セールスライティングで使える心理学⑪ザイオンス効果
ザイオンス効果とは「何度も繰り返し接触することで、評価や好感度が上昇する」心理的作用のことを言います。
別名「単純接触効果」とも呼ばれ、ビジネスシーンだけでなく人間関係でも多くみられるメカニズムです。
学生の頃、となりの席の異性を好きになったことがありませんか?
消しゴムの貸し借りをしたりペアになって作業したり。
接点が増えると警戒心が薄れるので、相手に好意をもちやすくなりますよね。
また、「遠くの親類より近くの他人」ということわざにもあるとおり、普段音沙汰のない血縁よりも、いつも傍にいてくれる他人の方が、いざとなったら頼りになるもの。
接点が多くて馴染みがあると、それだけで心理的に有利に働きます。
これが「ザイオンス効果」です。
ザイオンス効果の代表的な例と言えば、テレビCM。
スーパーやドラッグストアで日用品を買う際に、なんとなくCMでよく見かける商品を手に取っていませんか?
ザイオンス効果は、CMのような動的なコミュニケ―ションだけでなく、SNSやメルマガといったテキストコミュニケ―ションでも、十分効果を得られます。
とくにSNSは、短いスパンで定期的に接点を作れるため印象が定着しやすく、ザイオンス効果を狙いやすい媒体です。
ザイオンス効果は「接触の長さ」より「接触の回数」が重要ですが、接した回数が多ければ多いほど効果があるとは限りません。
むしろあまりにも接触回数が多いと、ユーザーの不快感を誘発することもあります。
広告などの接触は「7回を超えると、それ以上は何回接しても認知は変わらない」のが原則。
ザイオンス効果を最大限に発揮させたいなら、接触は7回、多くても10回までに抑えておきましょう。