二十七字(「短歌人」2021年5月号掲載文章の加筆修正)
最近、図書館に通って古い「短歌人」を読んでいる。
かつて「短歌人」の投稿規定に「一首二十七字以内」という記載があった。竹柏会も同様の規定があるものの、「短歌人」創刊時は一段組であり、このような規定はない。
二段組がはじまったのは、昭和十八年からである。
二月号から一部の欄が二段になり、七月号からすべての欄が二段となる。十一月号p.35に「お願ひ」として「二十七字以内とする事」と書かれるが、会規として記載されていない。投稿規定に反映されるのは昭和十九年に入ってからに