セールスライティングで使える心理学⑮滑り台効果
滑り台効果とは「まるで滑り台を一気に滑るように、どんどん文章を読み進めたくなる」心理効果を言います。
滑り台効果は読了率が大幅にUPするので、気がついたら最後まで読んでしまった読者を、こちらが意図するアクションへ誘導しやすくなります。
第一センテンスは第二センテンスを読んでもらうためにあり、
第二センテンスは第三センテンスを読んでもらうためにある。
これが滑り台効果における文章の役割です。
では、具体的にどうすれば、滑り台効果を発揮するのか。
それには次の3つを使います。
1)質問を投げかける(自分ごと化させる)
2)謎を与える(意外性の高い事実などをチラ見せする)
3)小さなYESを積み重ねる(買わない理由を潰す)
具体的に紹介します。
ターゲット 例:冬の乾燥肌に悩む30代女性
紹介するもの 例:はちみつソープとはちみつ美容液
理想のアクション 例:購入ボタンをクリック
<質問を投げかける>※コレは自分の話だと思わせる
冬のこの時期は、乾燥肌が気になりませんか?
メイクのりが悪くて鏡を見ることが憂鬱な朝もありますよね。
<謎を与える>※え?〇〇?!と思わせる
高いデパコス商品を塗り込んでも効果を感じられず、乾燥肌で悩んでいるあなたにこそ知ってほしい。
実は、「はちみつ」でしっとりもち肌になれるってご存じでしたか?
<小さなYESを積み重ねる>※これならできそう(買えそう)と思わせる
あなたがするべきことは、今ご利用の基礎化粧品を、「はちみつソープ」と「はちみつ美容液」に変更するだけ。たったこれだけです。
2つあわせた価格は〇〇円ですが、たっぷり60日間使えるので、日割りにするとおよそ△△円、缶コーヒ1本分にもなりません。
どうでしょう?
商品もロジックも架空のものですが、なんとなく「へぇーそうなの?」と思いながら、読んでしまいませんか?
滑り台効果で大切なのは、読者の疑問を先回した「反論処理」です。
反論処理は、ごく親しい友人と話すときに無意識にやっている、あの感じです。
「ね、そう思うでしょ?私も最初はそう思っていたんだけど、実際は違ったんだよね。なぜなら・・・」
こんなふうに、会話をしている感覚でテンポよく疑問を払拭してあげると、読者はグッと読み進めやすくなります。
滑り台効果は、セールスライティングにおいて重要なテクニックの一つですが、まずは、読者の心の動きを正確につかむことが優先です。
手当たり次第に反論処理をしても、的を得ていなければ、そこでページを閉じられて終わりです。
まずは、ヒアリングやリサーチといった事前準備しっかり行い、
・どんな人が欲しがるのか
・どんな疑問が浮かぶのか
・どうしたら買いたくなるのか
を、正しく把握してから執筆に入りましょう。
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