ページに当時は気が付かなかったような物語があったり、登場人物の言葉の1つ1つにも深い意味が込められていたのだなということに気づかされることがあります。
また、絵でつづられている絵本は、1冊がまるで小さな美術館の様で、見ているだけで、心が癒されることがあります。
仕事や家事に疲れた時の気分転換にも私はぴったりだと思っています。
休憩の合間に、コーヒー片手に絵本を眺める時間は、私にとってはちょっとした贅沢な時間でもあります。
大切なコミュニケーションタイム
子供が産まれなんとなくはじめた読み聞かせ。教育に対して熱い思いがあったわけでもなく、本当に何となくから始めたものでした。
まだ、言葉も話さないベビー相手の読み聞かせから始まり、お気入りの絵本を自分で探せるようになり、いまでは、絵本の登場人物(人とは限りませんね)の描かれていな面について創作したり、気持ちを考えたりしながら楽しんでいます。そんな姿を見ると成長したなと読み聞かせを通して感じることができます。
我が家では寝る前にパパから1冊、私から1冊絵本を読んでもらうことが日課です。私が2冊読むことも可能ですが、1冊ずつの絵本を読みながらそれぞれと何となくその日の出来事や読んでいる絵本の感想を共有することで、短い時間ではありますが、お互いの気持ちを伝える大切なコミュニケーションタイムになっています。
そんなこともあり、1人でひらがなが読めるようになった今でも読み聞かせは日課にしています。
そんな遠くないいつの日か、ベッドにもぐりこんでくることもなくなるかもですが、続けられる限り続けたい日課です。
お気に入りの1冊に出会ってほしい
子供のころ、子供部屋の本棚には、びっしり詰まった絵本がありました。
でも、残念なことにどんな本があったのかほとんど記憶にはなく、この一冊という名前を挙げることすらできません。
逆に、主人はたくさんの絵本に囲まれていたわけではありませんが、
思い出の絵本はときかれると、「てぶくろ」と即答します。
育児に関する本を読むと図書館に通いできるだけ多くの絵本を読み聞かせするほうがいいという内容を目にしますが、私はお気に入りの絵本はいつでも手に取れる場所にあるほうがいいなと考えています。
絵本は1度読んだら終わりでなく、読むたびに新しい発見があります。
わが子にも、主人のようにお気に入りの1冊はこれだといえるような絵本に出会い、よれよれになるまで読んでほしいと思っています。
とはいえ、本屋さんへ行けば、日本の絵本から、海外作者のものまで幅広い絵本が置かれており、今でも毎月かなりの数の新作が発表され続けています。
私も毎回本屋に行くたびにたくさんの種類の絵本を目の前に、どれにしようかなと、とても悩みます。
絵本の定期購読サービスもいくつかり、好みの偏りがなく読むことができるという利点はありますが、それでもやはり好みはあります。合う合わないは絶対にあります。
この掲載を通して、皆さんがいろいろな種類の絵本を読んでいただき、お気に入りの1冊を見つけるお手伝いができればいいなと思い「えほんのおはなし」をはじめました。
文書を書くことはまだまだ修行が必要です。至らぬ点が多々ありますが、目をつぶっていただけたらと思います。