百首会のこと(実録編)6
百首会のこと(実録編)6
※このトピックは2020年7月23日09:00から24日00:30ころにかけて行われた百首会の主観的メモです。
※関連記事がありましたら適当に追加します。
※約6700字
---------------------------------
百首会とは「一晩で百首つくるイベント」です。もっと知りたい方は過去記事を参照してください。
・これまでの百首会の記事
百首会のこと(実録編)5
https://note.com/klage/n/nd18092cb2e58
百首会のこと(実録編)4
https://note.com/klage/n/ne44c2e2d0cec
百首会のこと(実録編)3
https://note.mu/klage/n/nbe25506a7d29
百首会のこと(実録編)2
https://note.mu/klage/n/n7ed518c9da74
百首会のこと(実録編)
https://note.mu/klage/n/nadceee1f8b10
百首会のこと(今後のために)
https://note.mu/klage/n/nb1718f6bf327
---------------------------------
百首会はスピードを競う場ではないので、時間を細かく書くのはどうかというのはありつつも、会場の時間制限がある以上、ある程度意識しないといけません。ネット開催だと時間が見え、それがふりかえる側からするとおもしろいのです。
書くことそのものは、各自独自方法でやっているので他の人りやり方がわからないので記録しようがないというのもあります。
今回はヒネりなく「時間配分に気をつけよう」というのを個人的な目標としていました。そういう流れから時間についての記録多めです。
(7月21日)正式告知出る
19日に「やりまーす」という詳細も受付もない予告がありました。
https://twitter.com/spiralroom/status/1284807340714160133
21日に廣野翔一さん主催として告知されました。ネット開催だと2日前告知で開催できるのは利点です。
https://twitter.com/spiralroom/status/1285580565597392896
https://twipla.jp/events/453698
今回の企画はZoom(ウェブ会議システム)を利用したものです。前回の大天国歌会のやり方とだいたい一緒です。
Zoom
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
参加者点呼は、twiplaというtwitterと連動したサービスが使われました。各種連絡は私はtwitterDMでしましたが、主催の方が柔軟に対応する方式。
・twitterアカウントあり(twipla用)
・Zoomが使える
・主催と何らかの方法で連絡をとることができる
以上がが今回の参加条件だったと思います。
twipla
https://twipla.jp/
上記twiplaの告知分にだいたいの流れも書かれています。
・Zoomには7月23日の9:00に接続(遅れる人は連絡)。
・作成した歌はZoom内のチャットに流す。
・23:00から自作自選の一首もちよりの歌会。
みたいなのです。くわしくはリンク先ご覧ください。
(7月22日)Zoom会議室の案内
私の場合は前日に参加表明しましたので、前日にtwitterDMにてZoom会議室の案内が送られてきました。私が参加表明最後くらいだったと思うので、他の方も前日にはお知らせが行っていたものと思われます(未確認)。
(7月23日 09:00)スタート
今回は初対面の方々はいらっしゃるものの、だいたい廣野さんつながりでしたのでルールについては適宜という進行。
・参加者12名。
・1名遅刻連絡あり、11名でスタート。
・「番号」「歌」をセットで投稿。
・ハッシュタグは「#七月の百首会」
・決められた時間以外はZoomから離れてもよい。
・投稿は建前としては22:00まで。あとは適宜ロスタイム。
・23:00からもちより一首の歌会
今回は経験者かどうか聞いていなかったと思います。5月の百首会に参加していた5名は確実に経験者ですが他は不明(何人かはじめてらしき発言あり)。
(7月23日 09:03)投稿スタート&自己紹介
時間は適当です。9:00ぴったりくらいに入って、すぐに自己紹介がありました。15分少々。
(7月23日 09:14)最初の投稿
参加者中最初の投稿。この時点ではまだ自己紹介の最中です。聞きながら投稿も可とのアナウンスあり。
(7月23日 10:00)この時点の進行
10台 4
ヒトケタ 7
※1名はまだ参加していません。
最初の投稿から46分。
先頭集団が1首/3~5分弱というスピード。早い。
私は寝起きで頭がまわらないということもあり、食事と称して小1時間ほど離脱。
カメラをオフにしている間に出していたプロフィール画像。前回使いまわし。
(7月23日 10:15すぎ)題募集
10時すぎてもまだ2首。離脱していたからあたり前。しかし2首しかないという現実がつらい。1首/30分……。この調子で手が止まってはとても22:00には終わらない。題募集をかける。
https://twitter.com/hanaklage/status/1286108380826759168
題をもらうのを待つ間に、5月の百首会でもらって未消化だった8つの題(百首終わってからもらった分)でつくる。
募集は最終的に5名から19題いただけました。5月含めた皆様からの題で27首作成。
ありがとうございました。
https://twitter.com/198hitomosi/status/1286109324670951424
https://twitter.com/Yamashio_/status/1286113286438576131
https://twitter.com/tadayou_k/status/1286117404758511616
https://twitter.com/mutsutom/status/1286120118989201408
https://twitter.com/numatsuta/status/1286121982925271040
https://twitter.com/tadayou_k/status/1286148792853516288
(7月23日 12:00)この時点の進行
40台 1
30台 3
20台 5
10台 1
ヒトケタ 2
11時から13時台まで食事離脱が多かった。休憩は自由で昼寝する人も。
このころは1首/5分前後あたりが多い。
こちらのほうが使えると思って途中から使っていた画像。
(7月23日 12:04)題詠100首の題をパクる
皆からいただいた題で進めたものの、とても100はいかない。題詠100首(私が参加していたころは題詠マラソン)の題をパクることに。facebookイベントですが、下記ブログ記事に今年の題一覧があります。
「題詠100首」今年も始まりました! : 111.31KV620日記
五十嵐きよみ
https://nomaiga.exblog.jp/28826104/
題詠100首は毎年開催されており、これを参照すれば題はいくらでも出てくるのは知っていました。が、なるべく「この日の百首会でないと」という歌を作りたかったので禁じ手にしていたのです。
こちらの題をふまえて(コビペして)。
・すでに作成した分があるので、すべての題は消化しなくてもよい
・1番から順番につくる
・作成中にtwitterで追加の題が来た場合のみそちらを優先させる
・作りづらい題でもぬかさない
みたいなマイルールで進行。
ここから17:00くらいまでの間、私は1首/8分くらいのペース。スタートが遅れたのがひびいています。
今回は三分題詠などの参加者同士の助け合いイベントはなく、作るのは各自でした。雑談はそれなりに。
(7月23日 14:00)この時点の進行
40台 5
30台 4
10台 3
離脱して作成したものをまとめて投稿する人がいたり、14時台に入って休憩に入る人もいたりといろいろ。
前回、ペース配分に失敗した私は15時すぎてもヒトケタでした。今回は遅れているように見える人もそれなりのペースで進んでいます。
(7月23日 16:00)この時点の進行
60台 1
50台 3
40台 5
30台 1
20台 1
10台 1
7時間弱経過。Zoom離脱の影響かバラけてきました。
この時間帯は機器や回線の都合で離脱する人が。黙ってるとつまらないという空気も出てきて、雑談はがっつりしていました。
(7月23日 16:13)このころの話題
8月3日発売の歌集の入荷tweetが話題に。
https://twitter.com/100hyakunen/status/1286197708361854976
(7月23日 18:00)この時点の進行
70台 4
60台 4
50台 1
40台 1
30台 1
20台 1
前後2グループにわけたとして。2時間前が「前」が40~60台だったのが、60~70台になったカンジ。トップは80近くに迫っており、百首会としてはものすごくいいペースで進んでいると思います。
遅く見える人も停滞感はなく、22時に終わらないにしてもいいところに行けそうな雰囲気。
私もスピードアップして順調に進んでいました。この時点で1首/7~8分くらい。
(7月23日 20:00)この時点の進行
90台 3
80台 5
70台 1
60台 1
50台 2
11時間弱経過。このころになると「もう終わるのでは?」という人が。はじめは「早いのでは?」と思わないでもなかったのですが、ここまで来てみると「いいペースを保って進めた」と感じます。初めからハイスピードで進めて息切れしたり、なかなかエンジンかからなくて後半に負荷がかかるというようなことがなく進められている人が多いです。「時間を見ながら百首作るとはどういうことか」というのがわかっている人が多かったのではないでしょうか。
18:30以降しばらく夕食時の離脱がありました。後からまとめて投稿する人も。
(7月23日 20:33~20:54)4名完走
この4名に私も入っています。
(7月23日 21:36~21:59)4名完走
休憩した人もだいたいもどってきて、シメにむかっています。
20時台に完走した人の離脱も。
(7月23日 22:00)この時点の進行
100 8
90台 2
80台 1
70台 1
最初に設定した投稿終了時間。歌会は23時からなので、それまでまだ時間があります。
この時点であと数首からがんばれば終わるかも?までいろいろだったけれど、「また30ですー」みたいな「悪いけど100は無理かな……」という状況ではない。とにかく100目指して行きましょということに。
もし終わらない場合は、時間前あたりで「明日の朝までに終わらせる」(その場合は幹事にDM?)とか「80までにする」など目標をたてて、各自決めてもらうという話し合いがありました。
終わった人は自分の歌を読み返して、歌会用の自選(一首)。幹事に「番号」「歌」「名前」を直接連絡にて提出。幹事が詠草としてとりまとめます。とりまとめが入るといっても記名式の歌会です。
今回はペース配分ができていたばかりに、選歌の時間に余裕があり、自分の百首をしみじみと読み返すハメに。つらい。前回はラストスパートに全力投入したので、あまり読み返さずにエイヤッと選歌しました。
(7月23日 22:01~22:59)4名完走
ラストスパートがあって、全員完走。すごい。
(7月23日 23:00)歌会開始時刻
詠草とりまとめ、やりとりがあり23:20ころ歌会スタート。
選なし。司会が指名した2名程度がコメント。他に意見なければハイ次ーという進行。12名と人数が(5月より)少ないこともあって、1時間程度で終了。
(7月24日 00:25)歌会終了
自由解散。少し歌会のコメントについてのやりとりがあったり、雑談したりして1時前には完全解散。
(7月24日 13:30)「七月の百首会」発言まとめtogetter作成
作成しました。
「七月の百首会」発言まとめ - Togetter
https://togetter.com/li/1564227
(7月24日)今回のイベントについてのブログ等
参加者の橋爪志保さんが今回の歌すべてを公開(有料記事)。無料部分に会の感想も。
七月の百首会(2020.7.23)でつくった短歌|はしづめしほ
https://note.com/ooeai/n/nd229d20ae85e
(7月27日)今回のイベントについてのブログ等
参加者の濱松哲朗さんの日記の中で百首会について触れられています。
6のつく日に書く日記(45)|濱松哲朗
https://note.com/symphonycogito/n/nac9389f3fdb6
(感想)
今回はあまり「どう書くか」は話題にならず、雑談の会のようなものでした(最後の歌会はまじめにやりました)。「書けないから助けて」という場面はなく、それぞれやっていった会だったと思います。それでも百首会というかたちで開催するのはなぜか。「短歌をどうやってつくるの?」の答えは各自模索していくしかないけれど、「短歌を1日で100首つくるにはどうすればいいの?」は共有できるからではないでしょうか(この日はそういう雰囲気ではなかったですが)。そういうこと考えた日でした。百首会はメンバーによってかなり内容が変わります。いつもと違う書き方を知っていくことが百首会なのではないかと思います。それを必要としない人もいるし、知ったからといって変わる必要もないのですが。それを見るのが私はおもしろいです。
今回は「作業感」の強い百首会だったと思います。私以外の方々も時間配分の意識が(無意識的だとしても)かなり管理されているように感じました。
完走者の最初と最後の時間が2時間半ほどしか差がありません。ルールによりますが宿泊を伴う百首会だと、24時前に終わらせる人、チェックアウト時間すぎてもやっている人などが自然に発生し、終了時間に幅が出るのはめずらしくないイメージです。
(参考:50首目投稿時間)
14時台 2
15時台 2
16時台 5
18時台 1
19時台 2
今回は13時間+ロスタイム1時間という持ち時間でした。1首/7~8分程度で時間内に終わらせることができる計算。時間帯によって速度に波があるものの、1首10分以上が続くようになってきたらやり方を変えるのを検討するべきと思います。
22:00までとしたら15:30が折り返し時間ということになります。参加者のうち2/3が50首目投稿を16時台までに終わらせており、1首/8分でないにしてもそれに近いペースの人が多かったということになります。
しつこいようですが、前回の私の50首目投稿は20:50です。何も考えていないと後で大変なことになる典型です。
50首目投稿時間からも、今回は全体的にかなり投稿ペースを維持していたのかがわかるかと思います。
また、「40まで行ったら昼食」みたいなマイルールの方も。何時までに何首というのを意識されているからだと思います。
以下、今回気づいた点。
・前回はPCだかZoomだかが重たくなりましたが、今回は私の環境ではそんな重たく感じませんでした。20時以降の投稿が、反映されるまでに一呼吸あったかなという程度です。
・12名は19名より少ない(あたり前)。機器類動作が重たくならなかったのはこれが原因か。投稿時間が最後に集中しなかったのも大きいと思います。いちばん楽しくすごせる人数とは何人なのか。
・今回も全員完走。今のところ、完走できなかったのってリアル1回と掲示板か。掲示板だとなぜ100いかない人が出るのか。参加者の個性によるところが大きいとは思う。「1日で100首作る」の意味がわからなかったり、楽しさが感じられなかったりすると、時間が近づいた時に「ここまででいいか」という意識が出てきてしまうのかもしれない。また、「一緒にやっている」というムードがなくて、お互いに追い立てることができないからというのもあるかもしれない。推測だらけだけど、私は「なんとかするぞー」と思ってなんとかしてきたクチなのでよくわからないのです。歌をつくる能力の差とは思えないし、歌歴も関係ない。何が要因なのか知りたい気持があります。
それとは別にネットイベントだと体調が悪くても参加できてしまうというのもあるかも(1回あった)。体調不良だとできないのはもちろん、ある程度体力勝負なところもあるので。遠くまでの外出ができない人が参加できるのはメリットだけれど、ここは欠点でもある。
・リアル百首会だと終わった人同士で雑談したり読みあったりできるのですが、ネット開催だと自分の歌を読み返すくらいしかできなくて、歌会までの時間がもったいないように感じました。歌会までに相互で読んだりはしてもよかったかも。そんなことより休憩というのもわかりますし、投稿以外は各自自由にすごせるのがネット開催のよいところでもあるので、あまりギチギチに考えるのもよろしくないですが……(こういうのは自然発生が望ましいと思います)。
・Zoomつなぎっぱなしは参加にハードルがあるのも確か。他の方法もあるけれど、携帯機器での参加を考えるとなかなか難しいところです。皆がPCと個室を持っている訳ではないというのは理解しつつも、最善の方法は何かとなると思いつかないものです。
・twitterは5月の時ほどは活用されず、必須だったのはtwiplaの参加表明くらい? 「幹事と直接連絡」は必要でしたが、twitter以外もOKという状態でした(たぶんメール、LINEでも可だった)。開始後はZoomの個人チャットがありましたので、開催中はZoomで完結できたはず。
---------------------------------
(今回の百首会のながれ)
(4日前)
企画予告(詳細なし)。
(2日前)
企画告知。受付開始。
案内文にだいたい書かれているので、主催者と参加者の事前のやりとりなし(ウラで個別質問などの対応はあったと思います)。
(1日前)
Zoom情報の個別連絡。
(スタート時間)
自己紹介、おおまかなルールの確認、質疑等。
(11時間後)
4名完走。
(12時間後)
4名完走。
(13時間後)
4名完走。
(14時間後)
歌会開始予定時刻(終了時刻は告知なし)。
(15時半間後)
歌会終了。
(16時間後)
完全解散。
---------------------------------
(今回の百首会の必要な道具類)
ネット上だったので制約少ないです。
●幹事
・Zoomのホスト権
●参加者
・ネット環境
・スマートフォンだと大変なので、タブレットかパソコンがよいと思います。パソコンにカメラやマイクが内蔵されていない場合はそれも。
・Zoomアプリ(パソコンの場合、ブラウザからも参加可能)
・twitterアカウント
---------------------------------
(私の今回の進行)
001 09:23
010 11:14
020 11:46
030 13:10
040 14:42
050 16:04
060 16:54
070 18:01
080 18:47
090 20:14
100 20:40
↑は投稿時間です。
だいたい11時間半。1首あたり7分くらい。休憩があるとはいえ、10首目までが遅い。2時間近くかかっています。と、いっても2時間だとしても1首/12分なので通常の作成時間と比べれば早いのですが。
そこから70首目あたりまでは1首/6分で進めて休憩。休憩後はスピードアップして1首/2~3分で終了。
私は反射的に打ち返す題詠で乗り切るという作戦でしたが、11時間半かかっていますから、あまり反射的ではないです。そういう意味ではまだ今回は不満足な結果でした。
いつもはもう少し、内容というか配列というかの気を遣うのですが、今回はスピードを優先させました。スピードはコントロールできましたが、内容についてはまったくできませんでした。
私がどうして百首会をするのかというと不調が続いているからです。月例も休みがちです。いつもは使わない筋肉を使うことで鍛えたいという目的がありますが、なかなか調子が出ないというか歌の作り方が思い出せない。
・いつもと違う方法でつくる
・いつもとちがうスピードでつくる
・いつもは禁じ手にしていることもやる
というようなことが目的です。なかなか不調がなおらないのでそろそろ他の方法を考えるべきなのかも。
百首会は楽しいので機会があればまたやりたいですが、私の不調対策としては限界かも。
---------------------------------
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?