心にはいろんな色がある〜オクトー第3話を観てもやもや考えたこと〜
自宅待機期間中のプチ隔離期間、夜、寝かしつけをパスしてティーバ(見逃し配信)で今季のドラマを見まくっていた。
中でも、オクトーに心惹かれた。
深夜枠ドラマなのかな?(背景はよく存じ上げません)ざらっとした映像の感じとか、ほのぼのハッピーエンドではどうもなさそうなミステリアスな匂い。
そして、飯島まりえさんというこれまで知らなかった女優さんのなんとも言えない雰囲気に心惹かれた。
(以下ここからネタバレありです。これから観ようとされている方はご注意ください。)
前回、第3話を見ていて、(被害者家族も加害者家族も母娘間の関係性が事件に関係している。)
へ〜、「自分の夢を叶えさせるために医者にしたい母親と、コントロールから逃げ出そうとするために殺人を犯す娘」
まるで私の家庭みたい。どこにでもあるんだなぁ。
そう感じた。一方で、「でも、だから?だからと言って、殺人する???」
と冷たく感じる自分がいる。さらには
はたまた「うん、非常に分かる。それが、あなたが自分らしく生きる唯一の逃げ道だとその時は思ったんだよね」
共感する自分がいた。
そして、去年の同じ時期に見たら
「分かる、うん、それしか逃げ出せない、母親に一生支配されたまま生きていくのがもう限界だったんだよね」
そう共感したように思う。
1年前の自分と今の自分では随分と心境が違うのにもかかわらず、1年前の自分の気持ちすら一瞬見えなくなっていたことにハッとさせられた。
そして、こうも思うのである。
「娘が犯罪を起こすということは、母親にとって、死ぬより苦しいことなのよ」
自分を殺すように娘から虐待を受けている母親に依頼を受けた主人公はこれを聞いて
「自分が殺人を起こせば、母親を死ぬより苦しい目に合わすことができる」
そうも思って事件を起こすのである。
でも、本当は、
「死ぬより苦しい目に合わせることも、愛」
そう私は思うのである。
そして、娘によって、死ぬより苦しい目にあわされる母親にとっても、この事件は大いなる学びなのである。
愛ってそんなに単純なものじゃないと思うんだ。
いろんな色があって、その家族、その母娘にしかわからない気持ちがある。
そして、当人同士の気持ちだって、お互い理解しきれているかと思うと、そうでないし、母は娘にそんな大いなる学びをもらったとは一生気付かないかもしれない。
そして、娘にとって、強烈な支配をする母親の元に生まれ育ったということは、
「本当に心の底からやりたいことを反対されても反対されても、地を這いつくばって見つけていくための出会いであった」
そうとも言えたのだと私は思う。
ドラマ3話を見て以降ずっと頭の中をもやもやした思いが駆け巡り、バーーーット書いてみました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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