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自分を突き動かす原点を振り返ってみる

「ピープルマネジメント強化プログラム」研修を外部講師の方にお願いしていて、現在は理論編が終わって、総集編として各マネジャーからの宣言(いままで学んだことをどう実務に生かすか)」をすすめているところ。

今回は自己効力感から組織効力感、オーセンティックリーダーシップ、経験学習といった、なんとなくワードとしては知っているが、じゃあそれって実務でどう生かすの?というところを深掘りしていく研修だった。

私自身は講師と受講者の間に入るコーディネータの役割だが、受講者が理論を学んだあとに、振り返って何を感じ、今後どう行動変容していくか、の宣言を聞くのは本当に楽しみだし、学びにもなる。

今回印象に残った宣言。

いままでは、部下が「やれません」って言ったら、「あっそう、じゃあいいよ、オレやるから」と言って自分が頑張って、結果的に部下をドンドン見切っていた。部下の心を折りまくっていた

昇進もはやかったので「オレのようにパワープレーでこなす奴こそが仕事が出来る奴なんだ」と勘違いしていた。お客様からの評価も全部自分が受け取っていた。でも、いま振り返ると、仕事が心の底から楽しいと思ったことはなかった。

自分は本当は何がしたいのか、何に突き動かされてこんなに頑張っているのかを人生振り返ってみて、「そうか!学生時代、部活でみんなで頑張って目標を達成して泣いた、あの頃のような感動を仕事でも味わいたいんだ!」と本当は思っていることに気づいた

これからは「チーム」として、「あいつらすげーな」「なんだかんだいっても結果を出す奴らだ」と言われるように動きたい。そう思ったら、なんだかワクワクしてきた

このマネジャーの宣言には、まさに体重が乗った重みを感じた。プレーヤーとしてとても優秀だったが、マネジャーになっても同じような個人のパワープレーのスタイルを続け、壁にぶち当たっていたからだ。

そこで、自分の心を突き動かすものは何かを、学生時代からさかのぼって振り返ってもらい、原点を「主将としてチームをまとめ、みんなで肩を抱き合って泣いた日」とした。

チームでコトをなすことが仕事の醍醐味だと腹落ちしたようだ。

腹落ちしたあとならば「自己効力感(自分なら出来る)」「組織効力感(このチームなら出来る)」の理論も生きてくると思うので、彼の変容ぶりを見ていくのが楽しみである。