『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会(終了御礼)
昨日、「『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会」が終了しました。いらしてくださった皆様、拡散協力してくださったみなさまありがとうございました。
『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会(告知)
https://note.mu/klage/n/n208df2a9e580
『藤原月彦全句集』は2019年6月刊行の句集です。
http://rikkasyorin.com/
https://amzn.to/2JeW8aX
私にとってずっと待っていた本です。
出たというのに何もないのはさみしいなーと思って、企画しました。本当の批評会なり読書会なりはどこかでやるはずなので、フジワラさんと交流できるカンジのサッとできる範囲の企画です。
フジワラさんは壇上にあがることの多い方で、しゃべっているのを見たことある人でも若いころのことや俳句のことを伺う機会は案外なく。俳人は作品だけあればいいというのも一理あるんですが、フジワラさんの場合、活動全般を見ようとするとどうしても作品外の話題にならざるを得ないという。
そういうあれこれをざっくばらんにしゃべる機会というのは案外ないので、やってみました。
フジワラさんはしゃべるのに慣れていますから、おまかせ安心のつもりでいたら直前になって「緊張しています」とメールが来てあわてました。
当日、お聞きになった方は「緊張……?」と思っていらしたと思いますが。
なんとなく時系列で俳句の活動内容をしゃべればいいのではー、という打合せのようなものをして本番へ。イベントにあたって意識したのは「来場者にとってはじめての情報があること」です。
そういうことを意識しつつ、「おみやげ的なものをー」ということで用意した配布資料は下記です。
『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会 配布資料
いずれもコピー
●「俳句研究」昭和五十七年二月号「南北」掲載頁
●林桂 時評集『俳句・彼方への現在』(2005)より「藤原月彦の「魔都」」
●「小説JUNE」No.16(1985.12)掲載「月も菊」掲載頁
●「宇宙塵」No.166(1972)p.20,22,23掲載小説「故郷」(龍一郎名義)および授賞式写真
「南北」は『盗汗集』の巻頭一連の初出。
「月も菊」は、フジワラさんから「吉田光彦さんのイラストがついている「小説JUNE」掲載のもの」というリクエストがあったので、発掘できるところから私が用意したものです。こちらは句集未収。
「宇宙塵」の掲載のショートショートは龍一郎名義。「宇宙塵」に投稿した作品は掲載されたことがないそうです。「故郷」は1972年のテラコン内のイベントで選ばれた作品ということで報告の中で掲載されたもの。受賞写真があったので、そちらもつけました。背中をむけている賞状を渡している人は「柴野拓美さんだったと思う」とのこと。
資料配布した掲載誌は当日持参し、みなさまに閲覧できるようにしました。読了は無理ですけれど、当時の雰囲気がわかればと思い。他に「渦」1977年5月号、「雁 映像+定型詩」、「小説JUNE」No.58(インタビュー掲載号)なども並べました。
知らなかったこともチラホラと出ました。2つほどあげます。
・大学時代作成のプロレス&サイエンスフィクションの同人誌
・俳句をはじめた時期
短歌をはじめた時期と俳句をはじめた時期はよくわからないままでした。「中井英夫の『黒衣の短歌史』がきっかけで短歌」みたいなことは聞いたことあるのですが、それがいつなのか、俳句の前なのか後なのかというのは知らず。
「俳句研究」の五十句競作で「佳作二席」というプロフィールはもちろん知っていたのですが、当然その前に俳句をつくりはじめていたと思っていました。
(いろいろはしょりますが。)
五十句競作に応募したいから俳句を書き始めたという話でした。
知りませんでした。
最後に今後の予定をとふったところ。
秦夕美さんとやっていた同人誌「巫朱華(プシュケ)」での競作をまとめた本が出るそうです。「今年は月彦の本が2冊出ることに」とおっしゃってました。うつくしい本になると予想します。
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(関連記事)
・『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会(告知)
https://note.mu/klage/n/n208df2a9e580
・9/19『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会(東京神保町)
※別noteのtankaknatの記事の練習用として作成。「『藤原月彦全句集』刊行を喜ぶ会(告知)」と見た目がちがうだけで同内容です。
https://note.mu/tankaknat/n/n92282ffe8f25
・『藤原月彦全句集』の紹介
https://note.mu/klage/n/n2e357c5df2ac
・藤原月彦と私(『藤原月彦全句集』を祝って)
https://note.mu/klage/n/nb21c2bdaa988