Klaviatur
note。3年放置していたらしい。 私はまだ生きている。
バッハは感情を込めないで淡々と弾くべし、なんて誰が言い出したのだろう。 神に捧げた音楽だから崇高に弾くべし、なんて誰が言い出したのだろう。 神に捧げる祈りは、人間の叫びに他ならない。 神に頼る、祈るしかなかった時代には。
一番好きなのはこの鍵盤。
鍵盤が好きだ。 弦を見るとはじいてみたくなるように、鍵盤を見れば押してみたくなる、これはもはや人間の本能(?)。
ピアノの鍵盤が好きだ。 このデザイン、シンプルの極みだと思う。
この純正律オルガンを見るといつも、「ジレンマを解消するために生まれた新たなジレンマ」という言葉が浮かんでくる。 調律のジレンマは解消されて美しい響きを実現できそう。……でも弾くのが大変そう。
全然うまく弾けないけれど、フローベルガーの作品が好きだ。 陰鬱な響きの和声とか、ふざけたタイトルとか。どんな性格の人だったのだろうと思う。
子供の頃通っていたピアノ教室はレッスンが週2回。時間は決まっていなくて、学校が終わったら好きな時間に教室に行く。レッスン室の横が待合室みたいになっていて、来た順に先生に見てもらう。レッスン時間が長くなる子もいればあっという間に終わってしまう子もいる。 レッスン室と待合室はほぼつながっている状態なので、待っている間、レッスン中の生徒さんのレッスン風景は全て丸見えだった。上級のお姉さん達が弾いている曲は憧れで、耳で聴いて覚えてしまうので自分が弾けるようになるのも早かった。 先