Psychoheads / Bad Tuning

KKV Neighborhood #6 JUST LISTENING - 2020.05.14
by 田中亮太

今年の1月に足を運んだWOOMAN主催の〈Destruct Session #1〉は、自分にとって発見の多いイヴェントでした。彼らが呼んだ若いバンドーー初期オアシスのチンピラなラッディズムとトラップ以降の殺伐したトラッシュ感を掛け算したようなUsや、ゴスやダークウェイヴの要素は強いながらも独自の英国ロック的な色香にWINOの衝撃を思い出したNEHANNなどーーは日本インディーに新たなシーンが生まれていることを感じさせてくれたのです。このPsychoheadsもそうしたバンドを追っていくなかで知った、まだ10代という4人組。苛立ちや厭世観を両腕に絡ませながら、うつむき加減に走ることしかできない姿に痺れます。UsとWaaterが主宰するSPEEDからの第一弾リリースということで、レーベルの今後も楽しみ。