【コントラクトブリッジ】オーバーコール判断【2023後期日本リーグ1部2日目②】
スプラ3の52ガロンが弱体化されそうな雰囲気で少し不安なKKTです。
日本リーグ二日目を振り返っていきます。午前は快勝して午後一のラウンド。オポーネントはオープン代表クラスのペア。パートナーはHプロ。
Rd6 vsたかやま
相手に上手く守られたハンドから
ビッドはノースから、
P-1NT-P-3C
P-3D-P-3NT///
3C=5M ask
3D=no5M
パートナーの3NT。サウスのリードはS3。SQを引いてSK-SA。パートナーはスペードを負けに行って、NSはスペードをキャッシュ。ダイヤに変わってDKの勝ち。ハートバックという展開で2ダウン。サウスのリードが上手でした。5枚あるクラブを打つのが普通そうですが、パペットステイマンからの3NTを見てEWのマイナーが厚そうだと考えてスペードを打ったのでしょう。スペードリードはパートナーに枚数が少なければ振込みにくいパッシブなリードになり、パートナーに枚数やアナーが多ければアタッキングなリードにもなるので攻防の狙いがあって良い感じです。
プレーは初手スペードスモールを引くのも有りそうです。このビッド展開で裏のキングの4枚から打つことは少なそうなので。5枚だったらKの下打ち有りそうですが、4枚の場合は打ち抜いてもそれだけではダウンしないから、振込みのリスクを重く見て打たないケースが多そうです。自分ならKの4枚スペードとボロ3のハートを持っていればボロ3のハートを選びます。
裏は、
P-P-P-1D
P-3NT///
不思議なビッド展開からイーストの3NTになって、サウスのリードはC6。いずれノースにスローインしてダイヤかスペードが取れてメイクとなりました。裏のビッド展開では明らかにイーストが点数を数え間違えていて、シェイプも何も分からないです。こういう展開には素直なリードをしないとNS側も巻き込まれてよく分からなくなってしまうので、クラブリードを選ぶのは自然です。今回は運が悪かった。
続いて、
ディフェンスの判断
あなたはウエスト
#18 they vul 3rd
P-(P)-1D-(P);
1H-(1S)-P-(2S)///
サウスの2SになってリードはCA。
T1:CA-5-9-3
T2:H5-6-8-J
T3:SK-?
シグナルはアップサイドダウン。ディフェンスの方針はどうしますか?
テーブルで考えたのは、
・1032を狙うか、1113を狙うか。
・ディクレアラーが手からSKを出すときはSQも持ってる。ハートの配置はディクレアラーにKJあるか、パートナーにKがあるか分からない。
・1032を狙う場合はパートナーにAダブルトンのダイヤとスペード2枚を期待する。SA即上がりでダイヤ出してAKラフ。クラブを取ってワンダウン。パートナーのシェイプは2425か2524。ディクレアラーはKQxxx KJx Qxx xxみたいな手。
・1113を狙う場合はパートナーにKT98のハートとDQを期待する。スペードはダックする。2巡目のスペードが出た場合は、ハートラフを諦めてスペードをクリアしてクラブ3巡目を取るのを狙う。
1032を狙うのは少し無理がありそう。パートナーにDAがあったとしてもダブルトンでないとダメ。パートナーにHKを想定してじっくり守る方が期待できそう。ということでSAをダックして様子見。
実際のハンドは、
T1:CA-5-9-3
T2:H5-6-8-J
T3:SK-8-5-6
T4:C8-K-Q-9
T5:H4-A-2-3
T6:D4-3-A-5
T7:CT-6-S7-4
T8:SJ-3-2-A
T9:D8-6-Q-7
T10:HK-T-DT-7
T11:H9-S9-ST-Q
1112とスペードプロモートで1ダウン。SAダックは作戦成功でした。パートナーがナイスディフェンスとコメントしてくれたので良かったです。
裏も2S。同じようにCAの後にハートシフト。裏のイーストはHK上がってダイヤリターン。これでイーストへのコミュニケーションが無くなってジャストメイクは5IMP取りでした。HK上がると2Sはほぼ落ちないです。パートナーのHKダックがナイスでした。
続いて、
マイナー主体のNTに対するオープニングリード判断
あなたはウエスト
#22 we vul 3rd
P-(P)-P-(1C);
P-(1NT)-P-(3NT)///
右の3NTになりました。1NTの取り決めを聞くと6-10のNATと答えました。オープニングリードは何を打ちますか?
ノースの3NTはクラブランニングか、18-19の良い手とか。リードは5枚のハートを打つことにした。
ハンドは
ハートリードから4メイク。スペードを打つとダウン。パートナーは「リードショーイングダブルすれば良かったかな」と言ってましたが、ダブルされたらCTをリードしたのでダブルせずが良いと思ってます。落とすにはイーストが1Sでオーバーコールするか、こちらがSAをリードするか。1Sでオーバーコールはハイカードが足りないので出来ないでしょう。DTがDAに変わってやっとという感じです。でもお互い一度ずつパスしていてオーバーランしにくい状況なので、こういうリードショーイングしたい手は多少頑張ってオーバーコールする戦略は有りかもしれません。
ヒント無しでもSAリードは有りでした。ビッド展開的にNSはマイナーが厚いので、薄い方のメジャーを攻めたいです。SAリードはSA打って当たりなら続ける、外れならハートシフトというリャンメン待ちができます。ただ、NSはバランスハンド同士が向き合っていることもあります。じっくり守っていれば5つ取れるところをSAの空振りで相手に9個目を献上してしまうことも有りそうです。また、ハートが当たりのときはSAを取ることでエントリーかテンポのどちらかを失ってハートの打ち抜きに失敗することも。そういう理由でSAリードも裏目があります。相手がクラブランニング確定なら、相手にトリックが多そうだからSAリードしそうです。
裏はノースの2NTオープンから3NTになって、イーストのスペードリードから1ダウン。ノースの手は19点の中でも良い方なのでアップグレードして2NTオープンするのもあり得るジャッジです。EWのハンドが入れかわっていたらスコアも逆についたかもしれないので、我々にとってアンラッキーなハンドでした。
次は相手に上手くビッドされたハンド
(P)-1D-(P)-1H;
(P)-2H-(2S)-4H;
(4S)-P-(P)-X///
我々のテーブルではノースが一回パスからの2Sでの介入で相手の4Sxになって黒いスーツの22でダブルメイクは-590。
裏のテーブル
P-1D-1S-3H
4S-5H///
裏はノースが直で1Sオーバーコール。イーストは3Hでフィットジャンプ。サウスは4S。ウエストはダイヤとハートのボスフィットが分かるので5Hまでビッドするのは有りそうなジャッジ。5HはNSどちらもダブルすることはできないでしょう。
黒いスーツの配置が悪いのは運ですが、ノースのオーバーコールするタイミングは作戦の違いでした。チームメイトのノースは安全面を重視して早い段階で1Sで入りました。コントロール少なくてスペード薄いのが心配ですが、1Sではほぼ捕まらないので安全なのが良いです。
裏のノースは一回パスして2Sで介入しました。遅れて2Sで入るのは、相手にハートフィットがあるからこちらにもスペードフィットが有るので安全そうという考えが有りそうですが、相手に一巡ビッドさせることで最終的に低く買い取る狙いもあると考えてます。実際のビッドのように情報交換した上で5Hは厳しいだろうなとEWが判断すれば4Sとか4Sxで買いきれるかもしれないです。
後は一旦パスしてから次に介入するとレスポンダー側のアクションが決まってないことがあるので、相手を難しい局面に持ち込めるかもという期待もあるかもしれません。1D-(1S)-ならフィットジャンプでぴったりですが、二回目に介入されるとシステム的な取り決めはほぼ無いので競り合いに備えたアクションは取りにくくなります。そういったタクティカルな狙いがあったような気がしています。
PS:オポーネントにコメントもらえました。「我々のペアは直のオーバーコールをある程度しっかりした手にしているのでこういう手は全部パス。状況次第で2回目に入るかどうか決めてる。今回は相手がハートフィットして自分がハート4枚持ってるからスペード良さそうなので入った。いつもそうしてる。」と言ってました。たしかに、オーバーコールをある程度しっかりした手とする取り決めならノースの手は一旦パスになりそうです。オーバーコールは我々の良いゲームを探すか、ディフェンスに回ったとき役立つか、どちらかの狙いが欲しい。パーシャル競りたいくらいの手は一旦パスして状況改善したら入るのがちょうどいいかもしれません。
次はパートナーのナイスプレー
1D-P-1H-P
4D-P-4H///
イーストの4H。スペードリードQの勝ち。H6流しTの勝ち。スペードバックAの勝ち。SK取ってダイヤ捨て。HK-Q-2-A。H5-8-?となって、ノースがマイナーのスクイズにかかる。ノースはクラブを捨てたのでCA、Cxと負けに行って、ダイヤリターンをDAで勝ってクラブラフでクラブ4枚目がエスタブリッシュしてメイク。パートナーは「♥️じゃなくて♦️がきたら♦️Kあがり、♣️がきたら♣️AとってH8を出す。ここで捨てた方を育てる。」とコメントしていた。トランプを使った珍しい形のスクイズ。裏は3Hでストップしたので7IMP取り。
次は良いリード未遂だったハンド。
#29 both vul 4th
ノースの1DオープンからNSのフリーラン。
1D-1S;2C-2H;3C-3H;4D-4H///
ビッドを聞くとノースはダイヤとクラブの55以上、サウスはメジャー55以上。
ノースは最後にハートを選んだから、1255みたいな感じでハートの方が長い。サウスは65みたいな感じだろう。こういうビッド展開のときはサウスのマイナーを取れるだけ取るのが良いことが多い。ダイヤは多分サウスがボイドか1枚。クラブの方が取れる可能性高いだろうということでクラブを出した。
パートナーからCAが出て一安心。リードは当たりだったようです。
パートナーは長考してDJシフト。ディクレアラーはDA、DKの下にスペード捨て。クラブラフで戻って、SAを取って、Sラフ。CQを引いてスペード捨てたので、HAで切ってSKをプレーした。ラフオーバーラフとなってワンダウン。
裏は1D-1S;2C-2H;3C-3H;3NT-4H///
DリードでCKを消して、そのままDコンティニュー。ラフられたらオーバーラフしてクロスラフ。SAを出さずにすぐクロスラフしたのでスペードのオーバーラフはなくて、S2つとHAKだけ負けて1ダウン。トリックが足りないしブレークも悪いのでCAを取れたかどうかに関係なく落ちます。惜しい。
Rd6は裏がアベプラスでしたが、我々のスコアが良くなくて11IMPの負けで6.96VP。スコアは良くなかったですが内容は良かったと思ってます。相手にうまくやられてしまうこともあるのがブリッジなので、あまり気にせず次のラウンドへ。