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賞発表のあるtwitter公式アカウントをみてみた

 (前略。)(長文です。)

 tankaknatのnote内にマガジン「(7)各種記録まとめ」を作ってみました。
https://note.mu/tankaknat/m/md56e2ebae460

 賞だけの記録だったらwikiで足りる訳で。twitter「公式アカウントでの賞の発表tweet」のまとめをやってみました。これらのnoteは、私がtankaknatに飽きてなければ年1回更新されるはずです。公式アカウントがあっても毎年速報を出すとは限らず、各社のtwitterの使用方法が何となく見えます。

 賞以外のもこちらのカテゴリでやるかもしれず(ちょっと思いつかないけどある程度長期にわたって更新する性質のもの)、マガジンタイトルは(仮)だと思ってください。「(7)」の部分は変わらないと思います。

 この記事は、「各社のtwitterの使用方法が何となく見えます。」というのをだらだらと書いたものです。まとめて見たらなんとなくおもしろかったという以上のものではありませんので、SNS、短歌の出版社や賞について新しい知見はありません。よろしくお願いします。

 ということで以下本文。

各アカウントの概要

 今回とりあげたのは5社9賞です。とりあえず各アカウントの概要を見ていきます。

※tankaknat記事では扱っていませんが、現代短歌社アカウント概要だけ追記しました。

角川「短歌」

 編集部アカウント「kadokawa_tanka」を2011年2月開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は3797。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=87、いいね=165。
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/903213340071047169

短歌 - 角川文化振興財団
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/tanka/

角川『短歌』編集部
https://twitter.com/kadokawa_tanka


ながらみ書房

 出版社アカウント「nagaramishobou」を2011年3月に開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は221。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=21、いいね=42。
https://twitter.com/nagaramishobou/status/981002540115357696

ながらみ書房
https://www.nagarami.org/
https://twitter.com/nagaramishobou


短歌研究社

 編集部アカウント「tankakenkyu」を2012年5月に開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は2006。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=94、いいね=227。
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1150982390262579200

短歌研究社
http://www.tankakenkyu.co.jp/

短歌研究編集部
https://twitter.com/tankakenkyu


本阿弥書店

 編集部アカウント「honami__kadan」を2014年4月に開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は1484。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=24、いいね=51。
https://twitter.com/honami__kadan/status/1023861345748283397

本阿弥書店
http://www.honamisyoten.com/

歌壇
https://twitter.com/honami__kadan


書肆侃々房

 出版社アカウント「kankanbou_e」を2010年11月に開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は5915。
 編集部アカウント「nemuranaiki」もある。賞については類似内容をtweetしており、現状では賞に関してどちらがメイン広報なのかは内容的には判別しがたい。実態としてはフォロワー数の多い出版社アカウントがメインとなっているように思う。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=473、いいね=913。
https://twitter.com/kankanbou_e/status/1151020195823046656

 編集部アカウント「nemuranaiki」は2017年11月に開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は741。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=90、いいね=211
https://twitter.com/nemuranaiki/status/927740019258769408

書肆侃々房
http://www.kankanbou.com/
https://twitter.com/kankanbou_e

短歌ムック ねむらない樹
https://twitter.com/nemuranaiki

現代短歌社

 賞発表の方針が見えず、一覧から除外しましたが参考として入れます。
 出版社アカウント「gendaitankasha」を2017年12月に開設。2019年8月30日時点のフォロワー数は383。
 これの前のアカウントがありましたが、削除されています。賞の発表tweetは1回(現代短歌社賞と佐藤佐太郎短歌賞で各1回)。新聞と雑誌の紹介tweetはきっちりされているのですが、その他情報をどう発信されるのか様子見。例年どおりであれば今年も9月に2賞の参考があるはずなので、速報出たらまた考えます。
 最も反応があったtweetはこれと思われます。RT=80、いいね=195。
https://twitter.com/gendaitankasha/status/1042973281555382272

現代短歌社
http://gendaitanka.jp/

現代短歌社(一般社団法人三本木書院)
https://twitter.com/gendaitankasha


5社6アカウント概要まとめ

 一覧表にするとこんなカンジ。

 「最バズ」とザツに書きましたが、単なる「RT」「いいね」の合算ですので、言及数や引用RTとはちがう数字です。

(感想)

 アカウント開設が古く、短歌以外のジャンルも扱う侃々房アカウントが、フォロワー数、tweet数どれをとっても数では図抜けてます。
 ねむらない樹アカウントはRTがほとんとで、この表には出ませんが821tweetのうちこのアカウントのtweetは30弱です。約790はRTで、これが際立った特徴といえます。
 またRT・いいね数の合算が最も多いtweetは侃々房のみ創刊tweetです。それぞれ「たべるのがおそい」の次に企画されているムック、「ねむらない樹」の創刊tweet。ここの数字、他社は賞の発表tweetが最も数が多いので、これも侃々房アカウントの特徴かもしれません。
 他にもいろいろ要因はあると思いますが、公式アカウントで賞のtweetの注目が高いことが数字になって出ました。twitterを重視するのであれば、賞の速報tweetをすることは有効と思われます。

※ただし歌壇アカウントは片山廣子の本のお知らせが最大。短歌外に訴求するtweetに反応多いのは当然といえば当然か。歌壇アカウントが賞の速報しないというのも要因であると思います。

 角川「短歌」アカウントと侃々房アカウントの開設はは約3ヶ月差です。角川「短歌」アカウントは短歌系出版社としては多くtweetしているのですが、侃々房アカウントとはケタがちがう状態に。

 角川「短歌」アカウントとながらみ書房アカウントはほぼ同時期の開設。twitter活用はだいぶ温度差があることがわかります。

 「歌壇」アカウントは雑誌や刊行物の紹介が主(誌面では大きく扱われないことの多い外部の賞を受賞した場合にtweetすることあり)。SNS、もっと言えばネットで何か発信しようというより、雑誌や発行物へ誘導することが主目的のようです(後述)。

 短歌研究編集部アカウントは最バズtweetが今年の新人賞発表tweetです。反応の多い他のtweetも新人賞のものが多く、短歌研究新人賞に関するtweetが最も注目されていると思われます。新人賞授賞式の写真や刊行物が他社媒体にとりあげられた記事の紹介等、雑誌や刊行物のフォローtweetが多い印象です。

9賞発表tweetまとめ

 こんなカンジ。笹井宏之賞はまだ1回なので、実質4社8賞かな。

(感想)

 賞の発表tweetが確認できない年があります。tweet忘れたのか、削除したのか、検索にひっかからないかたちでtweetしたのか(なぜそんなことするのかはともかく可能性の話です)、私には判断できませんのでどこがどうではなく、「賞の発表tweetは必ずしも毎年のぶんが確認できるかたちで残るものではない」ということだけ書き残しておきます。

 さておき歌壇アカウント。

 tankaknat記事にも書きましたが、歌壇アカウントは賞の発表はしません。2月号紹介tweetでも「歌壇賞発表号」までしか書かず、誌面で確認してもらうかたちです。
 たとえばこんなカンジ。

https://twitter.com/honami__kadan/status/1084987939057106944

 3月号紹介tweetで受賞者名が出てきます。
 ニュースリリースは出しているので11月に外部の新聞等には出ます。そうした記事はネットにも出ますので、絶対に誌面を見ないといけない訳ではないです。公式アカウントはこういう方針だということです。

 歌壇アカウントの賞発表tweetですごいな、と思うのは内容の統一感。毎月きっちり誌面の紹介をするのはもちろんなんですが、字数が103~123字と字数までほぼブレがない。構成も「発売中」「特集・主要記事」「賞関係」とブレなし。

 わざわざtweet字数(エクセルに計算させているので実際の数と異なります。URⅬがある場合、140字オーバーのものも)で表をつくったのは、歌壇アカウントのこの話をしたかったからです。

 角川2賞。

 こちらは「【速報】」がついたりつかなかったり、選考委員が入ったり入らなかったりと内容をつめこむのに苦慮しているのが伺えます。本当に速報として簡単なものの場合といろいろつめこんでいる場合があります。選考委員の名前を入れる年は字数がふえるカンジ。

 基本、「賞の名前」「受賞者名」「受賞作品情報」「発表号情報」という順番で、その中で毎年工夫があるカンジ。角川短歌賞の受賞者には(2013年以降)ふりがながつきますが、迢空賞受賞者はつきません。
 角川短歌賞は「(50首)」が必ず入ります。これ、リリースの文章の使いまわしだと思うんだけど、これってそんなに大事なことなんだったっけ?(応募要項を知っているのでこの辺の感覚がわからない)

 短歌研究3賞。

 こちらは新人賞の「30首」は入ったり入らなかったり。年によって変動のある短歌研究賞は歌数が必ず入っています。

 賞の発表ですから構成要素はそんなに変わらないのですが、年によってちがう印象の文章です。選考委員や応募者への御礼が入ったり入らなかったり。
 短歌研究はサイト内に賞のページがあり、3賞共にURLリンクが入ることが近年は多いです。

 新人賞は、2016年以降は所属か簡単なプロフィールを入れています。どの賞も人名ふりがななし。

 ながらみ2賞。

 2賞が1つのtweetにおさまっています。
 2017年までは基本、シンプルでサイトに誘導するかたち。受賞者名もサイトで確認でした。気候のあいさつが入っていたりして、お便りふうの文章です。
 2018年、2019年はサイト誘導がありつつ、人名、タイトル、版元名が入りました。その分、あいさつっぽい文言はなくなりました。


 記事内容としては以上です。



 以下は、この記事をまとめるにあたってのtankaknatの街頭記事とtwitter発言へのリンクです。元発言が気になる人以外は読まなくてよいと思います。


各賞発表tweetまとめ記事へのリンク

角川短歌賞
https://note.mu/tankaknat/n/n157aaa1b51e0
迢空賞
https://note.mu/tankaknat/n/nfb6595394a2a
前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞
https://note.mu/tankaknat/n/n54d40bba9458
短歌研究新人賞
https://note.mu/tankaknat/n/nf3ce88bd1d42
短歌研究賞
https://note.mu/tankaknat/n/n730fd394da05
現代短歌評論賞
https://note.mu/tankaknat/n/n0e24e9302b41
歌壇賞
https://note.mu/tankaknat/n/n4715b7251e9e
笹井宏之賞
https://note.mu/tankaknat/n/nfb6595394a2a

元になったtweet一覧

(tankaknatのnote記事にも同様のtweetが使用されています。)

KADOKAWA

角川短歌賞

第65回(2019年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/1166662845703970817
第64回(2018年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/1033920431177183232
第63回(2017年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/903213340071047169
第62回(2016年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/769151663210835968
第61回(2015年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/638297597145280512
第60回(2014年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/505288561294209024
第59回(2013年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/373265260951531520
第58回(2012年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/241098704088596481
第57回(2011年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/108519847960391680

迢空賞

第53回(2019年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/1111115072116396032
第52回(2018年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/979206854415826944
第51回(2017年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第50回(2016年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第49回(2015年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第48回(2014年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/454552847858679808
第47回(2013年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/319378264474923009
第46回(2012年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/187103352302206976
第45回(2011年)
https://twitter.com/kadokawa_tanka/status/55581877867773952


ながらみ書房

前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞

第17回 第28回(2019年)
https://twitter.com/nagaramishobou/status/1113309495210311682
第16回 第27回(2018年)
https://twitter.com/nagaramishobou/status/981002540115357696
第15回 第26回(2017年)
https://twitter.com/nagaramishobou/status/849068059985928192
第14回 第25回(2016年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第13回 第24回(2015年)
https://twitter.com/nagaramishobou/status/590043755069083649
第12回 第23回(2014年)
https://twitter.com/nagaramishobou/status/451911071150768128

短歌研究社

短歌研究新人賞

第62回(2019年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1151028593935306753
第61回(2018年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1019474334442708992
第60回(2017年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/887185464490246148
第59回(2016年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/752332578221240320
第58回(2015年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/620504982102544384
第57回(2014年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/485977448236871680
第56回(2013年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/358111115110121472
第55回(2012年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/222169633279590400

短歌研究賞

第55回(2019年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1135410572814512128
第54回(2018年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1007076066467373056
第53回(2017年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第52回(2016年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/736071534142312449
第51回(2015年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第50回(2014年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/469707569850626048
第49回(2013年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/336646215842295808
第48回(2012年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/222492140926795776

現代短歌評論賞

第37回(2019年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1158244766917595136
第36回(2018年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/1027378811795435520
第35回(2017年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/892981399384240128
第34回(2016年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/758866150910337026
第33回(2015年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/626664282365648896
第32回(2014年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/496197484025114625
第31回(2013年)
(発表tweet未見。みつけたら追加します。)
第30回(2012年)
https://twitter.com/tankakenkyu/status/230849095793778689

本阿弥書店

歌壇賞

第30回(2019年)
https://twitter.com/honami__kadan/status/1095855872125726722
第29回(2018年)
https://twitter.com/honami__kadan/status/963696560872636416
第28回(2017年)
https://twitter.com/honami__kadan/status/831690904800878592
第28回(2016年)
https://twitter.com/honami__kadan/status/698319239929659392
第27回(2015年)
https://twitter.com/honami__kadan/status/570065805490003969

書肆侃々房

笹井宏之賞

第1回(2019年)
https://twitter.com/kankanbou_e/status/1165963952842366976


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