知識と体験の入れ方
かずです。
研修や講演をしていて、いつも思うこと。
知識と体験の入れ方の原則は、
「体験ファースト」だなと。
どうしても、みんな早く知識を知りたくて
そちらを求めてしまうけど。
知識はそれだけでは使えるわけではなく、
また一読して分かるものでもなく。
けど、講演を聞いたり、本を読んだりして
なるほど、こういうものかと知ると、
あたかもそのことについて
「知ったような気持ち」になるし、
「出来るような気持ち」になる。
これが本当にやっかいで。
分からない、出来ないと思う人は、
分からないからこそ、出来ないからこそ、
そのことを分かろうとするし、
出来るようになる努力をする。
体験に対して「身体」から入ってくる。
けれど。
分かると思い込んでいる人や
出来ると思い込んでいる人は、
もうすでに分かるし、出来るからこそ
体験に対して「頭」から入ってくる。
そうすると、
頭にある聞きかじりの、部分的な知識で
そのことを体験しようとするから、
本当に体験になり切らない。
頭にある聞きかじりの、部分的な知識で
こういう体験のはずだと思い込んで
その体験を観たいように観て、
感じたいように感じることになる。
知識が悪いわけじゃないのだけど、
知識の扱い方は難しい。
だって、目の前にある実際の体験すらも
頭でコントロールできちゃうから。
何かを学ぶとき、得るときには
「体験ファースト」でやるといい。
そのほうが、身に沁みる。
もちろん、それ以外の方法もあるけど、
それはまた別の機会に。
まる。