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ファーメンテーション・コーチングのセールスポイント(2)

だまし絵を皆さん見たことがあると思います。

だまし絵1

だまし絵2

こんな絵ですよね。一目見た後に時間がたってからまた見ると全く別の絵が見えるというやつです。このだまし絵で不思議なことは、最初に見えた画像と次に見えた画像が同時に見えることがないということです。どちらか一方の絵しか見えない。もっと言うと一つの絵に固執するともう一つの絵が視覚でとらえられなくなるということです。

これは「錯視」というものですが、脳は精神のバランスをとるために複数の視覚情報を入り混って認識することがありません。(絵が溶け合って見えることがないということです。)話題がそれますが、多重人格症の場合、いくつもの人格を持っていても複数の人格が同時に現れることはないそうです。これもある意味、脳がバランスをとっているのでしょうか?

このことは人が正常な精神を保つために必要なことです。世の中が歪んで見えたり、人格が入り混じって世界がカオスのように感じることがないようにしているのです。一方でこの機能が別のことを引き起こします。スコトーマです。心理的盲点とでもいうのでしょうか。視覚情報として目の前に提示されている情報を脳が認識できなくなる状態です。逆説的な例ですが、いままで全く興味のなかった車を何かのきっかけで購入することになった場合、街中で同じ車を何度も見かけるようになることがあります。もちろんその車はいままでも街中を走っていたのです。ただ脳がそれを認識しなかっただけです。(スズキのキザシを購入しようと思った時にはそれが起こらないかもしれませんが・・・)

この盲点が引き起こすもう一つの現象は狭視です。物事を多角的に捉える事が難しくなるのです。皆さんは10円玉の両面には何が描かれているか答えられますか?

10円玉 - コピー

画像の通り、「10」という数字と「平等院鳳凰堂」のイラストです。全く絵柄違いますが、「10円」という価値にもちろん違いはありません。仮に片方の絵柄しか見たことのない人がいるとしたら、ある人にとって「10円」は「10」、ある人にとって「10円」は「平等院鳳凰堂」という答え方になるわけです。

ここまで二者択一の事例で話を進めてきましたが、世の中の出来事や物事はもっと複雑です。ということはある特定の側面の視点しか持っていないと大きな可能性を見逃す可能性が高くなるということです。

また、ある特定の側面の視点ばかりもっていると「固執」「執着」が生まれます。

「私は○○であるべきだ」

「私は△△しなければならない」

「あの人は××なひとだ」

こういった思考回路が出来上がり、行動もその思考に沿って進行します。これらのことが日常的に支障をきたすとは限りませんが、一度支障をきたすと間違いなくメンタルの不調につながります。そして副産物として他者とのコミュニケーション障害、ひいては人生に対する不安や絶望を引き起こし、病気になってしまうケースも出てきます。

話が長くなりましたが、ファーメンテーション・コーチングのセールスポイント(2)は「思考のくせの矯正」です。いままでの思い込み、固定概念を今一度見直して、自分にとって好ましい思考に変化させていきます。

「発酵」における「発酵菌」の役目を「思考」によってもたらす。そのために「思考」のブラッシュアップを行います。大まかな内容としては「子供時代の記憶」「養護者との関係性」「思考のくせ」をセッションで聴かせてもい、その後で新しい視点、または視点の矯正を実施します。一度でも新しい視点を得るヒントを習得すれば、人生の可能性が無限に広がっていきます。思考は意識に関係し、意識は強力なエネルギーでアクションを引き起こしていきます。是非、この体験を皆さんと味わいたいと思っています。

(注)上記に書いた内容はアルコールや薬物などの中毒、脳の疾患・損傷等の場合、当てはまらない点を注記いたします。


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