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金工・角居康宏さんの円相花入とドクダミ

北鎌倉・宝庵での野遊び茶会、無事に終えることができましたが、そのお茶会で使ったのがこちらの花入。5月2日はまだドクダミには早く、その時分に咲いていたモッコクモドキ(車輪梅)を生けてみました。

これもかなり良い感じでしたが、ドクダミの方がシンプルできっと素敵だろうなぁ、と思っていたところ、東京ではあちこちにドクダミが咲き始め、さっそく自宅で生けてみた次第。

花の後ろの葉っぱが邪魔かな。茶室の土壁だったら、きっとドクダミの白い花が映えて素敵だろうな、と思います。

石川県出身の角居さんの作品は、スズを打ち出した銀色のシリーズが大変好みで、V、O、I、D、という4文字のアルファベットを不規則に打ち出し、まるで宇宙空間を現したみたいな「VOID」(虚無)という菓子入れをお月見の茶会に使ったり、水玉や麦わら手みたいな不規則な線を掘り込んだ茶巾筒や、ミニチュアの宇宙船みたいな振り出しを茶箱に入れたりしています。

この花入は銅製のパイプで、一見自分でも作れそうなシンプルな形ですが、このように円に曲げるには相当な技術力が必要だそうです。
秋のお月見茶会にも重宝しそうで、手に入れて良かったと思います。

現在は上田市にカフェも併設した工房があるそうで、気軽に出かけられるようになったら絶対に行ってみたいところのひとつです。

https://www.yasuhiro-sumii.com/

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