Kluele

VRChatで気になること、電気回路のLtspiceシミュレーションのことなどいろいろ…

Kluele

VRChatで気になること、電気回路のLtspiceシミュレーションのことなどいろいろ書いています。

最近の記事

[LTspice]シングルエンド伝送におけるベッセルフィルタ適用について

こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 今回はシングルエンド伝送におけるベッセルフィルタの効果を確認するためLTspiceでシミュレーションしたので、その内容を個人的なメモとして書いておきます。 ベッセルフィルタは群遅延が平坦なLPFとして知られており、信号波形を極力崩すことなく高い周波数のノイズやエイリアスの原因となる波形を抑制することができます。 どちらかというと高周波回路向けなイメージで

    • [LTspice]雷サージ試験対策回路について④

      こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 今回は雷サージ試験の対策回路の中のダイナミック抵抗とコンデンサの容量の関係についてLTspiceでシミュレーションしたので、その内容を個人的なメモとして書いておきます。 以前の記事では、雷サージ対策としてMOSFETを使った電源スイッチを使用した効果ついて確認しました。 今回は入力フィルタ部分の抵抗やコンデンサの容量を変化させてピーク電圧がどの程度にな

      • [LTspice]雷サージ試験対策回路について③

        こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 今回は雷サージ試験の対策回路をLTspiceを使って考えていたのでその内容を個人的なメモとして書いておきます。 以前の記事では、雷サージ対策としてインダクタを使用したときの難しい点について確認しました。 今回はMOSFETを使用した電源スイッチ回路の効果について確認していきます。 過電圧が印可された場合に電流を遮断する回路、逆流防止回路を追加した場合、

        • [LTspice]雷サージ試験対策回路について②

          こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 今回は雷サージ試験の対策回路をLTspiceを使って考えていたのでその内容を個人的なメモとして書いておきます。 以前の記事で、雷サージ対策としてTVSダイオードや比較的大容量のコンデンサが有効であることを確認しました。 今回はインダクタを追加した場合のフィルタの効果について確認していきます。 なお、LPFとして使用されるRCフィルタは非常に損失が大きく

        [LTspice]シングルエンド伝送におけるベッセルフィルタ適用について

          [LTspice]雷サージ試験対策回路について

          こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 今回は雷サージ試験の対策回路をLTspiceを使って考えていたのでその内容を個人的なメモとして書いておきます。 雷サージ試験は電源ラインや通信ラインに低インピーダンス、低周波数の高エネルギーノイズが印可された場合でも機器が故障せず、一時的な性能低下があったとしても自動復帰することを確認するものです。 電源ライン間への印可レベルが0.5kVの場合、電流は2

          [LTspice]雷サージ試験対策回路について

          [LTspice]インパルスノイズ試験対策回路を考えてみる③

          こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 最近は電源回路に対する過電圧対策回路をLTspiceを使って考えていたのでその結果を個人的なメモとして書いておきます。 前回の記事でMOSFETでコンデンサを充電する方式の対策回路について書きました。 この対策回路ではメリットもあるものの、電気的特性としては改善の余地があるものでした。その1つが、アンダーシュートへの対策としてコンデンサ+ダイオードスナ

          [LTspice]インパルスノイズ試験対策回路を考えてみる③

          [LTspice]インパルスノイズ試験対策回路を考えてみる②

          こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 最近は電源回路に対する過電圧対策回路をLTspiceを使って考えていたのでその結果を個人的なメモとして書いておきます。 回路の概要 ・接地端子がない電源入力部を模擬しています。  供給電圧はDC24Vです。 ・対策回路の前にLPFを配置しています。対策回路の応答速度はそれほど早くないため、10MHz以上のノイズを抑制する必要があります。 ・L1の右から

          [LTspice]インパルスノイズ試験対策回路を考えてみる②

          [LTspice]インパルスノイズ試験対策回路を考えてみる

          こんにちは。 お仕事の都合などで電気回路の設計などをしているため、空いた時間にいろいろ回路について考えることが多いです。 最近はインパルスノイズ試験の対策回路をLTspiceを使って考えていたのでその結果を個人的なメモとして書いておきます。 回路の概要 ・接地端子を持った電源出力回路です。  電源モジュールからフィルタを経由して外部に電源を供給します。  供給電圧は24V。定格電流は0.5A程度の想定です。 ・シミュレーションではvoltageシンボルに起因する影響を小さ

          [LTspice]インパルスノイズ試験対策回路を考えてみる

          [VRChat](Modular Avatar)PhysBoneをつかんで衣装のBlendShapeを操作する

          こんにちは!Klueleです。 最近Modular Avatar(以下MA)を使ったアバターの改変をすることが増えたので、MA前提のギミックの作成例を自分用メモとして残しておきます。MAを使用しない作成方法はここ1年でいろいろな記事がありますので他の方の記事も探してみてください。 ここでは、Headに追従するPhysBoneを動かすとサングラスが動くギミックの例で説明します。ある程度UnityでVRChatのアバター改変に慣れている人向けです。ギミック内部で衣装を直接操作せ

          [VRChat](Modular Avatar)PhysBoneをつかんで衣装のBlendShapeを操作する

          VRChat ワールド作成時にインポートするアセットのメモ

          ・VRChat SDK3 - Worlds ・Creator Companion Beta ※注意:Creator Companionを使用した場合にインポートが推奨されるUdonSharp 1.x系は、現在主流の0.2x系と互換性に深刻な問題があります。2022年8月時点では、UdonSharpを使うワールド作成でCreator Companionを使用しないでください。UdonSharpを使う場合は手動でProjectにインポートしてください。 ・World Crea

          VRChat ワールド作成時にインポートするアセットのメモ

          VRChat たわわ胸 Extraを素体に雑につけてみる (Blender 2.93)

          こんにちは!Klueleです。 最近Luaちゃんにたわわ胸Extraをつけることがあったので、その手順を個人用に記録しておきます。キッシュちゃん以外の素体にたわわ胸をつけてみるときに参考になれば幸いです。 なお、Unityでのセットアップやアマチュアの構造などある程度の理解がある前提で書いているので、VRChatはじめたばかりの人には難しい箇所があります。たわわ胸を素体につけると専用衣装はなくなってしまうので、Blenderで衣装をフィッティングできる人向けです。 基本的な

          VRChat たわわ胸 Extraを素体に雑につけてみる (Blender 2.93)

          VRChat はじめてのBlender2.92を使ったアバター改変①

          こんにちは!Klueleです。 最近いろいろなプラットフォーム向けにアバターを作成したり、大人数イベントに参加することが多くなり、Unityだけでは作業が難しいことが増えてきました。Blenderを使えば、Unityでは難しいアバターの改変ができます。はじめてBlenderで改変してみたので自分のメモ程度の内容ですが残しておきます。なお、Unityでのセットアップやアマチュアの構造などある程度の理解がある前提で書いているので、VRChatはじめたばかりの人には難しい箇所があり

          VRChat はじめてのBlender2.92を使ったアバター改変①

          VRChat はじめてのBlender2.91を使ったアバター最適化① メッシュの結合

          こんにちは!Klueleです。 最近いろいろなプラットフォーム向けにアバターを作成したり、大人数イベントに参加することが多くなり、Unityだけでは作業が難しいことが増えてきました。Blenderを使えば、Unityではできないアバターの最適化ができます。はじめての人でもできる内容を紹介していきたいと思います。 なお、Unityなら改変ができる程度の理解がある前提で書くので省略されている手順があります。 ここでいうアバターの最適化とは、データサイズを小さくすることではなくC

          VRChat はじめてのBlender2.91を使ったアバター最適化① メッシュの結合

          VRChat VIVEコントローラーのトラッキングが常時飛ぶときに見直す3つのポイント

          こんばんは!Klueleです。 最近引っ越しをして新しくVR環境を作り直したのですが、トラッキングに問題が発生したので試したことを書いていきます。トラッキングの安定性はベースステーションの位置以外に無線環境によっても影響を受けるようです。特に2.4GHz~2.5GHz帯ができるだけ混雑しないように注意しました。 改善前は1秒たりともコントローラーのトラッキングが安定しない状態だったのですが、改善後は気になるトラッキングロストは起こらないようになりました。 USB3.0接続の

          VRChat VIVEコントローラーのトラッキングが常時飛ぶときに見直す3つのポイント

          VRChat Avatars3.0でAFK,Idle,座り,歩行,寝るモーションを設定する

          こんにちは!Klueleです。 Avatars3.0対応するときに、これまでできていたことをAvatars3.0でも再現したいということが増えてくると思います。この記事では、Avatars3.0でいろいろなモーションを変更する方法を紹介していきます。 Avatars3.0で表情をつける方法は過去に書いた記事を参考にしていただければと思います。 VRChat Avatars3.0で表情設定・リップシンク・視線の表現を設定する https://note.com/kluele_

          VRChat Avatars3.0でAFK,Idle,座り,歩行,寝るモーションを設定する

          VRChat 要注意!?VRCSDK2とここが違う、VRCSDK3の更新方法

          こんにちは!Klueleです。 この記事はVRChat Advent Calendar 2020参加のため作成したものです。 他にも多くの役立つ記事が掲載されているので、興味がある方は他の記事も見てくださいね。 VRChat Advent Calendar 2020 https://adventar.org/calendars/5102 今回はVRCSDK3の更新方法を紹介したいと思います。 もともとは以下URLに書かれている内容なので、より正確な内容を確認するときはオリジ

          VRChat 要注意!?VRCSDK2とここが違う、VRCSDK3の更新方法