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姫路モトヤ様主催の「PRINTING NAVI2022」にコラボ出展いたします。~レーザー星人からお誘い。

レ-ザ-星人です
 
今回のお話は、展示会に出品する作品に関する、素材や、加工方法のご紹介です。
 
別記事で、ご報告いたしましたが、6月8日(水)9日(木)にデザイン・クリエイティブセンタ-神戸(Kiito)で
開催されます 姫路モトヤ様主催の「PRINTING NAVI2022」にコラボ出展いたします。

多くの印刷関係大手メ-カ-が最新機器を紹介するという主旨の展示会なのですが、レーザ-機器の導入時御世話になりました主催者様からのお勧めで、エンドユ-ザ-の一端として参加することになりました。

当然、レ-ザ-って印刷なの?という疑問があると思いますが、物事すべてに明確な境界が存在する訳ではなく、ちょっと重複する部分ってあると思うんですが、印刷とレーザ-って、ちょうどそんな関係なんです。

特に今回のメインテ-マが「やわらかあたま展」ということで、今後、印刷業界とも、いろいろなコラボの可能性を探りたいという思いもかね、参加させて頂きます。

そこでいろいろと考えたのが、煌びやかさや賑やかさでは太刀打ちできない印刷業界さんに、紛れて埋没しないような出品物を・・・ということでした。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、レーザ-の2大得意技として「カット」と「彫刻」があります。
その「彫刻」が「印刷」とちょっと重複する部分で、「印刷」の場合、対象素材にインクその他を何らかの方式で付着、定着させ画像を表現するシステムで、レーザ-による「彫刻」の場合、対象素材にレーザ-の熱線を照射することで素材を部分的に焦がし、その粉末を吹き飛ばし、溝を掘って画像を表現するシステムです。

印刷はインクをプラスし盛り上げ、レーザ-彫刻は、焦げた粉末をマイナスし掘り下げるという、ちょっと相反する加工方法な訳で、そうして表現される画像には各々特色があります。
最も端的な相違は、「印刷」は色付けが無限にでき、「レーザ-彫刻」は素材色と焦げ色の2トーンしか出せないということです。

でも、それじゃ「レーザ-彫刻」は紛れ、埋没してしまいますよね、そこで、チョット不利に見える「レ-ザ-彫刻」にどんな特色が?ということになります。
以下がレ-ザ-星人お勧めの「レーザ-彫刻」のいいところです。(主に木質材を素材とした場合です。アクリル素材が対象の場合、また少しちがってきます。)

・着色ではない、焦げ色による濃淡が、人の心に宿る郷愁感を誘う。
・落ち着いた癒し系の、どんなシーンにも溶け込むインテリアができる。
・写真や印刷物にはない立体感(3D感)がある。(掘り込みと焦げ色グラデ-ションの効果)
・彫刻とカットの複合により立体造形物への展開が可能。

というような感じでしょうか?
上記はレーザ-星人の思い込みも多々ありますが、ご覧いただいたり、ご購入いただいたりした皆様からの、お声も多数含んだものです。

以上、「レーザ-彫刻」と、「印刷」の違い及び、各々の特色をレ-ザ-星人の主観で示しました。
 
でも、この説明だけでは、「レーザ-彫刻」が煌びやかな「印刷」に紛れずに存在感を示すことができるのか?
というテ-マには、ちょっと届いていませんね。
そこで、「紛れず、存在感を示す。」という命題に挑戦した、素材と加工法の工夫についてです。

まず、2つの目標を立てました。
一つ目が「負けない色」二つ目が「でっかい」です。
ま、端的に、でっかくて派手な色目があれば、人目に付くだろうという安易な、それでいて実現にはそれなりのハードルを越える必要があります。

「でっかい」は、建材等が加工できる大型機と建材用の素材があればできるんですが、繊細さを求める(要は金欠)
レ-ザ-星人にはその線での達成は無理なので、いろいろな工夫と素材調達には外交努力が・・・。
木質素材に「色」をどう表現するかについては、今までにもいろいろと工夫してきました。
社外秘でもあり詳しくは言えませんが、特殊な色目の特殊な素材に対して、さらに着色を施すことでレーザ-彫刻した際現れる2トーンのコントラストを際立たせる従来からの方式を踏襲することにしました。

但し、特殊な素材って、入手方法も、コストも、納期もすべてプレミアムで、多少の在庫はありますが、恒久的、量産的に接続可能な使用は難しいという判断で今後は極力採用しないことにしました。
その特殊な素材というのは、原産国がドイツで、中まで真っ黒なMDF(中密度繊維板)しかも、カットできるほぼ限界の厚みのものでしたので、カット時、常に機械に最大負担をかけるちょっと気を遣う材料でもありました。
でも代替えできるような国産品もなく、ドイツ製って響きもかっこいいかなと、値段が高いのも我慢してきました。

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しかし、コロナ、ウッドショック、SDGs、ロシヤ等により、世界が、時代が様変わりしてしまい、輸入品に頼るという考え方がいかがなものかな?と思い至ります。
以前から国産素材の採用には積極的だったのですが、ここにきてその思いは間違っていなかったとの感が強く今回の素材設定に関してもそれが大きな条件の一つになりました。

そこで、現時点で、お取引させて頂いている日本で唯一の国産MDF製造メーカ-であるエヌ・アンド・イ-株式会社様の
「ネオボ-ド」を用い、着色性の確認と、その後の「レーザ-彫刻」でどれほどのコントラストが発生するか?の確認を行いました。
前述のドイツ製MDFは中まで黒い粒子でできていましたので「レーザ-彫刻」による焦げ色より、粒子の黒色が勝って着色した色とのコントラストは際立っていました。

国産「ネオボ-ド」が、他の輸入(オセアニア、東南アジア製)MDFに比べ、焦げ色が濃い事は確認済みで、レーザ-星人お得意の木製彫刻絵はがきなどで多用していましたが、着色の乗りや、着色した色と焦げ色のコントラストがどういう感じなのか?

迂闊にも今まで未確認でした。

で、その結果、着色の乗りもよく、若干色調は違いますが、コントラストもほぼ満足できるという大変好ましいものでした。
これで、着色した常用素材への「レーザ-彫刻」で、「負けない色」を表現できる目途が付いたわけです。
 
そして次の課題の「でっかい」ですが、これは、機械と材料のサイズに左右される部分が多く、限界は限界として受け入れた上でなんとかする
方策を考えなければなりません。
まずは、材料を、機械の限界サイズに近い大きさまで拡大する必要があります。
今までは、生産する製品サイズから逆算した効率の良い、取り扱い易いサイズのものを手配しておりましたが、今回の目的に即した大きいサイズの
手配を追加しました。
これは、素材メーカ-様へお願いする事案であり、それなりの外交手腕を要したのですが、技術的なお話ではありませんので、省略します。
これで、機械の限界サイズまでの加工ができる状況になりましたので、そうしてできた限界サイズのものをもう一息大きくし「でっかい」と言える
作品をどう作るか?の段階へと・・・。
言うまでもなく、そうしてできた限界サイズのものも、弊社比で今までにない大きなものなのですが「でっかい」と胸を張れる所まではありません。
そこで限界サイズのものを2個組み合わせることで、ほぼ倍のサイズの作品とする方策を考案、そのための細工を含んだ部品を、設計、デザイン
しました。
そこまで行くと「できたも同然」と、油断しがちなのですが、どっこい、いろんなものが倍のサイズのため、強度面であったり、ビス締めの多さに
うんざりしたり、やっぱ一筋縄ではいかないところも多々ありましたね。
まだまだ量産に向かっては改良すべき点がたくさんありますが「レーザ-加工でここまでできるんだ」という心意気を見て頂ける準備はできたかなと
自負しておりますので、是非、展示会会場でご確認いただけたらと思います。
展示会のテーマである「やわらかあたま」を十分発揮できたかなと悦に入ってる、今回珍しくまじめなレーザ-星人でありました。
それでは、6月8日9日会場でお待ちいたしております。

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サービスデザインリーダーより ~
この度は、コラボ出店にお誘いいただきありがとうございます。
通常の展示会の出品物にはない、「技術・でっかいの」を出品します。
ぜひお近くにお越しの際は、お立ち寄りください!
当日は、新商品の「オリジナル行灯~キット」のご紹介動画を流しています。
夏休みの宿題?や、DIYにご参考になれば幸いです。

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