![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150809204/rectangle_large_type_2_e5d0e91d7a5ae5d874d95f0c87530d08.png?width=1200)
【呪術 化身玉藻前】どうして特級呪物「化身玉藻前」登場させたかわかった
「どうして夏油は「化身玉藻前」を登場させたの?見せ場なかったじゃん」
夏油とともに純愛砲で消し飛んだ特級呪物
真価を発揮することなく退場してしまいファンからも
「どうして夏油はこいつを出したんだ…?」
と出番そのものを疑問視される、大変不遇な特級呪物です。
しかし、考察してみると玉藻前の登場理由を推測することができます。
「化身玉藻前」は五条悟への思いの表れ
結論から申し上げますと
五条悟への複雑な感情の意思表明
だと考えられます。 『何言ってんだこいつ…』というのは重々承知ですが、2つの理由からこの結論に至りました。
「化身玉藻前」って何?
![](https://assets.st-note.com/img/1723277585-CmJuDoq1yY.jpeg)
そもそも「化身玉藻前」とは何か?
もちろん元ネタが存在します。名前もそのまま
「玉藻前」は何をした妖怪なの?
この妖怪、何をしたのかというと
・美女に化ける ⇒ 上皇の寵愛を受ける
・上皇を呪う ⇒ 体調を悪くさせる
・バレる ⇒ 逃げる ⇒ 子どもだけ誘拐
・討伐軍を妖術で殲滅
・討伐後 呪いの設置アイテム「殺生石」になる
・何かスゴイ爺さんに叩き割られる
クッソ迷惑… 最強格の怨霊と言われる「菅原道真公」「将門公」には及ばずとも かなりの力をもった妖怪であることが分かると思います。
実は、この元ネタのさらに元ネタになった実在の人物が存在します。
「藤原 得子(ふじわらの なりこ)」とは?
元ネタのなった女性を「藤原 得子(ふじわらの なりこ)」
平安時代の朝廷に仕える親を持つ、いわゆる恵まれた子どもですが、 要職ではなく今でいう国家公務員(平社員)の娘さんくらいの立ち位置です。
この女性、マジでなろう系主人公かな?ってくらい無双します。
身分は上級国民に及ばない + 後ろ盾なし + コネなし なのですが…
・入内(大奥に入ること)はごり押しで突破
・鳥羽院との子ども産むが皇后にはなれず
・そこから圧倒的政治力を見せて院の正妻・皇后に上り詰める
なんだこの一般女性!?!?!?
能力と胆力を持ち合わせた強い女性だったことが分かります。
そして、この上昇志向のエネルギーの源は「嫉妬」「妬み」と個人的には思います。
当時の女性には名前がなかった!?
平安や鎌倉時代の女性には名前がありませんでした。
正確には書物に名前を残される価値がないと思われていた節があります。
有名な「北条 政子」も当時は『政子』と呼称されず
『北条家の頼朝に嫁いだあの女の人』という呼ばれ方をしていたそうです。
これは女性の能力値が云々ではなく、そのような時代だったからです。
相対的に女性が歴史の表舞台で活躍しづらかった背景があります。
事実、藤原 得子(ふじわらの なりこ)も摂関家の男性に日記の中で 『諸大夫の女(身分が低い女)』とボロクソ言われてます。
そんな風潮が手伝ったのか、彼女の力への渇望は凄まじく44才で亡くなるまで次の天皇を誰にするか、まで口を出せる実質的に日本全体に強い影響力を持つ人物になります。
「他と比べると身分の低い」 「しかし能力はある」 「何かになりたい」
と強い活力の源には嫉妬や恨みなど、大きな感情の動きがあったとみるのは妥当だと言えるでしょう。
夏油は○○に自分を重ねあわせた?
結論に直結するところを解説致します。
「藤原 得子(ふじわらの なりこ)」という女性は
・大きな志を持つ
・圧倒的な存在をいつも身近に感じる
・強い負の感情を持つ
目的にまい進する と、夏油との共通点が多いです。
最後の攻防シーン
乙骨相手に最後に繰り出した「化身玉藻前」を 夏油は『うずまき』に取り込まず最後の攻防を行います。
「乙骨に五条の面影をみた」とはネットユーザー間でよく言われることですが 面影をみた、五条に乙骨に自分を止めてほしかったのかもしれません。
・目的達成の為の『化身』となった自分
・『玉藻前』のように能力も野心もある自分
すべて含んだ故、最後のシーンにつながるのではないでしょうか。
まとめ
長々駄文を読んでいただきありがとうございます。
原作が末永く続くこと、単眼猫氏の健康と今後の活躍を1ファンとして、勝手ながらお祈りさせていただきます。 ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。