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ただの植物がそれ以上の存在になる時
今日、久しぶりに
80歳のお友達のバルバラさんと一緒にお散歩をしました。
年の差35歳。
私の母より1歳年上。
バルバラに会うと
母方の祖母を思い出すんです。
雰囲気がよく似てる。
顔もなんとなく似てる。
だから、
初めて会った時も
全然初めてでない感じがして
いつもは
人と打ち解けるのに時間がかかるのに
バルバラには
すぐに心を開くことができました。
私たちの共通点の一つは
お花が好きなこと。
彼女のこじんまりとしたバルコニーには
目を離せないくらい
鮮やかな赤色のゼラニウムが咲き誇っていました。
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そのゼラニウムの足元に
ラッパの形をした肉厚の花が
しょんぼりと
ゼラニウムから顔を背けるように
置かれていました。
気になってしまって
そっと、その花の顔を見ると
白い花びらに
子供が紫色のペンで
線をかいたようなかわいい模様があり
家に連れて帰りたいなぁ〜と思ってたら
株分けをしたものをくれることになりました。
この花は
10年前にウクライナからドイツに移住してきた人が
一緒に持ってきたものらしいです。
そのご夫婦とバルバラの家族の思い出をつなぐ花
そして今日
この花にバルバラと私の繋がりが
刻み込まれました。
お店で買うのもいいけれど
何か思い出のあるものを受け継ぐと
その花は
ただの花ではなくなります。
ふとした時に
この花は
私の祖母に似たバルバラを思い出させ
ウクライナという国まで思い出させる
すごい存在になるんです。
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