【Kleine団員インタビュー】指揮者 佐藤有斗さん
クライネ広報のイシグロです。
今回のインタビューは指揮者の佐藤有斗さんにインタビュー!
(カメラロールにふざけた写真しかなく、
わりとまともなこの写真を採用)
有斗くんは、私と同い年。指揮者として、運営メンバーとして
楽団のみんなを引っ張っていってくれています。
フレンドリーな普段の彼とは違う、どんな話が聞けるか楽しみです。
【あわせて読みたい】過去の団員インタビューはこちらのマガジンから。
楽器・指揮を始めたキッカケを教えてください!
佐藤:高校の入学と同時に吹奏楽部に入って、コントラバスを始めました。
実はこう見えて小・中は野球部で、市の選抜チームで全国大会にも出場しました。
が、ヘルニア気味で高校野球は…と思っていたところ、
可愛い先輩が多い吹奏楽部が魅力的に見えて…
―――ん???笑
―――吹奏楽といえば管楽器だと思いますが、なぜコントラバスにしたんですか?
佐藤:楽器には興味があったので、色々と試奏したのですが、最終的にチューバかコントラバスかってなった時に、
マウスピースで唇が赤く丸くなるのが嫌で、コントラバスにしましたwww
チューバの方ごめんなさい。
**―――要は女の子にモテることがベースにあるのかな……笑 **
佐藤:幸いにも顧問の先生がヴァイオリンを弾く方で、弦楽器にとても理解があり、入部後すぐにコントラバスの先生からレッスンを受けられました。
大学では吹奏楽部が無かったのもあって、管弦楽部(オーケストラ)に所属しました。オケのコントラバスってこんなにカッコいいのか!!と最初は驚きました。
―――すごく恵まれた環境だったんですね。
指揮をはじめたのはいつから?
佐藤:指揮は大学2年生の時に学祭の催し物で吹奏楽を指揮したのが始まりでした。
そこから学生指揮者となり、指揮の先生にレッスンをつけてもらい、指揮者人生がスタートしました。
社会人になってからは大学時代の先輩に誘われて入団したオーケストラとクライネで指揮をしています。
―――指揮のレッスンまで!本格的ですね。
佐藤:稀に指揮で食べているのですか?と聞かれるのですが、普段はサラリーマンしています。月曜~金曜仕事をして、土曜、日曜に音楽をしている感じです。
佐藤:音楽は自分の仕事のバロメーターにもなっていて、
これができなくなったら仕事を変えなきゃ、もしくは辞めなければと思う指標にしています。
元々譜読みが遅いので、ただでさえ時間がかかるのですが…最近はありがたいことに、楽器より指揮を振る回数の方が増えたので音楽も仕事もより頑張らねばと思っております。
my楽器…ではなく、指揮棒の紹介をどうぞ!
指揮棒:ISHAWN CONDUCTING STICK Douglass Bostock Series 405A
ボストック先生のマスタークラスの際に、受講者(作者)の方より購入させていただきました。
毎年日本で行われるマスタークラスにいらっしゃるので、その際に購入しています。
非常に軽くて手で振る感覚と同じように自然に振れます(つもりです…)
ムラマツバトンに似せて作ったそうです。
コントラバス:ルブナー(2014)
社会人になって初めてのボーナスで購入しました。が、今はあまり弾いてなくて…後輩に貸し出しています…。
良く鳴る楽器で、弾いていてとても気持ちが良いです。
今までは大学のルーマニアの楽器を使っていたのですが、メーカー、国が変わるだけでこんなにも違うのかとびっくりしました汗
弓:CodaBow COMFORT BassBow (German)
あとから木の弓を買うつもりで最初にセカンドボーを買ってしまいました。
良い意味でちょうど良いのでそのままメインボーとして使っています。
が、カーボン故に反発が強く、長時間弾いていると結構疲れます。
―――コントラバスを弾いているところも見てみたいですね。
お気に入りのオケ曲・好きな作曲家は?
―――この質問みんな大好きみたいなので、満を持してお願いします。
佐藤:お気に入りのオケ曲から紹介しますね。
ブラームス:交響曲第3番
昨年、NHK交響楽団とブロムシュテットさんの演奏を聴きましたが、そちらが今まで聴いたブラームスの中で一番良かったです。
ブラームス独特のルフトパウゼ、それに吸い込まれる感じが好きです。
ベートーヴェン:交響曲第7番
特に2楽章が好きです。雨の日の朝に必ず聴いているかも!? 美しいの一言に尽きます。
(クライネの第1回定期の演奏でお送りしました!)
モーツァルト:交響曲第40番,25番
短調の2曲は両方とも好きです。なので一回目の演奏会では40番を取り上げました。
25番も一度指揮してみたいですね。
モーツァルトの短調は普段感じられないモーツァルトの本気?別の感情みたいなものを感じられて、そこがたまりません。
もちろんハフナーやジュピターも大好きです。
―――では好きな作曲家は?
佐藤:ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームス、ドボルジャーク
と王道の作曲家ばかりです…
―――指揮者さんなので、好きな指揮者さんもいたら教えてください。
佐藤:
クラウディオ・アバドさん
ヘルベルト・ブロムシュテットさん
山田和樹さん
水戸博之さん
クライネ創団のキッカケ
―――クライネは、有斗くんと団長の飯さんが発起人なんですよね。
佐藤:団長の飯くんとは別のオケで何回か一緒になって、打ち上げだったと思うのですが、
そこでもっとアンサンブルにフォーカスしたオケやってみない?
なんて話をして、それだったら古典をしっかりできるオケが良いね、なんて話から立ち上げになりました。
佐藤:これまで所属してきたオケだと、編成はどんどん大きくなるけど弦楽器が少ない…なんてことが多くて、ここからもっと踏み込みたいって時に本番になってしまうことが多くありました。
なので、編成は敢えて小さく、そして団員のブレスや目線を感じる中でアンサンブルを追求することを目的にこの団をつくりました。
様々な経験をされた方が乗っているので、毎回のリハで勉強させていただいております。とても楽しいです。
佐藤:今後は古典にとどまらず、
ニ管編成の曲目を中心に様々な作曲家・コンチェルトにも取り組んでいきたいと思っています。
最後に次回演奏会への抱負をお願いします!
佐藤:今回の第2回演奏会はピアノ協奏曲を取り上げます。
実は今回のソリスト大澤さんは私の師匠のお嬢様なんです!!
それだけでもとても緊張するのですが、曲もモーツァルトの20番、
たくさんのピアニスト、作曲家に愛される名曲です。
ベートーヴェンも自身のカデンツァを残していることで有名です。
リハからいろいろと試しているのですが、ピアノと合わせたときにどのような感じになるのか今から非常に楽しみです。
佐藤:メインはベートーヴェン交響曲2番、こちらも隠れた(?)名曲です。
個人的には前回のモーツァルトの40番に通ずるものを感じ、勉強していてとても面白いです。
特に2楽章はアンサンブル力を試されるので、聴きどころになるかと思います。
前プロで、今回はブランデンブルクもお送りします。
こちらはクライネの首席メンバーで構成され、聴きごたえ抜群です。
私も袖から楽しみます。
佐藤:まだ創団して1年もたっていない未熟なオケですが、
音では成熟したアンサンブルをお送りすることをお約束いたします。
5月5日とGWの終盤で中々予定が見えにくい部分があるかと思いますが、是非とも会場にお越しいただければと思います。
―――演奏会では有斗くんの指揮も、ぜひお楽しみに!
ご協力ありがとうございました!
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