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レーザー星人のひとりごと~高校生とコラボしてます。(写真作品とのコラボ/後編)

 

前編は、コラボの概要と、その作業の途上で発生した悩み事に関して
迷い込んだ迷路から、どう抜け出すか?私とは違う視点の注文主に
アドバイスいただこう!と思い立ったところまでをお話ししました。

 これは正解でしたね!

レ-ザ-星人の感じている危惧を正直にお話し、このままで進めるか
否か、ご判断を仰ぎました。

その結果、撮影者一人一人に、出来上がったレーザ-用データ-を
確認してもらい了承を得る、もしくは意見をいただいたうえで修正
するという案もあるにはあったのですが、時間的に不可(作品展示
には開始時期の制約あり)と言うことで採用できません。

 そこで、ご依頼主の提案された方策ですが、元写真としての完成品と
レ-ザ-彫刻としての完成品の両者を並列させるような展示方法とし
本来の写真作品をリスペクトした上で、優劣を競うのではなく「違う
表現方法もあるんだよ!」と言う方向性でどうですか?と言う案です。

確かに冷静に考えてみれば、元の作品をリスペクトするところから
レ-ザ-星人の仕事は始まるっていつも言ってるし、実践してるのに
言ってる本人がそれを忘れてるって感じの悩みだったわけです。

迷路にはまって抜け出せない時、気分を変えたり、他の人の意見を
聞いて助けてもらったり、もう自分の思考があてにならないことに
早めに見切りをつけた方がいいといういい例でした。

そのような迷いの時期も何とか乗り越え、レ-ザ-星人の主観による
データ-最適化がほぼ終了。

後は、完成サイズに合わせてのトリミングと、指定されていた作品名
作者氏名を、なるべく画像の雰囲気を壊さない位置に配置しました。
書体も通常の明朝やゴシックとは違う、ややポップ感もありながら
さりとてふざけすぎない感じの物を選定しました。

デ-タ-完成の次の段階は、エンボ-ド社製パーティクルボードへの
レ-ザ-彫刻作業となり、これが実質的な最終工程です。

 このパーティクルボードという素材ですが、従来よりレ-ザ-星人が
レ-ザ-加工に多用しているMDF(中密度繊維板)に比べますと
組成の密度がかなり粗く、その結果、彫刻具合の緻密さが劣ります。
 ですが、その「劣る」という評価は、あくまでも一方向からの視点で
緻密さの代わりに、味わいや、力強さ、郷愁感等、見る人の感性にも
よりますが、色々と別の魅力が現れてきて、絶対的に「劣る」という
評価にはならないと思っています。

 そうゆう魅力を最大限に表現するには、レーザ-加工機の出力設定も
また重要ですし、すべての作品を一定の出力でと言う訳にもいきません。
最終工程ではありますが、そこでもちょっと試彫りでの調整が必要です。

 思った感じにならない場合は、データ-まで遡って調整し直す場合も
あり、油断できないところではあります。

 完成品はA4サイズのため、レーザ-の加工時間もそれなりに必要で
20枚となりますと、多少のやり直しも含め、数日かかります。

 それなりの試行錯誤も含め、何とか全数が完成、ホッと一息です。
小山高校の校章を含んだ専用の展示台もレーザ-加工で数量分作成。
全数一式を破損がないように梱包の上、発送いたしました。

 ええと、これでレ-ザ-星人の本件における作業は完了しました。
後はどのような評価をいただけるか?と静岡における展示内容が
どのようなものになったのか?気になるところは尽きません。

ご依頼主からは「相変わらず期待に違わぬ素晴らしい出来でした。」と
大変うれしい評価をいただき、また、写真班の皆様も、初めて見る
レ-ザ-彫刻、しかも自分たちの作品がこんな風になるんだ!と言う
驚きの反応があったということで、まずはめでたしめでたしと胸を
なでおろしています。

作品自体は、近年建築されました、JR足柄駅交流センタ-という
イベントホ-ルの中央階段に、写真作品と並べる形で展示され
観覧された町民の皆様方他にも好評を博したとのことでした。
(交流センタ-は、新国立競技場デザインで著名な「隈 研吾
 建築事務所様の作品です。)

 以下に、このイベントのとりまとめ資料と、新聞に掲載された記事を
ご紹介します。

小山高校とのコラボ(まとめ)


コラボに関する新聞記事

尚、このイベントの成功を端緒とし、小山高校の文化祭における
美術部とのコラボも進めております。

美術部とのコラボは、アート作品が対象ですので、また違った
難しさがありますが、この勢いで、乗り切って、コラボの実績を
一つ一つ積み上げていきたいと考えております。

小山町役場の皆様、小山高校の皆様、ご依頼主のエンボ-ド株式会社様
この度は大変お世話になり、ありがとうございました。

次回以降も、小山町名物、静岡名物に昇華されるイベントを目指して
微力ながら努力いたしますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

 高校生の皆さんとのコラボについて2回にわたりご紹介いたしました。
美術部さんとのコラボに付きましても、改めてお話させていただきます。

 また読んでくださいね!

悩みの中に、一筋の光を見出した レ-ザ-星人。

この大袈裟加減はワクチンでは予防できないっす!レ-ザ-星人でした。

 

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