リアリティの在り処(4)
(承前)
それまでの造形が下手だといっているわけじゃあない。当時自分でも何度かフィギュアを造形してみたりもして、それがどれくらい難しいか痛感してもいるし。
で、何が問題なのかというと、大抵のフィギュアは陰影の情報が造形に含まれてしまうということなんだ。
この陰影のコントラストの強弱が彫りの深さであったり面構成にも大きく影響してくる。だから凄く塗りやすくて写真で見ると文句の無いフィギュアも、手にとって良く見たら人間の顔の形じゃない!なんてこともあったりする。サイズが小さいと気に