NO NO NO~You Don't Know Me!~vol.1はらようこインタビュー by SK (NO NO NO)
KKV Neighborhood #57 Interview - 2021.01.08
Interview by SK (NO NO NO)
NO NO NOのアルバム『NO NO NO』発売に向けて、様々なかたちでアルバムに関わってくれた方々を紹介するインタビュー・シリーズ『You Don't Know Me!』第1回目はCDジャケットを制作してくれた、はらようこさんのインタビューをお送りします!これを見て興味を持った方はぜひsnsにて毎日更新される漫画「土星だもの」を読んだりしてみて欲しいです。それではよろしくお願いします!
SK この度はインタビュー受けて頂きありがとうございます。よろしくお願いします!
私がはらさんをはじめて知ったのは、最中the青春myロードのジャケットのデザインに、はらようこさんのお名前があり知りました。2016年くらいでしょうか?その後2017年の年末のグリーンアップルでのDJイベントのTシャツやフライヤー・デザイン、NoNoNoの7インチのレコ発でも数枚配布させて頂きました『月面宙学生vol.1』というフリーペーパー!
絵を描きはじめた経緯や、このような活動をするきっかけ、またほかに掲載作品、こんな活動をしている、してきたなどあれば書ける範囲でお願いします!
小2の時『ぽけっと』という名前をつけて、漫画雑誌を友達と作ったのが意識的に絵を描いた始まりだと思います。中学校では『Mr.泉(担任の先生の名前)の偉大なる新聞』というクラス新聞を週一で廊下に貼り出していました。
高校は近所の普通科に入りましたが、スポーツ校だったりでつまらなさに我慢できず美術を勉強したいと一年で退学し、美術系の学校に一年生から入り直しました。それから6年間油彩画とデッサンを勉強しました。
高校時代はまだバンドブームのあった原宿ホコ天で(1990年頃〜)「個展ぱん」(コテンパン)と題し道端に絵を並べたりしていました。
バンド関係だと、2012年頃ザ・テレパシーズやザ・ノウなどを勝手に漫画にした『かってにテレパシー』をコピーして、ライブハウスで何号か撒いています。
青森県八戸市に住むKumikoさんのジン『北の不思議結社』でも少し連載しました。その時の漫画を、最中the青春myロード(最近は(E) eTe 妙 〰という屋号で活動)の一本筋トオルさんが気に入ってくれたことから、音源のジャケットデザインをさせて貰いました。その流れでグリーンアップルでのDJイベントのフライヤーも。その時のTシャツは、私の絵を使って彼がTシャツとしてデザインし直してくれたものです。
『月面宙学生』は、M.A.Z.E.のErikoさんと当時埼玉在住で近所な縁もあり彼女の主催するKazo Dial Clubが参加した町の文化祭で、中高生を対象にパンク・イベントをするという日に合わせて配るために作ったフリーペーパーで、十代の子にむけての「パンクのすすめ」がテーマです。
その町はこういっちゃなんですが中高生にとっては何もない田舎みたいなところで私もごく近い場所に住んでいたこともあり、風通しが良くない鬱屈した印象を感じとりました。その地方に限らずそんな場所が全国にあると思います。
今ってヤンキーもいない、若い子はどうやってうっぷんを晴らすんだろうね?
Erikoさんが始めた活動ですが、度々そんな話題で彼女と盛り上がります。その時の縁で、たった1人でパンクスの格好をしている中学生の男の子や、リストカットの跡をたくさんつけたアイラインばちばちの不登校の女の子等と知り合い、それからSNSで繋がっていて彼らのことをずっと注目しています。私の投稿も欠かさず見てくれています。
『月面宙学生』はErikoさんの他、一本筋トオルさん、N-16のAyakoさん、NICE TO MEET YOUの桃鉄さん、BCT編集長のオレッちさん、芸人のクランチさんに文を書いて貰いました。
SK インスタ、Twitterで連載している、『土星だもの』について詳しく教えてください。大体毎日更新されてますが、いくつかストックがあるのでしょうか?漫画を描いていたのはこの『土星だもの』以外にもあるのでしょうか?
『土星だもの』は始めてから今のところ毎日インスタグラムのストーリーとTwitterにあげています。ストックは全く無く毎晩描きたてほやほやをアップしています。この間100号を越えました。まだ続けようと思っています。
他の漫画は、『かってにテレパシー』あとのは大昔ですが『浦和んず物語』(ウサギが甲子園に行くギャグ漫画)『わたしのことば』(中学生の不登校の女の子を主人公にしたもの)『ふしぎなふしぎなようせいの国』(←小3の頃、自作の漫画雑誌ぽけっとに連載)。
SK kitune yogaという教室の活動について詳しく教えてください。2010から2014くらいまでヨガ教室を開いていた感じでしょうか?
ヨガとの出会いやヨガについての想いなども語って頂けたら嬉しいです。
ヨーガとの出会いは20代の頃ダンスを習いに行ってみたところ、準備体操としてやったヨーガがダンスよりも面白いかもと感じたのがきっかけです。キツネヨーガは教室として2010年頃から最初の4年くらい続けて活動しており、その後はちらほらやっている感じです。
最初は東京都杉並区(荻窪)の当時住んでいた古いマンションの一室できつねヨーガ教室を始めました。その頃近所に「ひなぎく」という夜遅くまでやっているカフェギャラリーがあり、そこで絵の個展も度々やらせて貰っていて教室のチラシも置いてもらっていました(現在お店は閉店)。中央線のいつも変わった事や面白い事にアンテナを立てている方が多い土地柄のおかげで、ギリギリ私も先生をやれていたと思います。私にとってヨーガはジムみたいに鍛えることではなく、普段から息を深めたり心身をリラックスさせるためにあります、教室でも皆でお灸とかしたり。
その後引っ越した埼玉県でもカフェ5(春日部市)、cimai(幸手市)、yuzuri(杉戸町)、ゆずりは(茨城県古河市)と、とても素敵なお店がありそのお店の方や、主に常連さんが参加して下さいました。それからもヨーガ教室をやる時は荻窪で始めた頃の空気感を大事にしています。最近は全然開催していません。
SK はらさんの最近よく聴いたりする好きなバンドや特に好きなバンド、レーベルなど、こんなバンドに影響を受けました!をあげられる範囲でお願いします。
最近だと映画館でTHE原爆オナニーズの映画『JUST ANOTHER』を観たばかりでTAYLOWさんの舞台挨拶も観れたので、いまだ興奮しています。
映画『脳天パラダイス』も観たばっかりで、劇中に永山愛樹さんの歌も聴けましたし、これもパンク・ムービーでした。
山本政志監督の作品は中3の頃観た『ロビンソンの庭』が最初ですが、その時出てきた大人達がこれまで自分が出会った事のない自由すぎてわがままな人で溢れていて、こんなんも大人なんだ!?って衝撃を受けました。自分もそんな大人になりました。
あとは大阪のCENTIPEDEが東京に来ると観に行きたいバンドNO.1です。
酒井さんに、はらさんポスト・パンク好きなイメージがあると言われたのですが(ポスト・パンク・バンドの友人が多いと思ったらしい)私は新宿ANTIKNOCKにGAUZEを1人で観に行ったりが自分のど真ん中です。
レコードを買う時は、詳しくもなくレーベルも覚えられないし、外国のパンクはほとんど女性ボーカルしばりにしています。革ジャンにはTOZIBABE、Ultimo Resorteのマークを書いています。ここ数年の来日女性ボーカルのパンクバンドだとTozcosが好きです。
パンクから少しはずれるとトレイシー・ソーンのマリンガールズの様な、歌というよりしゃべってるのかみたいな女性ボーカルが好きです。The Pastelsとか。日本だとネロリーズが大好きです。(十代のころは本屋でDOLLとOliveを同時に買っていた)、シーナ&ザ・ロケッツや、レベッカみたいなおきゃんなボーカルも好きです。
SK はらさんがパンクなどを聴いたりライブに行くようになったきっかけなどを教えてください。
パンクとの出会いは1987年の大晦日に観た夜のヒットスタジオのTHE BLUE HEARTS、中1でした。甲本ヒロトが好きだと思う。自分がパンク・ロックを好きになったことが衝撃でまわりに半年黙っていました。その頃浦和ナルシスに兄のやっていたバンドを観に行ったのがライブハウス・デビューです。通い出したのは高1の頃(1990年)、以前の高円寺20000Vです。兄がSHOCKというバンドをイサミ君(現133 AND SPEX)としていて、その頃eastern youthも20000Vに出ていて好きになり、SKINHEAD NIGHT(はげあたまの夜)という企画にしょっちゅう行くようになりました。
SK はらさんとやりとりして行く中で、雷鳥つめさんのくまきち好きがわかって嬉しかったのですが(きんたろう推しも同じで嬉しい!)くまきち以外におすすめのキャラクターや現在ほかにはまっているものがあればぜひ教えてください。
他はOSAMU GOODSの原田治さんが中学の頃から好きです。くまきちはかわいいだけじゃなく、熱いメッセージが見え隠れする真剣味が凄くいいと思います。
SK 絵を描くにあたり、影響を受けた人などはいらっしゃいますか?
小学生の頃の「なかよし」の竹本泉先生、あさぎり夕先生、「りぼん」の岡田あーみん先生、大島弓子先生、陸奥A子先生、棟方志功、サイ・トゥオンブリー。
SK なにか自由に一言お願いします。
NO NO NOのたたみかける、心拍数をあげるリズムや、ひさねさんの心をつんざくヒリヒリした歌…
この人たちはいつもどうやってスイッチをオンオフしてるんだろう…と、息をのんで聴いています(あるいはいつもオンなのか)。
「今回の音源はジェンダーがテーマで、もともと自分自身の中にそのテーマがある。」と酒井さんに電話で聞き、私にもジェンダーに対する思いがあって、自分を女として見られる事に時に強い嫌悪があること、小学校の頃女子用の水着が嫌で腰まで水着を降ろして泳いだ事、終始そういう事をしていた事などをこちらからも話しました。
高速ドラムをまたライブハウスで観れる日を待っています!
SK 最後に、月面宙学生 土星だもの、、
宇宙や星などを連想させるワードですが、はらさんのテーマになにか宇宙などに拘りや想いがあれば教えてください。ありがとうございました!
宮沢賢治と稲垣足穂が好きなことが関係ある気がします。
でも『月面宙学生』はザ・テレパシーズのアルバム『月面宙返り』から取ったコトバだし、『土星だもの』は有名な本の題名を変えたものなので。ポンコツでしかないけど、地上の出来事よりリアルに思うことがある。そんなワタシの宇宙です。
KITUNE yoga : http://kituneyoga.web.fc2.com/
Instagram : https://www.instagram.com/youko_hara_doseidamono/
Twitter : https://twitter.com/doseidamono2
土星だもの ぱむのきつねハートバッチ(なかなおり)
配送料無料でBASEにて販売中!
https://doseidamono.thebase.in/
月面宙学生
https://shop.chic-sale.com/?pid=136944809