ロジカルシンキング(超初級編)
ロジカルシンキング、論理的思考力、とかって良く言うけど、よくわからん。という声をよく聞きます。
強く意識しないと、考えもしないですし、仮にできていたとしても再現性がなかったり、中途半端だったりします。
論理的思考力って
こういうときは、言葉の定義から。
論理的:論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。
思考力:考える力。
横の論理と縦の論理
横の論理とは、並列になることやものを並べていくこと。
私の趣味は、テニスとゴルフと読書とフランスです。
明らかに「フランス」が浮いてますね。これは趣味というより、好きな国とか行きたい場所とか。なので、並列にはあまりしないでしょう。
あと、人によっては「読書」も違和感があるという人もいるでしょう。これは、前半2つとカテゴリーが異なると感じたからでしょう。アウトドアな趣味とインドアな趣味というレベルで整理したい場合は、それも正しいです。
(インドアテニスとかシミュレーションゴルフとかはどうなんだ、とか言われるかな。)
横の論理の広げ方は「他には?他には?」です。
次に、縦の論理とは直列に並ぶものやことです。
今日は快晴だ。だから雨が降った。
稚拙な例えだとか言わないでください。
これだけ聞くと、何言ってるの?って感じですよね。
でもちゃんと話を聞いてみたら。
今日は快晴だ。しかも気温が高い。うちは山に囲まれた盆地である。空気が上昇気流として山をのぼり、乗り越えてきた湿気が盆地に降りてくるときに冷え、雲を作っていた。だから雨が降った。
とのことでした。
変なことを言っていたのではなく、説明の段取りが不足していた、論理の飛躍が起きていたわけですね。
事象に対して筋道を立てていくこと、これが縦の論理であり、縦の論理を意識した思考や説明です。
この説明の中に「私は傘を持っていなかった」という発言があったら、論理の成立には不要なこと。なので、論理的な説明としては不適切です。ずぶ濡れなのはかわいそうなので気持ちはわかるけど、不要なんです。
縦の論理の組み立て方は「それで?それで?」や「なんで?なんで?」です。
MECE
漏れなくダブりなく、という、論理的である状態や考え方を説明した略語です。
・M Mutually
・E Exclusive
・C Collectively
・E Exhaustive
互いに、重複なく、全体的に、漏れがない
これを実現するために最も大事なことは、スコープを明確にすることだと私は思います。
要は、論理的に整理するとは、全体を区画整理をしてください、ということなんです。
全体の広さ、対象が何なのかが決まり、相手と同じ認識を持たないと、MECEかどうかすり合いません。
そのために大事になるのが、定義や一般論です。
例えば。飲み物をMECEに整理しようとしたときに。
「アルコール」と「それ以外」
非常にMECEですね。ですが、それ以外って何よ。整理したって言える?となるケースがあります。
「水」と「ジュース」と「ビール」と「カクテル」と…
わかったけど、いつまでそれ言い続けるの?全部言い切ったって証明できる?って言われそうです。
私が昨日飲んだ飲み物は「水道水」と「コカコーラ」と「カレー」です。
良いのよ、カレーは飲み物派ってことね。私もカレーは好き。自分が飲んだっていうスコープも定義できているしね。でもなんかカッコ悪いし、ビジネスでは使えないよね。
食品衛生法における飲み物とは、「清涼飲料水」「乳製品」「アルコール飲料」と定義されています。
良いね。カッコいいね。なんかチャチャ入れられても、食品衛生法上の話ですから(キリッ)って言い放てますね。
スコープや前提を用いた上でMECEに整理、論理的思考力の基本です。
小手先論理
先ほども使いましたが、「水」「それ以外」。AとnotA。数学の集合論、嫌いな人多いですよね。
まぁあんまりですが、時には使うこともあるかと。
論理的思考の何が良いのか
以前書いた記事をご参照くださいませ。
https://note.com/km_shukatsu/n/n43deefb27496
まとめ
論理的思考には、慣れが必要です。フレームや考え方を理解して、日々文章、発言を意識してみてくださいね。
話したり書いたりする前に、全体像をイメージすることも大事です。
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