【東京都江戸川区】小松川の団地をバスで巡回【都営バスAL01系統】
今回は、打って変わって関東エリアを取りあげます。関東第1弾は、管理人の故郷である東京都江戸川区から。
関西の方にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、東京都の面積(2194平方キロ)の約1/3は23区が占めており、そこに1000万人弱の人々が住んでいます。紛れもなく世界一の大都会です。23区の東端に位置する江戸川区は、人口70万人弱。北は高砂、南は東京湾沿いの葛西臨海公園まで49.9平方キロの面積を誇り(生駒市並み)、23区内では4番目の広さです。
交通に関して、都心へ向かう鉄道路線は南から順にJR京葉線、東京メトロ東西線、都営新宿線、JR総武線と充実しており、縦方向の移動はおもに都営バスにより支えられています。今回は数ある都営バスの路線のうち、都営新宿線の東大島駅から、北側に位置する
小松川チェリーガーデン
を巡回する、アクセスライン
AL01系統
に乗車します。
まずは東大島駅の位置を地図で確認しましょう。東大島駅は、荒川放水路のすぐ西側、旧中川上にある駅です。基本的に江戸川区は荒川放水路の東側を区域としていますが、小松川地区を含むこの東大島駅・平井駅周辺のみ、例外的に旧中川を西側の江東区との境界に定めており、ここ東大島駅もギリギリ江戸川区に属します。このあたりの河川の歴史的変遷についてはリンク先で丁寧な説明がなされていますので、そちらをご覧ください。
ところで、小松川という地名に聞き覚えはありませんか?実は、野菜の「小松菜」は、ここ小松川地区の発祥なのです。
(いかにも高等学校地理Bの統計で出てきそうですよね)
バスの話に戻ります。AL01系統は、平成11年3月に新規開設された「アクセスライン」のトップナンバー。「アクセスライン」とは、比較的近距離の住宅地から駅までのアクセスを確保し、住民の利便性向上を図る取り組みで、運賃は100円均一です。再開発が進展した小松川地域のマンション群と東大島駅を結ぶように設定され、平日朝夕ラッシュ時のみの運行となっています。
知識を整理したところで、バスルートの説明に入ります。車両は青戸支所の日野ブルーリボンシティのハイブリッド車(BJG-HU8JLFP)。数名の通勤客と共に、18時29分、東大島駅を発車。1周10分弱の短いバス旅が始まりました。
東大島駅を西向きに出たバスは、すぐさま北に進路を変え、旧中川沿いを進行。小松川2丁目を通過、先の交差点で左折し、小松川地区へ入ります。小松川健康サポートセンター、小松川さくらホール、小松川第二保育園、チェリーガーデン、自由の広場と、それぞれマンション・団地の中にある停留所で勤め帰りの客を降ろし、先ほど左折した交差点に、こんどは直進方向から戻ってきました。このような運行ルートをとる循環バスを、テニスラケットのフレーム部分が途中で分岐して1周するのにちなんで、
ラケット型循環
と呼びます。
ラケット部分を循環したバスは、再び小松川2丁目を通過、そして左折して東大島駅へ戻ってきました。あっという間に、都営バス青戸支所・AL01系統の完乗です。1周して同じところに舞い戻ってきた客に運転手は少し怪訝な顔をしますが、慣れているので問題ありません(なにが?)
以上でAL01系統の乗車記はおしまいです。閲覧ありがとうございました。
余談ですが、この後駅前のコンビニに行くと、年末にもかかわらず仕事帰りの客でレジが長蛇の列でした。他地方ではこのようなことはなく、やはり東京はさまざまな面で格が違うなと感じます。
※※追記:AL01系統は令和5年4月1日付けで廃止となりました。※※
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