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旅のアルバム。           2023年10月、長野県の旅備忘録その2。

旅の3日目。
2日目までは戸隠神社へのお礼参り(おれいまいり)の旅でした。お礼参りという言葉自体なんだか物騒な様子を連想させます。神社仏閣に願を掛け、その願いが成就した時に、お礼として礼拝や布施を行うことが本来の意味です。2011年の秋、特に願をかけたりお願いをしたわけではないけれど、ここをお参りして救われたのは事実である。遅ればせながらそのお礼ができた。長い間の気にかかっていたことが解消した。気持ちが軽くなった。気分を変えて、旅は国宝建造物を巡る観光旅行に様変わりする。
8時23分にホテル発。昨日の疲れは残っていない。
善光寺。524.9キロメートル。9時05分着。
今回、30年ぶりにお参りするにあたり改めて予習をした。特定の宗派に属さない無宗派の寺であり、全ての人々を受け入れる。本堂が国宝に指定されている。ご本尊は一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)(善光寺如来)。一つの光背の中に三尊(中央に阿弥陀如来、両脇に観世音菩薩、勢至菩薩)が配置された様式で「善光寺式阿弥陀三尊像」とも呼ばれる。絶対秘仏となっている。御開帳時は前立本尊のみが公開される。
境内、本堂の内部などに幾つもの見どころがある。
本堂の裏手、北参道に面している第一駐車場に車を停める。いったん境内を通り抜け仁王門の外側まで歩く。そこから改めて門をくぐり直し、仲見世通りを本堂に向かって歩く。時間が早いのか閉まっているお店、準備中のお店が目につく。
あらかじめリサーチした見どころを観光しながら進む。本堂で手を合わせる。その後、内々陣にあるお戒壇巡り入り口に向かう。お戒壇巡りとは、瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる「極楽の錠前」に触れることで、錠前の真上におられる絶対秘仏の御本尊様と結縁を果たすことです。真っ暗な中、壁を伝いながら進む。以前、山梨県の甲府善光寺でもお戒壇巡りをしたことがある。その時はなにも見つけられなかった。その時の苦い経験が頭をよぎるが、逆にその経験則を生かしてすすむ。歩幅を狭くして一歩一歩確かめながら歩く。目指すものは腰の高さにあるというが、壁を探る右手を上下方向にも動かしてみる。右に曲がる。全く眼が慣れてこない。何も見えない。真の闇だ。また曲がり角になる。数歩進むと1㎝ほど飛び出している部分があった。両手で探ってみる。正方形で10㎝四方の大きさ。手触りは木。どうやら探しているものではなさそうだ。また一歩進む。「あった!」極楽の錠前は一瞬でそれとわかる手触り、手応えでした。これで御本尊、阿弥陀如来様と結縁が出来た。
1時間30分あまりの滞在。10時38分出発。



道の駅中条。ここは以前にも来たことがある道の駅。トイレ休憩。
545.3キロメートル。11時20分~11時31分。
仁科神明宮。579.4キロメートル。12時14分~12時42分。
主祭神は天照大神。日本最古の神明造として、本殿・釣屋(つりや)・中門が国宝に指定されている。
駐車場は一の鳥居を車で通り抜けた場所となる。車を停めたら、徒歩で一の鳥居まで引き返し、改めてお参りするのが正式な参拝の方法だろうけど、駐車場から境内へと歩き始める。二の鳥居をくぐる。左側に社務所や宝物館を見ながら進んでいく。石段。登りきったところが三の鳥居。境内にはもう一組だけ参拝者がいた。周囲には杉の巨木が生い茂っている。空気がひんやりと感じられる。ひと際厳かな雰囲気だ。
神門、拝殿の前まで進む。深く呼吸をして礼。心を静めて手を合わせる。その後、拝殿の奥、国宝に指定されている中門、釣屋、本殿を見る。社(やしろ)の造形に深い知識があるわけではないが、伊勢神宮を彷彿とさせる唯一神明造のご本殿だ。見ているだけで心が和む。お詣りできてよかった。



道の駅いくさかの里。2018年4月の第49回で登録、長野県32番の道の駅。
591.1キロメートル。13時06分~13時57分。ここで昼食。

大王わさび園。605.2キロメートル。14時21分~14時57分。
観光わさび園、定番のわさびソフトを味わう。


宿泊は別所温泉。宿着は684.7キロメートル。16時25分。
1917年(大正6年)創業。6500坪の敷地に点在する施設は全て木造建築であわせると1500坪になるそうだ。
棟ごとに渡り廊下で結ばれている。ほぼ全館が登録有形文化財指定だ。
国宝を巡る旅にふさわしい宿。
部屋は間取りが全て異なり、それぞれに当時の宮大工が手掛けた
意気込み・遊び心を垣間見ることができる。温泉も趣向を凝らしてある造りで、上質の泉質と相まって旅の疲れが癒されました。


4日目。宿泊したホテルから徒歩で別所温泉内の観光スポットを巡る。
北向き観音。ここにはレイラインもあるようだ。

安楽寺国宝八角三重塔。
ここにも逸話が残っている。以前にも来たことがある。その時は少し手前の木造駅舎のある終着駅、保存車両もある長野電鉄の「別所温泉駅」に見入ってしまった。当時のマイブーム、木像駅舎、保存車両、終着駅がすべて揃っている。夢中になってしまった。気づいた時は拝観終了時刻の17時を過ぎていた。見ることが出来なかった。今回は徒歩圏内に宿泊していたので確実に見ることが出来ました。一番下は庇、という事で三重塔だ。

常楽寺。

別所神社。
10時43分、改めて車で出発。
上田城。695.9キロメートル。11時10分~12時07分。

計画ではこのあと道の駅に寄って終了でしたが、まだまだ時間に余裕がある。明日の予定を先取りして小諸懐古園に向かう。
途中セブンイレブンにて昼食。
小諸城址、懐古園。715.2キロメートル。13時19分~15時10分。



ホテル着、737.1キロメートル。15時48分。
最終日、8時50分出発。
道の駅 女神の里たてしな。2017年11月の第48回で登録、長野県31番の道の駅。749.1キロメートル。9時09分~9時24分。

道の駅 ヘルシーテラス佐久南。2016年10月の第46回で登録、長野県30番の道の駅。763.1キロメートル。9時47分~10時41分。
JA直売所がある大きな道の駅。御土産、フルーツ、野菜、お菓子、たっぷり買えた。最後に買い物ができる場所があって良かった。これで心残りなく帰れる。

佐久南IC→中部横断道→佐久小諸JCT→上信越道
横川SA 802.9キロメートル 11時12分~11時31分。
上信越道→藤岡JCT→関越道→高崎JCT→北関東道
出流原(いずるはら)PA 878.9キロメートル。12時31分~13時02分。
横川SAで購入した釜飯で昼食。
北関東道→岩舟JCT→東北道
阿武隈PA 1024.1キロメートル。14時17分~14時33分。
東北道→泉IC
帰宅。1197.3キロメートル。16時20分。
看板は掲げ続けているので。
2023年10月27日時点で全国の道の駅は1209駅。今回の旅行での新規訪問は5駅。行ったことのある駅は883駅となった。達成率73.0%。夢の全駅制覇まで残り326駅。

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