国会図書館臨時休館(20200304)
2月後半からのイベントの中止ラッシュ、そして今月に入ってからの美術館・博物館の休館ラッシュ。
図書館はイベント中止にして貸出・返却業務のみにするなど、サービス縮小のところが多かった印象です。先週までは。
今週に入って、休館を告知するところも出てきました。
で、今日(4日)になって国会図書館から臨時休館のお知らせが。
https://twitter.com/NDLJP/status/1234996939898310657
【重要】新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休館のお知らせ(東京本館・国際子ども図書館)|国立国会図書館―National Diet Library
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/200304_01.html
3iさんという方が「国立国会図書館臨時休館でお困りの方へ代替手段を考えてみた」というトピックで記事を書かれていたので、私も考えてみましたー、というのがこの記事の趣旨です。自分だったらこうする程度のメモであって、たいした内容はないです。
https://twitter.com/hbk_110/status/1235203629222522881
国立国会図書館臨時休館でお困りの方へ代替手段を考えてみた - らいぶらりあん備忘録
http://libraryinfo.hatenablog.com/entry/2020/03/04/230052
(まえがきおわり。)
現状
まず、大事なことは「国会図書館の全機能が停止する訳ではない」ということです。
「令和2年3月5日(木)~3月16日(月)」の間、「東京本館および国際子ども図書館」の休館です。
できることを見てみましょう。
もちろん、今日告知された内容で、後日変更になる可能性があります。
関西館は通常どおり。書かれていませんが、議員さんむけサービスも通常通りでしょう。その他、図書館的インフラ整備、年度末のお役所仕事、納本、書庫作業等々は止めていないと思われます。また、感染症対策をしてから17日の再開されると予想されますので、そのための準備もされていると思われます。約1000人(だっけ?)の職員のうち来館に関わるサービスに従事する人たちはごく一部です。国会図書館の来館サービスが止まっても、彼らの仕事はあまり減りません。対応のため仕事が増えた人のほうが多いのではないかと推察します。※
※出納手さん、窓口の方々は非正規が多いはずなので、その方々の収入減は気になるところです……。
現状をふまえて
私から言えるのは下記です。
1 ネットを使え
2 NDL以外の状況を把握しろ
「1 ネットを使え」は説明不要かと思いますが、求めている文献のある場所はもちろん、書かれている号数なども特定できる場合があります。分野によってコツがいりますが、そもそもそNDL行く人が検索できないとは考えづらいので検索サイト等は特に案内しません。
そして「2 NDL以外の状況を把握しろ」。近所の図書館の状況を確認しましょう。このへんです。
・市区町村図書館
・都道府県立図書館
・大学図書館
・その他博物館・文学館等のなかの図書館
だいたい休館かサービス縮小していると思います。
閲覧可能な館があれば、館館貸出しが使えます。ただし、館館貸出しは時間がかかるので、元から使わねばならないような地域にお住まいの方以外は、17日以降まで待ったほうが早いかもしれません(現状だと、17日以降どうなるかわからないので、状況によっては利用してもよいと思います)。
大学図書館はそもそも入試シーズンにやっていないところが多いのですが、地域住民や卒業生が利用できる場合があります。卒業時にはなかったサービスが始まっている可能性がありますので、「使えるかも?」という心当たりのある図書館の利用条件を調べてみましょう。
通常どおりサービスしているところに行けそうだったら、そちらへ行きましょう。新規登録が必要な場合は、あらかじめ必要書類を問合せておくとよいと思います。
通常どおりでなくても、複写、予約による利用などができる場合があります。
ふまえた上でのNDLサービス
遠隔複写サービス
レファレンス・資料案内
図書館間貸出し(図書館のみ)
もし使うとしたらこの辺ですか。
関西在住の場合は関西館へ行くことができます。それ以外の場合は開館しているデジコレ送信館を探すのもいいと思いますが、館によって使えるマシンの台数や時間が限られていたりするので、確認が必要です。
「レファレンス・資料案内」と「図書館間貸出し(図書館のみ)」は、図書館経由が基本ですので、近所の図書館の方と相談して使います。
「遠隔複写サービス」は利用者登録が必要です。基本的に複写箇所を特定できているものについてのサービスです。特定できない場合はレファで特定させてから依頼となります。
私だったら、の対処法
・後日でいいものは後日にまわす。
・インターネット公開のデジタルコレクションでしのぐ
・遠隔複写
・複写料金より安い本は買う(古本含む)
・資料を持っている人をさがす
上で書いたことを台無しにする内容ですが「急がないものは後日」であきらめるのが最初(しかもレファは期待していない内容という)。調べもの以外にすることがあれば、そちらを先にすると思います。
とはいえ、次号「Tri」は国会図書館行って書くつもりだったので、このまま休館が続いたら、書けないかもしれないという危機感があります(本当にこのまま休館だったらテーマ変えますけど、それはさておき)。
たいした内容でもないのに長々と書いてしまったのは、それだけ衝撃が深かったからです。17日に無事再開されることを望みます。