MEGA X 2nd Album 『FROM THE OUTSIDE』インタビュー後編
KKV Neighborhood #234 Interview - 2024.12.18
聞き手 スガナミユウ
2024年11月6日にリリースされたMEGA Xの2nd Album 『FROM THE OUTSIDE』について、メンバーインタビューを行いました。大きな進化を遂げた2ndアルバムの全容に迫るインタビューを前編、後編でお届けします。
前編はこちら
https://note.com/kkvofficial/n/n0882306cae27
ーじゃあB面に行きます。7曲目は”新しい波”。これはいつ頃に出来た曲ですか?
今泉K 「”たりないぼくら”の7インチのレコーディングする時にKilikilivillaのコンピの曲も一緒に録音したい」とレーベルの与田さんに言われて、新しく作った曲ですね。
なつみ コンピのために作った。
ーコンピのための新曲?
今泉K そうですそうです。
ーこれはどういったテーマの曲ですか?
今泉K アルバムを出して色々な場所に呼んでもらえるようになって、行き始めた頃に作った曲で、色々な人に出会って楽しいこともたくさんあったり。その真っ只中にいて、何かが始まりそうなイメージというか、ポジティブな気持ちの曲かもしれないですね。
ー確かにこのアルバムの中ではかなりポジティブな歌詞の内容の曲ですね。
今泉K みんなに受け入れてもらえるような場所がいくつか出来たりして。今まではそんなことあんまりなかったんですけど、それが嬉しかったからコンピにもそういうポジティブなメッセージの曲を入れようと思いました。楽曲的にはWeezerのThe Good Lifeのオマージュというかパクリなんですけど、90年代のイメージで。曲名に関しては”新しい波”って名前の深夜番組が昔あって、自分の中で90年代って子供の頃眠れなくて見ていた深夜番組のイメージが強く残っているので、そこをリンクさせたくて。
ーなるほど。
今泉K そういう深夜番組からの引用って意味と、受け入れてもらえる場所や仲良くなったバンドもどんどん増えて、楽しいことや新しい何かがこれからどんどん起こっていくんじゃないかというワクワクした気持ちも込めた曲ですね。
なつみ この曲がB面の一番最初にバーンと来るのがすごくいい
ーわかります!A面との対比にもなっているというか、B面が仮にA面だったとしてもすごくいい始まりの曲だなって思います。
今泉K 確かにこっちがA面でも成り立ちますね。
ーこの曲に関して作ってた時の印象はどうですか?
下山 この曲は、K君が持ってきた時はWeezerのThe Good Lifeとは若干ストロークが違って結構ストレートなビートの曲で。色々試行錯誤していたら、The Cribsの、、
一同 笑
ー出ましたThe Cribs 笑
下山 サビでThe CribsのドラムをパクったらAメロでもThe Cribsいきたくなっちゃって、The Cribsのキックのパターンにギターのストロークを合わせたら偶然Weezerになった 笑
ーThe CribsからのWeezerだったんですね、すごいですね 笑
下山 という思い出がありました。そこからはアレンジもスムーズに進みましたね。
なつみ この曲はどこでギターを歪ませるか、どこで歪ませないかを色々試したよね。
まさや 大枠はスムーズに進んだけど、要所要所でたくさん調整したよね。
今泉K あとこの曲はコンピのテイクから録り直しましたね。
なつみ ライブする中で色々変わっていったしね。
今泉K どうしてもギターのリフの最後伸ばして欲しくて。コンピでは音を止めてたんですけど、今回はリフの最後伸ばしたテイクになってます。
まさや この曲は最高だよ
ーこの曲が好き?
まさや こういう曲ですよ、こういう曲が必要です。
今泉K ポジティブだしね
なつみ 深夜番組感も出せてる気がする。
ー確かに何かのエンディングテーマとかでもおかしくない。
なつみ 最後のサビ前のまさやさんのフレーズもキラキラしてるし「テクマクマヤコン」感というか、変身するような感じ。
ー開放感もあってすごくいい曲ですね。
今泉K 自分の中では稀なポジティブソングですね。あんまり書けない。
まさや 今回1曲しかない 笑
今泉K いや、2曲あります!11曲ある中の2曲はポジティブ。
ーさて、どれでしょう 笑
ー8曲目”サイコショッカー”。
なつみ すごい曲名だね 笑
ーこれは自分も気になって調べたんですけど、遊戯王カード?
今泉K 遊戯王カードですね。「人造人間-サイコ・ショッカー」から
まさや 人造人間も付いてるんだ 笑
今泉K 元々”人造人間サイコショッカー”って曲だったんですけど、人造人間は外して
ーちょっと自分は遊戯王カードやってなかったんでわからないんですけど、キャラクターごとに性格とかがあるってことですか?
今泉K いや、ないんですけど、この曲のイメージはめっちゃ上手くいかないし人の話もちゃんと聞けないし、何でもかんでも忘れちゃうし、でも頭の中は断片的な考え事がパンパンに詰まってて、でもずっとモヤがかかってるように解像度低くて、そういう「脳みそバグってんじゃないかな自分」みたいに考えてる時に頭の中にイメージとして小学生の時に持ってた人造人間サイコショッカーのイラストがずっと出てくるので、そのままタイトルにしたって感じですね。
ー混乱を歌ってるような感じ?
今泉K 混乱してるし、集中できないとか、危機的状況なのにどうでもいい事が頭に浮かんで邪魔しちゃったりとか。思考の渦みたいなものに飲み込まれてちゃんとその中から選択が出来なかったりとか、細かいミスしまくるとか、とにかくそういう自分の、、
ーすごい良い歌詞ですね。これは共感する人めちゃくちゃいるんじゃないかなあ。そんな曲が”サイコショッカー”というタイトルなのも面白いですよね。
今泉K そういう自分の「自分本当ダメだ〜」って時に、人造人間サイコショッカーのイラストが頭の中に毎回出てくるんですよね。
ー面白いなぁ。それは
なつみ 与田さんも言ってたけど、MEGA Xの曲って自分の中で困惑してたり混乱してたりすることを受け入れたり、ユニークに昇華している事がもしかしていいのかもって。そういうところがフィットするんじゃないのって見解が
今泉K フィットしてないんだけどね自分は。こんなに混乱してるから。
なつみ 大変なんでしょ
今泉K 大変なんだよ!
ーBメロがすごく不穏でいいですよね。
今泉K あそこのアユさん(猪爪東風/録音エンジニア)のMIXは本当にすごい!
まさや あれはアユさんのアイデアなの?
今泉K Bメロだけのリファレンスがあって。Wavvesのidiotって曲を送って「こういう風にモヤがかかったボーカルにしたいです」って言って。それでMIXが実際に上がってきたらリファレンスよりもモヤモヤにしてくれてたから、すごいなアユさん!って。
ーアユ君さすがですね。そこからサビにいく開放的な感じというか。
まさや この曲は録音で化けたよね
ーBメロのギターリフは誰が弾いてるの?
まさや あれはなっちゃんかな
ーあれもすごくいいですね、混乱感が出ていて 笑
なつみ サイケな色の渦をイメージしたらあんな簡単なリフになりました。
ーあれはやばかった 笑、ベースラインもすごく変で
今泉K あそこは本当にモヤモヤにしたかったんですよね
ーそういうところが二人の曲作りにはあって。バンドで曲作りとかしてるとみんなが理解できる簡単な正解を選ぶことってあると思うんだけど、そうじゃなくて「不穏な部分はちゃんと不穏な音でやろう」っていうのが二人の中にあるような気がしてて、そこがすごくいいなって思います。「作曲してるな!」って気がして。
なつみ この曲はシモさんがレコーディングの日にドラムパターン変えて
まさや そうそう、当日にアレンジ変えたんだよね。
ーそれはなんで?
下山 レコーディングの前にライブで何回かやってるんですけど、観てくれてる人が毎回「スーン」みたいな顔してて
一同 笑
ーちょっとしっくり来てない的な?
下山 「へえー」って感じで、このままだとあまりやりたくなくて 笑、それでレコーディングに行く電車の中でK君が「こんなイメージです」みたいなリファレンス何曲か送ってきてくれてたのを聴いて「あ、これで行こう」みたいな。それでレコーディング直前にまさやに「ドラム変えるんでちょっとギターと合わせて試してみていい?」って言って、やってみていい感じだったからそれで録りました。
ーその時のリファレンスは何の曲?
今泉K Cloud Nothingsですね。
下山 そのままだとちょっとハマらなかったので若干パターン変えて。
まさや あとは初めのとき僕はThe Soviettesってバンドをリファレンスで出して「こんな感じがいい」って言ってましたね。
今泉K その2曲の中間地点みたいな感じになりました。
なつみ うん、すごく良くなった。
ーそれはすごい。じゃあみんな直前でドラムの新アレンジに乗せて考えて?
今泉K なっちゃんがレコーディングスタジオに来る前にもうそのアレンジで録音しちゃってたんですよね 笑
ーじゃあなっちゃん的には「ドラム違うじゃん!」みたいな 笑
なつみ 私あんま気付いてなかった 笑
今泉K でも新しいアレンジで大成功でしたね。
なつみ この曲はまさやさん本当にたくさんリフ考えてくれてたよね
まさや そうだっけ
今泉K すごいかっこいいリフの部分あったよね
なつみ 間奏になるところのギターリフ大成功だと思う。
今泉K 最後「ギュッ」って唐突に終わる、退場させられる感じが笑 あれめっちゃいいですよね
なつみ MIXが上がってきた時に、そのリフを「もっと大きくしてください」って思った。
今泉K それは思った!
なつみ だから大きくしてもらった結果、めっちゃいいものになった。
まさや いつも僕はアレンジの時みんなに言わないで作ってくるから、録音するときに顔色伺いながら
ーこれ大丈夫かな?みたいな? 笑
今泉K 下山チェックが入る 笑
まさや 「それ余計かな」みたいな
一同 笑
下山 前もってアレンジを伝えないのもどうなんって笑 伝えればいいじゃんって思いますけど
ーでも驚かせたいみたいな気持ちもあるのかも 笑
まさや バレないように差し込みたいみたいな
ーああ、なるほど。
今泉K 見てますから 笑
ーそれは絶対バレるでしょう 笑
まさや ライブだとバレないんだけど、録音だと「こういう事やってんだなって」
今泉K 「それは要らない」って消されますから 笑
一同 笑
まさや でも要らないのが正解だったりもするしね
ーアイデアをたくさん持っていって、抜く分には抜けるから。
今泉K レコーディングして一番「これすごい良くなったな」って思ったのは多分この曲かもしれないですね。
まさや この曲だね
ーこの曲は楽曲自体の良さもあるし、アレンジもMIXも、
今泉K 確かに全部ハマって
まさや レコーディング前はライブで演奏しても手応えなかったからね 笑
一同 笑
ーでもこの音源を聴いた後にライブ見るとまた聴こえ方も違うだろうし。
今泉 自分たちもレコーディングした後にライブしたら気持ちがちょっと違いましたね
ー「相槌打つのっていつだろう 今じゃないかも」ってもうすごく、、すごくヤバい歌詞だよね。
一同 笑
ー分かります、考えちゃう時ありますよね。
今泉K こんな風に頭の中で思っちゃってる時点で話がちゃんと聞けていないんですよね。
ー結構共感する人は多いんじゃないかなって思います。
なつみ 他のみんなと会話してる時に私の声はみんな聞き取れてて普通に会話できてるのに、なんかK君だけ私の声が聞こえてないみたいで。日々の生活で。「だから聞こえないや 何故だか 君の話だって」って言ってるけど。
今泉K 別のことに集中してる時に話しかけられても聞こえないっていう
ーああー、なるほど
なつみ 私の声だけ聞こえないようになってんの?って
今泉K みんなで話している時って会話するモードになっているから、「話をして、話を聞いて」ってターン制で出来るじゃないですか。だけど何か作業している時に後ろの方からいきなり言われても全然聞こえない
まさや わかるわ 笑
ーでもこれって、わかるんだけど、絶対聞こえた方がいいんですよ 笑
一同 笑
今泉K なんで聞こえないんだろうって思うんですけどね
ーだから世の中良くならないんだろうと、
今泉K 本当に
まさや そうなんですよね
ー我々改めていきましょう。サイコショッカーの曲名の英語表記は”JINZO”なんですね。
今泉K これは遊戯王カードの人造人間サイコショッカーの英語表記がJINZOだったのでそのまま引用です。
ーじゃあ次の曲9曲目“So Lame”。これは英詞ですね。
今泉K これは前のバンドの頃から曲自体はあって、ずっとやってなかったんですけど、歌詞を変えてやってみたら面白かったんで、アルバムに入れてみました。
なつみ 元々は単調なアレンジだったんですけど、まさやさんとシモさんがブレイクとか色々仕掛けを考えてくれて。
ー曲調的には1stに入っていてもおかしくないような曲ですよね。
今泉K そうですね。そういう曲が一曲くらいあってもいいかって思って。
まさや 自分は前身のバンドをお客さんとして観てて好きだったので、やりたいですよね、この感じも。
ー歌詞についてはどうですか?
今泉K この曲の歌詞は、同じ曲の同じタイミングで毎回同じバンドマンがダイブしてる光景って振り付けと一緒じゃんっていう、ライブで見かける予定調和について書いていて。ダイブって、感情がどうしようもなく昂ってやるもんじゃないの?っていう。それでもただライブを観に来た人からしたらダイブ自体も理解できないというか、足が急に飛んできて、足をぶつけながら人の上をいくんじゃないよ、それってすごい不愉快、みたいな視点も入ってて。
なつみ 二番はわたしが歌っていて。コミュニティや仲間感の中だけでダイブやシンガロングをしているような人たちは、自分たちの安全な場所から降りてこない。その中で痛い目に遭ったり、追い出されたりするのは女性が多いよねっていう歌詞ですね。
ー大切な視点だと思いますね。
今泉K ライブハウスは俺たちの自由な場所だって歌っていても、結局誰かが現場ではじかれてることにも気づけてないよねっていう。あと、その中で「君と僕」的な女性を神格化するような歌を歌ってたりするのも気持ち悪いなとか。
下山 どのバンドの話を言ってるんだ 笑
今泉K どのバンドとかはないですよ笑 ただそういうライブハウスの光景を見るなぁという話です。
ーすごく分かります。
今泉K 「PUNK」って人それぞれの捉え方があるから自分の考えを押し付けることは出来ないんですけど、PUNKが好きな人たちが集まる現場ですら、誰かに嫌な思いをさせたり、誰かが人知れず傷ついて去っていくことがオッケーになってる感じ、それが見えてない感じが気持ち悪いなと思ってて。PUNKが好きな故にそういう迷いがあるから自分たちがパンクバンドだって言ったことは一回もなくて。だからこそ歌える曲かなって。
ーこの曲がダイブやシンガロングが起こりそうな曲調というのも象徴的ですね。
今泉K あえてそういう曲に考えてみてほしいことをいれたくて。
ー1stに入ってそうな曲だけど、メッセージ的には進化したものになっていて。
今泉K そうですね、1stの逆説みたいな曲ですね。
ーこれまでのライブハウスの現場とか、自分たち自身が見て見ぬふりをしてきたことを批判的に捉えて、ユーモラスに描いた曲ですね。MEGA Xのライブが盛り上るようになってきて良い部分もあれば、それによってトラブルが起こりやすくなる怖さもありますよね。
まさや 実際に演奏を止めるしね。
今泉K フロアが危険だなと思ったらすぐに止めますね。
ーひとりで来てくれた人が嫌な思いをして帰っていったら最悪だもんね。
今泉K そう、それは最悪なので。騒ぎたい人たちが好きに騒げる現場は他にあると思うから。自分たちのライブでは、しんどい思いを抱えて来てくれた人が、ライブを観て良かったと思って無事に帰ってくれることが一番嬉しいので。それは自分たちの歌詞や楽曲で考えてることだったりするから。ダイブとかコミュニティとかを否定しているというよりも、そこへコミットしてない人たちが嫌な思いをせずにライブを観に来れたらいいなというだけなんで。花を持つ人とは視点が少し違いますが「邪魔すんな」は全部に共通してますね 笑
ー分かります。
今泉K 人の邪魔をするなは、一貫してあるかもしれないですね、自分の中には。
なつみ あと(ライブ中の)変なガヤとか嫌いだし。
一同 笑
ーじゃあ10曲目が”ホログラムシティ”。
今泉K 沖縄の那覇にThe Hologram Cityというライブバーがあって。そこは、沖縄のバンドたち、ワンチャイコネクションや、FunnynoiseやMilk&Cookieに出会った場所で。その出会いから、毎年沖縄と東京のバンドがそれぞれ行き来する交流が出来ていって、仲良くなっていって。東京にしろ、沖縄にしろ、どこでもそうなんですけど、自分たちと同じような(どこにも属せない)思いを抱えていて、それでもローカルで音楽を続けている、カッコよくて、シンパシーを感じるバンドは沢山いるんだよなってことに気づいたことを歌った曲ですね。数少ないポジティブな曲です 笑
ーこの曲は、海の地平線や、水面に光るキラキラが見えるようなめちゃくちゃ良いアレンジですよね。アレンジはどうやって進めていったのですか?
まさや この曲は沖縄から帰ってきてすぐにライブでやったんですけど、その時は全然アレンジが違った。
今泉K どんどん変わりましたね。
下山 なんやかんやあって、一時モータウンビートになったり。
ー跳ねた感じのビート?
下山 そうです。それも曲に合わないわけではなかったんですが、K君が稀に見る駄々のこね方をしまして笑 絶対にヤダ!みたいな。
一同 爆笑
下山 いつもはそんなことないのに。じゃあどうしたい?ってK君に聞いて。
今泉K The Death SetのI Miss You Beau Velascoという曲があって、Death Setの中では異色な曲なんですが、その感じのアレンジでやりたいって言って。ドラムのビートなんてほぼそれですね。
ーサーフ感のあるビートでもありますよね。
なつみ それこそ海を彷彿とさせるような。
今泉K そう、だから絶対合いそうだなと思って。
ーこの曲はMIXも素晴らしく、エンジニアのアユくんのチカラが遺憾なく発揮されてますよね。
今泉K そうですね、すごく力を入れてMIXをしてくれて。ドラムの音量感が絶妙で、もう少し大きいとビートが立ってしまって、波間のキラキラした感じが出なくなってしまうので、ライブのバランスよりもあえてドラムを小さくMIXしていて、アユさんすごいなと思いましたね。
なつみ 間奏で出てくるギターは、船の汽笛や海の蜃気楼をイメージしました。
ー固定概念に縛られないギターアレンジですごく良いですよね。絶妙な音階で表現されていて、曲のアクセントになってる。
今泉K なっちゃんがこういうアプローチのアレンジをした時はアユさんとかユウさんはすごくテンションが上がってくれますよね 笑
ーなっちゃんは表現者ですよね、音楽の捉え方が素晴らしいなと思います。
今泉K あと、ライブでPAの方がこの曲を知ってくれてると、リバーブやディレイをかけてくれて遊んでくれるのが面白いですね。それこそThe Hologram Cityの店長のホセヤさんとかガンガンにかけてくれて。千葉の海岸沿いでやった野外イベントGROOVETUBE FES.に出た時も、与田さんがPAさんに要望を伝えてて、ダブみたいなぐぁんぐぁんの状態になって、やってる自分たちはそれを知らないから、演奏してて、なんだなんだ!ってなって、面白かったですね。
なつみ この曲を野外でやった時のシモさんのドラムが気持ち良すぎて。
まさや GROOVETUBEは海を眺めながら演奏して、気持ちよかったよね。海の向こうのどこかに繋がっているって感じがして。
なつみ 野外でまたやりたいね。
ーホログラムシティは、曲の世界観や、BPM、曲の長さ的にも、バンドとして新たな扉を開いた曲だなと感じます。
なつみ 5分の曲ははじめてでしたね。
ー前にK君となっちゃんと、曲はどういう時に出来る?って話をしていたときに、K君は何か問題や葛藤に直面した時、そのことが曲に昇華されると言ってて。なっちゃんはどこかに旅に出てその場所の風景や匂いにインスピレーションを受けて作る時があると言っていて。その2人の対比が印象的なんだけど、一方でなっちゃんはK君を色んな場所に連れてきたいと言ってて。
なつみ K君はそんなにアクティブじゃないので、沖縄もワンチャイコネクションが呼んでくれて初めて行って。
ーそんなに興味もなさそうに? 笑
なつみ でも、沖縄のみんながすごく良くしてくれて。戻って来る頃にはキラキラな顔で帰ってきて笑 (K君の方をみて)行ってよかったでしょ?
一同 笑
今泉K 人との出会いですかね。友だちが出来なかったら、つまんなそうに帰ってきたと思うし。良い出会いがあったからこそ、その場所の風景もすごくよく見えたのかもしれないですね。
ーK君の曲にはめずらしく、風景の描写が沢山入っている歌詞で。
今泉K ほんと特別な曲かもしれないですね。ライブで仲良くなって友だちが出来て、次の日に、沖縄のみんながビーチでバーベキューを用意してくれて。そこにとんでもなく綺麗な夕陽と海があって。普段風景の良さをあまりを感じられない自分にも、刺さんないわけないくらいすごくて。それはもう曲になっちゃうくらい。でも、それは素晴らしい人たちとの出会いがあったからこそ、それを感じられて。すべてが奇跡的で、この曲が出来ましたね。それが曲だけじゃなく、『超伝導』という、沖縄の人たちとの交流のイベントにも繋がっているし。
ーサイコショッカーを作った人とは思えない 笑
一同 笑
ーだから、なっちゃんがK君を色んなところに連れ出したいというのはほんとその通りだなと思いました。やっぱり、色んな経験をして、色んな場所へ行って、色んな人と出会うというのが、新たなインスピレーションに繋がるのかなという。
なつみ K君も成長していってるんだね〜
ーK君は本当にその時に感じたことを歌詞にするタイプですね。
今泉K 整合性がない 笑
一同 笑
ーK君は、日々色んなことを考えて、変わっていく人なんだなって。でも人間ってそうだから。
今泉K だから一貫性がなくてもよいかなって思って。心が動いた時は、なんでもかんでも曲にしちゃってますからね。
ー最後の曲は”ビューティフルドリーマー”ですね。この曲はどうですか?
今泉K この曲は2023年の年末くらいに作った曲で、その頃はちょうど自分が音楽を楽しめずに、めっちゃ疲れてた時期で、なんかもうしんどいことばかり言ってて。最初に作った時はただただ暗い歌詞で、曲の後半の救いのある歌詞の描写は一切無かったんですよね。タイトルもビューティフルドリーマーじゃなかったし。その時期のライブテイクが超伝導のzineに入ってるんですけど、いいことなんにもない、ただただしんどい人みたいな曲だったんですけど。それを一度寝かせて、日が経って、このままじゃ暗すぎるし、なんか救いのあるような曲に変えたいなと思って。
なつみ どん底だった歌詞に救いを持たせるって、K君の中でなにかあったの?
今泉K この曲がアルバムの最後に来るだろうなとなんとなく思ってたから、アルバムの最後に、ただただ自分がしんどいことを歌うだけの曲で終わるのがいやで、そうじゃない着地点で締めたいと思っていたんですよね。その時にたまたま「無明と光明」の話を読んで、
なつみ それは仏教?
今泉K そうそう。無明とは迷いの世界で、何も見えない暗い所という意味で、無知であるのに、すべて分かったつもりでいるような状態を指していて。自分と他者を分けて考えているから、そこに損得勘定が生まれたりとか、思い悩み、もがき苦しんでいるのが無明、明かりのない状態で。でもそこから、あなたもわたしも同じ意味を持つものとして考えたら、人はもう少し優しくなれるんじゃないかということを思って。それで「優しさ」について最近考えるようになって。
なっちゃん 笑
今泉K それこそThree Ring Circusのアキトくんと「優しさ道」みたいな話をして。自分たちは本当の優しさについて頑張って勉強しないといけないという話になって。もとから優しさを持ってる人は備わっているんだろうけど、自分たちには勉強が必要だってなって。他者のことを自分と同じように大切にしたり、他者を大切にするように自分のことを大切にしたり。その両方が出来たらもっと人と分かち合うことが出来たり、他者にレッテルを貼ってそれを攻撃するようなことをみんなしないんじゃないかなとか考えたりして。それをこの曲の着地点にしたいなって思って。だから、真っ暗な中で光が差すとしたら、優しさを追い求めることでしか光は見つからないんじゃないかっていう気持ちで、最後の方の歌詞を新たに書き足しましたね。
なつみ 最後の「街の明かりが全てを照らすよ」という歌詞はどういう意味なの?
今泉K 悪夢から醒めていくようなイメージで、パァーっと光に照らされて、自分の居場所がその時にやっと分かるみたいな。
ー1曲目Where is the love?の「街は今日も明るい うつむく人を切り捨てても」という歌詞とこれは逆説的な意味になっているのも面白いですよね。
今泉K Where is the love?では、街の明かりを嫌なものとして捉えてて、ビューティフルドリーマーでは、すがるような気持ちで光を見ている感じですかね。
なつみ アレンジのときにK君が、一つづつ明かりが灯っていくイメージと言ってたから、ギターアレンジもだんだん明かりが灯って希望が見えるようなフレーズを作った。
今泉K アユさんとこの曲の話をしていた時に、情報にアクセスしすぎて心が疲れてるんじゃないかという話になって。一方で、実際世の中に起こっていることから目を背けることは難しいし、あとは、人間関係もめんどくさい繋がりとかも増えていく中で、そういうことから解放されたいっていう、繋がりすぎた鎖を壊すみたいな。
なつみ それって今のSNSだったり、社会にも当てはまるよね。
今泉K あと、義理とかさ、
ー義理、人情、絆とか、
今泉K そういうものから解き放たれたいっていう。
ーホモソ感とか、
今泉K そう。だけど最後には、「あなたもわたしも同じ意味を持つ 新しい言葉で分かり合えたなら、全ては最初から美しかった」と歌っていて。
なつみ その部分はバベルの塔みたいな感じがあるなと思った。「言語」の話にも繋がっていくなぁって。
今泉K 新しい言葉って、そうだよね。SNSをずっと見ているような状況って、そこには色々な情報や意見、考え方があって、どこに進んでいいのかも分からないし、真っ暗な中でもがいているようなイメージで。ある種、そこから携帯を置いて外に出て、歩いていく中で街の明かりが自分を照らしていて、自分のいる場所が見えた、みたいな終わり方にしたかったんですね。
ーなるほど。アレンジ的にはどうですか?
下山 リズムを二拍三連にすることは決まっていたので、ギターのアレンジ頑張ってくれと言ってましたね 笑
まさや ギターに関しては死ぬほどWeezerを聴きました笑 自分の中のweezer 解釈を全部詰め込んだ。
今泉K 笑
なつみ まさやさんのイントロのリフは聴きどころですね。
まさや ギター録りが一週跨いでいて、その間に考えたリフだったから、レコーディングの日にはじめてやって。やりすぎだってシモさんに言われるんじゃないかとビビリながらみんなに聴かせて、、
一同 笑
ーシモさんはリフを聴いた時どうでしたか?
下山 シモさん的にはここは全然問題なかったです 笑
一同 笑
まさや サイコショッカーの時はリフを作っていったらいらないって言われまして 笑
ーシモさんがプロデューサーみたいな 笑
まさや そう言われて、確かにいらないって思ったから有難いけども
今泉K シモさんは俯瞰でみてアレンジをジャッジしてくれますね。
下山 でも良いとき、良いとか言わない 笑
一同 爆笑
ーそれは言いましょうよ、シモさん!笑
まさや ほんと言わないよね笑 ブースの中でひとりで録音してると不安なんだよ。
今泉K そうですよね。
下山 こないだスタジオで、まさやのギターを褒めた。そういうこと!って。
ー言い方!笑
一同 笑
なつみ そしたらまさやさんが、「怒られるかと思った」って言ってて 笑
まさや 「ここのギターさぁ、」って切り出されて、、「ここさぁ、良いよ」って言われたから、ビックリして 笑
ー話出しが不安だよね 笑
一同 笑
まさや あとは、個人的にこの曲は、自分たちのやっていることを単に見せているというより、ギフトっぽいというか、はじめて、こちらから誰かに届けているような曲ができたかなという気持ちもありますね。
ーメロディや曲の雰囲気は、それこそ大団円というか、年末感がありますね。
今泉K そうですね、歌詞は置いといて、曲の雰囲気はフランダースの犬のアニメのラストシーンような、ずっと見たかった絵の前で眠り、天使が連れていくみたいなイメージはありますね。
ーそれだと天に召されたみたいになっちゃう 笑
一同 笑
ーこのアルバムを一つの物語だとすると、色々なことがあるけど、良い方向へ向かおうとする最後にしたいというのが伝わる曲だと感じました。
今泉K 何か希望を一個だけでも持って帰りたいっていう。
ー具体的な希望ではないんだけどね。
今泉K 最後の曲だし、アートワークのイメージ的にも、ここで何か分かりやすい希望を表現するのは違うかなと思ったんですが、明確な希望はないんだけど、それでも何か希望を感じる終わり方にしたいなっていう気持ちはありましたね。
ーそう考えると、この曲しか最後はあり得ないなと思いました。
今泉K : そうですね、途中に入れられる曲でもないので、作った時から最後の曲だなと思ってました。
まさや このアルバムのまた更に先のどこかへ繋がっていく終わり方になったなと思う。
今泉K リリースされるのが12月なので、冬感もありつつ、シモさんの鈴がね、シャンシャン最後に入ってますから 笑
ーあらためて濃密なアルバムですね。1stアルバムとは全く印象の違うものになりましたね。
今泉K 1stはスッキリ聴けますもんね。このアルバムは全部聴くと疲れますもんね。
まさや : ほんと、全部聴くとヘトヘトになりますね 笑
ーでもその重量感が作品だなと思う。表現の深度みたいなものが増していると感じました。
今泉K 重めのアルバムが出来たなとは思いました。
ーそれは1stの頃よりも音楽に求めているものが変わっていった結果なのかなって思う。
今泉K 楽しいっていうところから、それだけじゃなくなってる感じはありますね。とにかく全部出すみたいな。
まさや 仕事や生活がありながらバンドをやっていることが、曲の個性にも上手く繋がっているのかなと思いますね。
ー確実に生活の中で生まれている曲たちではありますよね。
今泉K そうですね。
ーこの2ndアルバムが完成したことについて、それぞれ今どういった思いがありますか?
下山 自分は、やっとバンドとしてやりやすくなった感じがありますね、アレンジにしろ。シンプルなビートを叩いていても、安心してウワモノに変化を任せられるようになったり。
なつみ ライブへの取り組み方やバンドとしての考え方が変わってきている感じがしますね。すごく丁寧になってきてる。
今泉K 何を歌っているか分かるようなライブにしたいと思うようになったよね。
まさや ライブのサウンドチェックでも歌詞が聴き取れるようにしたいっていうのを、PAさんに伝えるようにもなったし。
下山 一語一句全部まではいかないにしても、主義主張が伝わるようにしたいですね。自分がライブを観に行く時でも、日本語にしろ英語にしろ歌詞が入ってくるボーカルの音量感じゃないとあんまりテンションが上がらないから。
今泉K 音のバランスがどんどんクリアになっていってますね。MEGA Xの前にやっていたバンドはドチャメチャな音で、歌はかろうじて聴こえていればいいくらいの感じでいたから。そこからMEGA Xの1stはローファイさを保ちながらメロディも聴かせられるバランスくらいを意識して作ったんですが、今回は日本語の歌詞になったし、言いたいこともどんどん出てきたから、歌をしっかり聴かせられる作品作りをしましたね。ライブの時も、歌詞が上手く伝わったかな、というのを気にするようになった。
まさや ライブにしろ、音源にしろ、人が聴いてくれているという意識が生まれて、だいぶ変わったと思います。今回のアルバムはやりたいことを形にするというだけじゃなくて、聴いてくれる人に届けて、どう感じてもらえるかまでを意識できたと思う。
ー色んな人の顔を思い浮かべながら作った作品ということですかね?
今泉K そうですね。このジャケットでこの作品を作ったことや、ジャケットを描いてくれたナディア(Nadia Ahmed)さんのことも、自分たちの頭の中に残り続けていくし、その上でライブも作品作りも続けていくんだろうなって思うから、この作品に込めたメッセージに自分自身が後追いで乗っかっていく気持ちにもなりますね。こうありたいな、みたいな。
なつみ 女性である自分がこのバンドにいる意味やスタンスみたいなことも考えるようになってきましたね。歌っている内容もちゃんと意味があると思えるし。
今泉K 1stの時はそこまでは考えてなくて、言いたいことは歌詞の中に入ってはいたけど、もう少し楽曲の気持ちよさみたいなことを重視した曲が多かったですね。
ー1stも大好きなアルバムですが、そこからの2年間で、歌詞、サウンド、曲作り、ライブにおいても、違うバンドになったと言ってもいいくらい飛躍的に進化したと思いました。1stと2ndのジャケットを比べてみても作品の重さが全然違いますよね。
一同 爆笑
今泉K 整合性がない 笑
なつみ この二年で何があった?ってくらい方向性が違う 笑
下山 でもさ、色々あったんだよ。
ーそうですよね。バンドとしても、世の中的にも、それぞれ人としての成長の部分でも、2年間の変化が如実に出たアルバムかもしれないですね。では、そろそろインタビューも終わりに向かっていきたいなと思うのですが、この後の予定としてはまず12月21日に初のワンマンライブがあると。
MEGA X独演会「どこにも属せない」
2024年12月21日(土)
下北沢LIVEHAUS
OPEN 12:00
START12:30
DJ : KIKUCHIHIDEAKI(lights out records)
前売券 : 2,500円 +1drink
当日券 : 3,000円+1drink
ご予約はこちらから!
今泉K ワンマンは全然やりたいと思ってなかったんですけど笑 楽しい日になったらいいなとは思いますけど、ワンマンって対バンが誰もいないじゃないですか。
なつみ そうだよ! 笑
一同 笑
まさや さっきも言ったように、もう作品を届けているから、自分たちのためじゃないのよ。
今泉K なるほどね。でも自分の中のメインエンジンは、「楽しみたい」だから 笑
一同 (折れないK君に対して))笑
ーアルバムのツアーもやりますか?
なつみ そうなりますね。
今泉K 生活と折り合いをつけながら、行ける範囲で行きたいですね。
ー曲作りとしてはどうですか?
今泉K しばらくはちょっと、、(休みたい)
一同 笑
なつみ でも着手してる曲もあったりするから、ちょこちょこは出てくるんじゃないかな、なにかは。
今泉K そうだね、普通に暮らしてれば何かは出てくるから。曲作りはゆっくりやろうかなと思いますね。
なつみ ツアーに行って、人と出会ったりして、それがまた曲になったりしてね。
まさや K君はそうでもしないとずっとソファーで寝てるから 笑
ーそれはそれでサイコショッカーみたいな曲ができたり 笑
今泉K ソファーで寝てるだけのくせに、しんどいという気持ちになって曲が出来たりするかもしれないし 笑
一同 (懲りないK君に) 笑
なつみ 今後の展望としては海外でライブしたいですね。色んな国で、色んな友達を作りたい。
ーそれは是非やってほしいですね。
下山 自分のイメージの中では、海外でライブをしてスベる気配がゼロなんですよね。
一同 笑
ーMEGA X、受けそうですよね!
今泉K でも入り方でだいぶ違う感じもしますよ。ポッと行っても受け入れてもらえるか分からないし、人との出会いだったり、巡り合わせですよね、、
ー海外ツアーへ行ったら、ホログラムシティみたいに、またどこかの街のライブハウスの曲が出来るかもしれないよ!
下山 Whisky a Go Goとかに出たり 笑
一同 爆笑
今泉K なんかやだなー 笑
ー海外にも一緒に行くお客さんいるんだろうなー!
一同 (盛り上がる)
今泉K だったらありがたいですね、ツアーはいつも、みんなで旅行って感覚ですからね 笑
まさや 真面目な話をすると、花を持つ人みたいな曲が出来たから、違う国でやることの意味がもっと大きくなったと思う。たとえ日本語が通じなくても、自分たちがやっていることを観てもらって、話をして、話を聞きたい。
今泉K そのために英訳も付けてるしね。
まさや 歌詞で言ってることは間違ってはいないと思うからこそ、色んな場所で、色んな価値観や状況、考え方をたくさん感じる必要があると思っていて。
ーそれを受けて感じたことをまた歌詞にしたり。
今泉K 色んな知見を得て、色んな角度から見れたほうがいいしね。なるほどね。
まさや 文化も言語も違う中で、音で勝負をすることや、音を通じてコミュニケーションを深めていくことの面白さをFunnynoise の周太郎さんから聞いたんですよ。それでMEGA Xも海外でやりたいなぁって。
なつみ Funnynoise は台湾とかでもライブをしてるもんね。
今泉K 海外ね、、、
一同 腰が重そう〜笑
なつみ ソファーから立ち上がれよ 笑
ーたりないぼくらなんじゃないんですか? 笑
今泉K たりないけど〜、
ー帰りたい、みたいな 笑
今泉K まぁでも良い出会いがあって、色んな発見や刺激を受けるようなことがあったらいいですね!
ー急に雑なまとめ 笑
まさや 出た、他人事な感じ 笑
ーシモさんはどうですか?
下山 MEGA Xに加入して、これまで共演する機会のなかった人と一緒にやれたりして、ありがとうございまーすって感じですね。その上海外にもライブに行けるなんてことがあったら、さらにありがとうございまーす、行きまーすって感じですね 笑
ー軽い!笑
なつみ とてもいいと思う。
今泉K 自分は、まだ知らないかっこいいバンドとたくさん知り合いたいですね。いろんな場所に行って、まだ誰も知らないような、僕たちと同じようにどこにも属せずにいる素敵なバンドって絶対たくさんいると思うので、そういう人たちと知り合っていけたら、自分たちの音楽的寿命も延びるんじゃないのかなって気がしますね。
下山 楽しいから? 笑
今泉K 楽しいから!
下山 楽しくなくなったら終わりだもんね 笑
今泉K 楽しくなくなったら、おわり、おわり。どこに行っても楽しくなくなったら、どこにも行かないじゃないですか 笑
一同 (まだそれ言うのかい 笑)
なつみ まずはこのアルバムが色んな人に届くといいですね。
今泉K 聴いてもらって何か共鳴してくれるひとがいてくれたら嬉しいなって感じですね。
下山 じわじわと。
まさや そう、じわじわでもいいから。
なつみ うん。
ーこのアルバムの反応が楽しみですね。今日はありがとうございました。
一同 ありがとうございました!
MEGA X『FROM THE OUTSIDE』
LP+DL Code
KKV-176VL
収録曲
A面
Where is the love?
Change my ways
花を持つ人
たりないぼくら
You do You
No Scrubs
B面
新しい波
サイコショッカー
So Lame
ホログラムシティ
ビューティフル・ドリーマー