ありがとう✨東急ハンズ池袋店
東急ハンズ池袋店が閉店するというニュースを聞いたのは、今年の3月頃。
小学校6年生の終わり頃から37年間、通い続けたお店なので、とてもショックでした。
中学校入学直前、お小遣いで、お気に入りの文房具を揃えたことも、鮮明に覚えています。
部活動もせず、何にも興味のなかった私は、放課後、東急ハンズやサンシャインシティをフラフラしていました。
いろいろな雑貨や文房具を見てると、あっという間に時間が過ぎていきます。
モノづくりにはまった20代の頃は、粘土、ガラス、木材、金属、樹脂などのさまざまな素材や工具を東急ハンズで購入していました。
たくさんのインスピレーションも受けていたと思います。
私がアクセサリーにボルトやナットを使うのも、ネジ売り場を眺めていたからなのかもしれません。
その頃、各フロアには、専門家のスタッフさんがいらして、質問すると、とても丁寧に親切に教えてくださいました。
20年程前に、金属素材売り場にいらした紳士的で優しかったスタッフの方に、もう一度、お会いしてお礼を伝えたかったな。
東急ハンズ池袋店がなかったら、今、私はモノづくりを仕事にしていなかったかもとさえ思います。
最終営業日の10月31日、商品はだいぶ減っていましたが、各フロアを周りました。
「いらっしゃいませ」という店員さんの声を聞いて、思わず涙が。。
さまざまな記憶が蘇ります。
1階でアクセサリーをイベント出展したことも。
困ったときはいつもハンズに駆け込んでいました。
当たり前にずっとあると思っていたお店がなくなってしまう。
本当はシャッターが閉まるときまで見届けたかったのですが、仕事もあるので、名残惜しく店を出ました。
記念にパシャリ
改めて、お店というのは、モノを買うだけの場所だけではないと感じます。
店員さんとの交流、一緒に買い物した人との思い出、新しいモノとの出会い、生活やその後の人生まで変えてしまうきっかけがあったりする。
安く便利に買えるネットショップの良さもあるけれど、真心のこもった接客をしてくれる店員さんがいれば、多少高くても、そのお店、その人から買いたいなと思っています。
私たちの小さな工房兼ショップは、まだ7周年を迎えたところ。
年齢を考えると、30周年を超すのは難しそう。。
先日、単身赴任で東京にいらしている方が、お散歩途中、工房をたまたま見つけてお立ち寄りくださいました。
「東京生活の良い思い出になりました」と、おっしゃってくださり、とてもあたたかい気持ちになりました。
東急ハンズのようにはなれないけれど、訪れてくださった方々の思い出の1ページになってくれたらうれしいです。
Lumi