山脈
目が覚めたときに一番最初に目に入る 青
この壁の色が気に入ってここに住んでいる。
カーテンから漏れる朝日がとけて海にいるみたいだなと思いながら二度寝するのがすき。
実際はなんの変哲もないワンルーム。現実がつらいから、考えるのはできるだけ意味のないこと
せめて眠りの得意な人間でよかった。
そういえば
わたしが可愛くて仕方ないと思ってるあのひとは、最近眠れないらしい。
「生きるのに向いている」そういう人って絶対にいる。わたしは彼のこと、そっち側の人だとずっと思っていたけど、不安なの?
仕事もプライベートも充実している。他人から見れば。
満たされてはいないのか
真意の見えなさがわたしの庇護欲をずっと駆り立てていて、うーん、放っておけない
ひとりでなんでもできちゃう人だから、なんにもしなくて大丈夫だよって気持ちになるけど絶対そんなのいらないよね。だからずっと一方通行。
「自分はなんのために生まれてきたのか」
上手に言葉を返せなかったんだよ。
見えてる世界も理想の自分もきっとベクトルが違う
わたしが望むのは凪だ
それならそれでもっと誇れる自分でありたいと思う。言葉の重み、今のわたしには全然ないな。いつだったらあったんだろ、いつになったら満足できるの?
せめて睡眠薬足り得る存在になれればいいけど、それも傲慢だなぁ。ありふれすぎ?
でもいまあなたが安心して眠ることができたら、それこそがわたしの生まれてきた意味なんだけどな、今日のところは。
彼がいる朝
目が覚めたときに一番最初に目に入る 山脈
眠るときあんまりくっついたりしない。
向けられた背中はわたしより全然大きくて、形取る輪郭が山脈みたいだといつも思う。
わたしはその大いなる大地を抱きしめて、たくさんの恵みがありますようにって祈る けど
そんな思惑があるって知られたら怒られそう。ただ甘えてるって思われてますように。(実際めちゃくちゃ甘えてはいる)
わたしはここで
ひとりの朝と、彼がいる朝と、幼馴染の彼女たちがいる朝しか迎えたことがない。
どんな未来にしていくかの基盤をそろそろ明確にしなきゃいけないなって思ってる。
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