『ラブライブ!スーパースター!!』1期(2021)を観返した
『ガールズバンドクライ』→『ラブライブ!サンシャイン!!』シリーズ→…… の流れで、同じく花田十輝さんがシリーズ構成を務めるラブライブ!シリーズの後継作である『スーパースター!!』を見返すことにした。放送時この1期だけは観ていて、2期は観れていなかったのでこの機会にそこまで行きたい。
の前に、当時初めて1期を観終えたときの感想を貼っておく。
2周目
2024/7/16~24
7/16(火)
1話 まだ名もないキモチ
澁谷かのんさんとクゥクゥさんそれぞれのキャラ紹介がうまく、ひじょーに魅力的。ラブライブ!の主人公キャラで澁谷かのんさんはトップクラスに好き。ほんと性格の設定がうまいと思う。眼鏡かけてる状態もすぐに見せるのがいい。
皆の前での本番では歌えない、という『ここさけ』の成瀬順ほどの全緘黙症ではないが、上がり症というか吃音症というか失声症というか……。
はじめの登校時に歌い出すシーンは、ラブライブ!シリーズお決まりのミュージカルパートのようでいて、微妙に異なる。あくまで「実際に」かのんさんは歌っているのだから。他の人は歌っていないし、大通りに出たら歌うのを止めるのもその証拠。音楽が始まるとともに世界のトーンが変調してみんな歌い踊り出すミュージカルではなく、かのんさんひとりがテンション上がって歌っているだけ。そこをクゥクゥちゃんが目撃する、という運命の出会い。
そもそもあのときしていたヘッドホンから曲は流れていないようだし、音楽無しでマジでひとりでに歌っちゃうかのんさんすげぇ好感持てる。
クゥクゥさんの喋り方・発音・声色がものすごく癖になるかわいさ。エセ海外ルーツキャラではない、本物の凄み。
能登ママ……! あとモブ生徒に山下七海さんがいた
普通科も音楽科もどっちも制服かわいい
1話おわり! ……完璧な第1話だろこれ。「名作始まった」感がすごい。タイトルロゴを出すタイミングが完璧。
Aパートのひとり歌唱と対比する形で、今度はちゃんと「ミュージカル」をやる。周りの、まだ集まっていない4人を巻きこんで、未来をチラ見せするように。
挫折を抱えた主人公が、運命の出会いに導かれて、最後は自分自身で再起して覚醒する。クゥクゥさんもかのんさんも最高だ。どっちも他人のことを思いやれて、行動力もあって、記号感がない。
『サンシャイン!!』に比べてギャグシーンも圧倒的に面白いし、デフォルメ顔は相変わらず超かわいい。かのんさんのキツネ目とか。
同じ中学から多く進学しているので知り合いが多く、ちゃんと名前アリでモブ生徒もたくさん見せていくし、母親や妹といった家族も存在感あるし、幼馴染のちさとさんがサラッとバイトしてるとこ映すし、そういう主人公を取り巻く世界、ポップかつファンシーに美化された原宿という街、これから通ってスクールアイドルをすることになる学校、そういったものを視聴者に見せていく手際がめちゃくちゃ上手い。
2話 スクールアイドル禁止!?
コメディとしてちゃんと面白い。「家はどこらへんですか?」「ここだけど……」とか。
部活動設立を不当な理由で邪魔されたら即退学を考えたり、ガチでデモ・署名運動を始めたりするの最高。さすが上海出身。抗議活動=政治活動がおこなえる空間としての「学校」ということで、サンシャインとは別角度でうまく「学校」空間を描けている。あっちはダイヤさんが堕ちてからはほぼ一枚岩の、全体主義的なほどに一丸となった学校だった。学校内での政治は行われず、統廃合という外部からの危機に対抗するストーリー。
葉月恋さんの母親はあくまで創立者であって、現理事長ではないのね。理事長はかなり話の分かる人で良かった。
てか恋さんは同じ1年生なのにあんな偉そうに部活申請を認めないとか言ってたのか。
音楽科でダンス専攻のちさとに気を遣って、スクールアイドル勧誘まではしないかのんに対して、ちさと本人は寂しそうな表情をする。ここのすれ違いもあるのね~おもろい。これだけ練習付き合ってくれる千砂都さん…………
ライバルユニットが2人組なのは『サンシャイン!!』のセイントスノウと同じだ。サニパ、いたなぁ~~
かのんパパ翻訳家!? 中国語⇔日本語の翻訳ってことか…… CVや顔だしはなかった。男が存在はするが顔や声は出さない世界観
可可ちゃんが魅力的すぎて困る。天才のキャラ造形。2話にして顔芸も確立している
運動ダメダメだけど勉強は完璧、という雑すぎる設定おもろい。一人暮らしも大変だろうなぁ
かのんさんが自宅で眼鏡かけておでこ出して髪まとめてるの好き
そういや弾き語りできるんだった。いきなり作曲なんてあり得ないと思ったけどギターできるならまぁいけるか。
かのんママと妹がいい味出してるんだよなほんと。すげぇ良い家族だと思う。
『スーパースター!!』における「街」って、『まちかどまぞく』における「まちかど」概念と近い気がするんだよな~~よく知らないけど。
神EDだ!なつかし~~ 曲も映像の振りもめっちゃ好き OPはあんまり聞き覚えないんだけど……
3話 クーカー
うおおおおおおおお!!!! ラブライブ!スーパースター!!…… 完ッ!!!!!
神回すぎる。この3話の初ライブステージで、1話からの桜の花吹雪(≒可可のチラシ)というモチーフを回収/昇華した。
こうして見ると、たしかにかのんと可可の「クーカー」ペアはめっちゃ尊いんだけど、でも千砂都が自分のダンスの時間を割いてまで練習に付き合ってくれて振り付けもしてくれて、すみれのハプニング・アクシデントの停電から千砂都がライトブレード(サイリウム)を会場の皆に配って「応援」して…………と、決して2人だけで作り上げた最高のステージではない、というのがわかる。クーカーは、たしかに2人以外にも開かれて輝くユニットなのだろう。(……恋さん? 見てはいましたね)
個人的にライブのサイリウム文化が(全体主義っぽくて)苦手なんだけど、今回の使われ方は、あくまでフェスに色んなユニット目当てで集まったその場の観客たちに有能な千砂都が周到に配ったことで、停電アクシデントもあってみんなその場のノリでなんとなく光らせて「応援」してくれた、という暫定感がかなり良いと思う。『サンシャイン!!』の浦女の応援隊(全生徒)の皆さんとはまったく異なるということ。お母さんと妹がちゃんと来てくれてるのもいい。
かのんからしたら、音楽科受験に失敗して落ち込んでいた自分の歌を肯定してスクールアイドルへ導いてくれた、海の向こうからやってきた運命の救世主が可可だけど、可可の立場になってみれば、中国の封建的な家庭から抜け出してひとり海を渡り異国の地にやってきて、スクールアイドル活動を続けられるか絶望的な状況………と、実に心細いに決まっていて、これまで明示的に描かれなかった可可の「弱さ」がライブの直前になって初めて顕わになる、という作劇がもう……そりゃあかのん歌うしかねぇよなぁ!? 自分のためではなくて、自分を信じて引っ張ってくれた大切な友達のために歌うことならできる。クーカー最高!!
荷下ろしが全然済んでいない段ボールだらけの可可の一人暮らしの部屋で、かのんと可可のやり取りを見せる演出が上手いなぁと思う。可可の抑圧された心細さの暗喩としての段ボール箱たち。異国でひとり新生活を始める心許なさを振り切るための明るさと強引さもあったのでは、と事後的に勘ぐってしまう。
そういう、お互いにけっこう退路がない切迫した状況のなかで出会ってお互いに救いとなった、まさに運命のふたり、クーカー。それでも、上述したように決して「ふたりきり」ではなくて、千砂都を含めた3人でのワチャワチャした練習風景(や衣装撮影会)はめっちゃ微笑ましくて好きだし、最後の最後には、まだしっかり出会ってすらいないすみれという4人目の仲間の電源コードに引っかかるというコテコテ過ぎる〈トラブル〉によって最高のステージが完成される、という流れが何もかも素晴らしいと思う。
だから、冗談で『スーパースター!!』完!と言ったのは、クーカーの2人が最高(これ以降は蛇足)ってことじゃなくて、3話までにじつは千砂都やすみれの魅力と必要性も詰まっているというか出揃っている、という意味だ。(後付け) 恋さんに関しては、1期はいちおう観終えたのにいまだに魅力が分かっていないので、はい。
あと、1話から『スーパースター!!』はずっとそうだけど、彩度高めというか、もはやぼやけているかに見えるほど美しい撮影処理は、自分の好みとは言えないけれど、クーカーのステージを目の当たりにしてしまうともう、これが必然的な画面だと言わざるを得ない。
そういえば千砂都さんってお団子ヘアで「丸い」ものが好き、という面白い属性を持っていたんだな。タコ焼き、ふくろう(?)
『スーパースター!!』のキャラデザ・総作監やってた斎藤敦史さん今は小市民シリーズのキャラデザ・作監やってるのね……
他に観たことある作品でいうと、『プリンセス・プリンシパル』や『ハイフリ』、『SAO』などに関わっていて、なんとなく絵柄の一貫性が分かるような…………(たぶん単なるバイアス)
7/20(土)
4話 街角ギャラクシー
サブタイトルがまさに「街角」だ!
すみれさん、リアタイ視聴のときにいちばんお気に入りのキャラだった(まじかわいい)んだけど、改めて、こんなに露骨に映える記号的に派手な美人としてデザインされたキャラが、「脇役」でしか起用されないコンプレックスを抱えているのは信じがたい。
全員1年生なのが、過去シリーズとは異なる『スーパースター!!』の特徴だよなぁ……
クーカーの初ライブでさっそくSNSフォロワー数が2000人越え。サニパは98,000人。…………SNS・フォロワー数にかんする描写を今すぐやめろ!!
この部室の場所も懐かしいな~ 『サンシャイン!!』での体育館内の部室とはまた違う、旧校舎4階の屋上の隣の部室。練習場所は屋上。見通しのが悪く途中で折れ曲がった急な階段と踊り場もまた、日常的なドラマ芝居の演出に用いられやすい。
部室にかかっている「学校アイドル部」って名前おもろいな。「部活」である以上、「学校」という前置修飾詞はつけるまでもないはずなのにあえて冗長についている。他シリーズではどうだったっけ。『サンシャイン!!』は「スクールアイドル部」だったっけ。「アイドル部」だったっけ。
…………千砂都とすみれ、ロッキン(lockin')やってるやん!!!
「ショービジネスの世界」って言い回しおもろいし、スクールアイドル/ラブライブ!というコンテンツの商業性への自己批評とも取れるか?
スクールアイドルは「アマチュア」なのか否か まぁ、人気スクールアイドルはすっかりプロフェッショナル(商業)の領域で活躍もしているだろうしな……
すみれが「街角」でクーカーのライブ映像を観ながら真似して踊るシーンがやっぱり好きだなぁ なんでだろうと考えるに、キャラが "自然と" 踊り出す描写が好きだからなんだと思う。自分でも気がつかないくらい無意識に踊り出している様子がここでは見事に描かれている。片手で開いた傘を持ちながら踊るのもいい。
そんなすみれを「ここにいると思ったんだ」と言って見つけるかのんも面白い。「この場所」って、いうほど分かりやすいスポットではなく《ストリート》の一角である。かのんが、原宿のストリート全域を指して言ったのか、小さいモニターが設置されているこの街角をピンポイントに指していたのかは不明だが、ロックダンス(ストリートダンスの始祖ジャンル)をさらっと描写していたのも伏線というか、本作は《ストリート》という概念が主題のひとつだと読めるかもしれない。
自然と踊りだす描写が性癖であることを詳しく語っているnote↑
かのんがすみれを「スカウト」する展開も感動する。照れながら「スカウトって言うならとうぜん契約金は必要よ?」と反論するすみれに、かのんが(お金ではなく)すみれの実家の神社で販売するお守りを渡す、という行為は、今話で言及してきた(スクール)アイドルの「ビジネス」文脈を巧みにズラしていると読んでいいのだろうか。
その前の、「センターがほしいなら奪いにきてよ」とすみれにかのんが宣戦布告=勧誘をするところは、アイドルの競争原理を健全な青春(スポ根)の営みとして肯定的に読み替えようとしているのかなぁ。
平安名すみれの練習着ファッションめっっちゃすき。コミカルな動きや顔芸も最初から確立しており、マジで魅力的なキャラクター。
7/21(日)
5話 パッションアイランド
サニパ合宿&千砂都逡巡回
季節感あるな 暑そう。クーラー無しはヤバい
ここから早速、クゥすみ推しが甚だしい。犬猿の仲ケンカップルとして「なかよしかわ」に似た苦手さがある。クーカー推しだからというわけじゃなくて、単純にクゥすみの雰囲気が苦手だった。
サニパの2人ってどちらも2年生? 昨年の東京都代表だよね
ひとりでワタワタ暴走する可可ちゃんほんとかわいい
フェリーで1泊かけて着く東京都の離島……小笠原諸島?
ロングショットでのキャラの目の簡易作画が良い 目が点になってるやつ
かのんさんの水着姿……というか、指抜きの手袋みたいに袖が繋がってる服いいな
!?!? さすがにクゥすみ推しが露骨すぎるって!! なんだこれ……(と、放送当時も思っていた)
みんなが寝てる間にひとり部屋を抜け出す王道主人公ムーブを2度もするかのんさん
なるほど…… かのんの「歌」が先にあって、それを補完するようなかたちで千砂都の「ダンス」がある、と。幼馴染百合の像をとった歌とダンスの相補的な関係はちょっと興味深いかもしれない。(「ちさかの」にすぐ乗るわけではない)
千砂都さん二の腕が細すぎて心配になるな
6話 夢見ていた
千砂都加入回
幼少期の「ちさかの」のエモいエピソード回想 ……カップリング推しが露骨だ!! 千砂都にとってかのんは《スーパースター》だったのだろう。しかしこうして具体的でドラマチックな重要エピソードを回想で開示してしまうのは、私の「幼馴染」観に反するのでダメです……
加えていわゆる巨大感情百合だし。千砂都→かのん の矢印がすごくて、相対的にかのんから千砂都への感情はそれほどでもない。大事な幼馴染の親友として、千砂都がダンスを頑張っているんだから尊重して、スクールアイドルへの勧誘はしない。こうしたかのんの尊重は現実的に考えればとても倫理的だし優しいと思うけど、このアニメ的には、そのかのんの尊重がむしろ千砂都を苦しめている……というほうに持っていく。
離島の小さな学校のみんなを代表して活躍するスクールアイドルのサニパは実質Aqoursでは?
上海蟹食べたい♪ あなたと食べたいよ♪
料理までできる器用貧乏な不憫キャラのすみれさん できないことが多くて暴走タイプの可可にツッコんだり世話を焼いたりする役
恋さんはバレエ/フィギュアスケートか。千砂都のストリートダンスと対比されてこれから描かれたら面白い
すごい、前話とほぼ同じような幼少期のちさかの回想を入れてきた(今度は出会いのエピだけど)
えっ……ダンスで優勝できるくらいじゃないとかのんの力にはなれないから退学するのか……。感情がデカすぎて不健全だって!! かつて救われたことでかのんを絶対視しており、逆に自己を矮小化している節すらある。かのんの助けにならなければ自分は隣にいる資格はない。そんな自分に価値はない、とでもいうような…… ちょっと『デデデデ』の、おんたんを「絶対」だと言う門出の危うさに通ずるものがある。だから、人と人のあいだで気軽にこんな救済関係をやるべきじゃないんだよ。実は互いに救われていた、という相互救済に着地させるパターンが多いけれど、それによって救済関係の原理的な危うさを隠蔽してはいけない。
むかし書いた『プロジェクトセカイ』の「かなまふ」論を久しぶりに思い出した。「呪われた共依存関係」としてのかなまふ
なるほど。このとき(約4年前)の自分は、救済の相互性を示したうえで、それが「呪い」であり「エゴ」に基づいており「不健全」であり「危うい」と評している……。う~ん、一貫している!! 変わってなさすぎて逆にダメな気がしてきた。
でもやっぱり「救済」行為は必然的にエゴイスティックである、というのはヒーロー論とかと同じだよな。「アイドル」と「ヒーロー」の関係は? あるいはスーパーヒーローならぬスーパー "スター" とは何か。すみれとの対比で、4話でかのんはカリスマ性があるとかスター性があるとか言われてなかったか。「オーラがある」だったかな。(アニメで見てるとあんまりそうは思えないが……)
かのん「来ちゃった♡」 じゃねーよ! なに来てるんだよ!! そんなんだから千砂都はお前を崇拝し続けちゃうんだよ!!
かのんが「ちいちゃんのこと"尊敬"してる」と言うの残酷だな~~ 『リズと青い鳥』の「みぞれのオーボエが好き」by希美 みたいな…… 尊敬と崇拝(絶対視)は決定的に違う。
なるほど。千砂都がかのんに救われていたように、千砂都がダンスを頑張っていることでかのんもエンパワーされていた。自分がかのんをこれまでもずっと支えていたことを知って、千砂都はようやく自分に自信を持つ=真に救われる。お互いがお互いの励みになって頑張り合う幼馴染関係ってことで実に感動的なハナシだが、やっぱりけっきょく共依存関係なのでは?という気もする。呪われてはいないけど、危うさは感じる。かのんが千砂都を「尊敬」している、というのは全然いい(健全だ)と思うんだけど、千砂都のかのんへの想いが「崇拝」から「尊敬」にまで緩和されたのか、この描写だけだと微妙なので。まぁ今後に要注目ということですかね。いやぁ~~結局かのんと一緒にアイドルやるんなら、依存度はより高まって、ますます自立できなくなると思うんだけどな~~。(だからといって退学して海外に修行に出ろ、というわけじゃなくて、そういう極端な考えをしてしまう時点でだいぶヤバいということ)
ところで、こうした「ちさかの」推しは、明らかに前話からの「クゥすみ」推しと表裏一体であり、なるほどこのための下ごしらえだったのか~~とヤな感じになっている。これじゃあ4人組というより固定ペアが2組になってしまう!(南中カルテット……) ので、ここは最後5人目の葉月恋さんに膠着しかけている四者関係の攪乱と破壊の夢を託すか…… 荷が重いけどガンバ!!
ということで4人になっての初ライブステージ。この音楽ジャンルってサンバだっけ? 湘南乃風「睡蓮花」みたいな。
いや違う、ソカだ! 「シャルル」とかのビート 改めて「睡蓮花」が名曲すぎる
それはともかく、千砂都が加わっての初ステージだからダンスの振りに注目してたんだけど、ぜんぜんストリート要素なかった。・・・まぁそもそも千砂都がダンス専攻で具体的に何を深くやってるのか、ストリートダンスだとは一言も言われてないんだけど、期待が……。今回の曲の振りではたまたまそうだっただけ、ということにしよう。次回に期待
最後の決めポーズ時の可可のデフォルメ顔(><)がかわいい
ところでサニパのギザ歯の子は素であの手のポーズをやってるのか。テンション上がった時とかに。面白いな
そういえば千砂都はあっさりダンス大会で優勝したけど、バトル形式じゃないよね。なんか振り練してたし。ソロショーケース・コンテストってことか。
7/22(月)
7話 決戦!生徒会長選
公職選挙法違反ワロタ 公約破棄に反対署名、リコールと、やはり本作はこういう社会政治運動っぽい要素がままある。さす可可
「初代」生徒会長なのか これまで無かったということ?
普通科と音楽科それぞれの利害 なぜか1年生だけで生徒会長選もやって、先輩たちが一切物語に登場しないところはアレだけれど、学校内の派閥争いを描けている点で『サンシャイン!!』よりも学校アニメとして優れているとは言えるかもしれない。あっちはめちゃくちゃ一枚岩だったから。
葉月家の空間の描き方はなかなかダイナミックで面白い
しかしその実体はがらんどうの家だった。メイドさんのCVが花澤香菜
亡き母が残した学校を受け継ぐ娘…… 家族主義と学校主義が恋のなかでは合一している。
結ヶ丘女子高校って意外と歴史浅いんだっけか。音楽の名門? でも恋ママが創立したってことはせいぜい10~20年くらいか
8話 結ばれる想い
そういうことか。廃校ではないけど、やっぱり入学希望者をたくさん集めるためにスクールアイドルを頑張る方向にいく。恋にとって結ヶ丘女子高は母の形見であり遺志。『サンシャイン!!』でいうところの鞠理さんのような、実質理事長ポジション。学校をアイデンティティにしてしまっている。
恋の父がまぁ典型的なクズ親父というか、自分の仕事を優先して妻子を置いて海外へ飛び、妻が亡くなると娘を海外に呼ぼうとする。じぶんが帰国する選択肢はなく、自分本位。
入学希望者を増やしたいなら、音楽科ばかりじゃなく、その3倍の定員だという普通科の魅力の発信も必要なのでは? 音楽科のみを打ち出した学園祭をやろう、という合理性がまったく分からない。音楽科の人気がめっちゃ低いから改善したいってこと? それに、恋の家の事情を知って「恋ちゃんがみんなに誤解されたまま孤立するのはかわいそうだからどうにかしなきゃ!」と動いているかのん達のスタンスもあんまり納得できない。
現理事長は恋母(創立者)と同級生で友達だったと。いろいろありそう
お~~ 恋母はかつてこの場所にあった学校の「学校アイドル部」メンバーとして、廃校の危機から救うために頑張ったが、目標には届かずにあえなく廃校に……。って完全にAqours!の話やないかい!! そうかぁ、結ヶ丘女子は実質、浦女の統廃合後に跡地に出来た学校であり、そして恋の母親とは高海千歌……いや、小原鞠莉である!(鞠莉の夫が海外で仕事をしているのは非常にしっくりくる)
そうか~恋は鞠莉の娘だったのかぁ~。鞠莉は大人になって浦女の跡地にじぶんで高校を作って青春時代の悲願を果たそうとするも道半ばで逝去…… 想いは娘に託されたんだなぁ~~知らなったぁ~~~ 原宿って沼津の内浦にあったんすねぇ~~~~
ってことは、現理事長は鞠莉の同級生……果南かダイヤってことになりますねえ! 激アツ展開になってきた。
『サンシャイン!!』と『スーパースター!!』がこんな風に露骨に繋がるとは思っていなかったのでテンション上がっている。
恋「もしかしたら母は後悔していたのではないか。スクールアイドルでは学校を救えないと感じていたのではないか、と」
こういう台詞も、『サンシャイン‼』を念頭に置くと重みが違う。……このやり口ズルくね??
恋ママの学校アイドル時代の写真や記録がいっさい残っていないというのは、『サンシャイン!!』1期で描かれた、音ノ木坂にμ'sの足跡がまったく残されていなかったことを思い出すなぁ。
にしても、母の学校アイドル活動の思い出が残されていない⇒母は学校アイドルを良く思っていなかったはすだ⇒母の遺志を尊重して(?)結ヶ丘女子でスクールアイドルは禁止にしよう という三段ジャンプのどれも行間が意味不明すぎて呆れてしまう。恋自身が(かのん達から勧誘されても)スクールアイドルをやらない……とかならまだしも、全面禁止は理不尽だし、入学希望者の増員のためにも不合理すぎるって。
学校アイドル部の物置のめっちゃ意味深な箱に母の思い出がぜんぶしまってありました。……ってほんと馬鹿げた展開だな。恋さん物探しが下手すぎる。ここらへんの恋絡みでグイグイ行くかのんさんはあんまり好きじゃないかも。違和感がある。
恋ママの学校アイドル部のユニットは理事長ともう1人の……3人組!? ほらね!! やっぱりAqoursの3年生トリオじゃないか! しかも別の写真では後輩なのかスタッフ要員なのか、制服姿で両脇に映ってる子たちも含めて「9人」!! 完全にそうじゃないですかこれは。流石に狙ってやってるって。
恋ママ外見だけ見ると鞠莉というよりはダイヤっぽい。じゃあ現理事長が鞠莉? 3人目が果南ポジションなのはほぼ確定。
全校集会で公約破った新生徒会長を激詰めしようと思っていたらいつの間にか亡き母の思い出に邂逅するハートフルなファミリードラマ(茶番)が舞台上で始まってて、これ生徒のみんな意味わかんないでしょ。なのになんで拍手してんねん。ここの拍手ほんとオモロさを越えて不気味さがある。あ~あ、こうして結ヶ丘も浦女のように一枚岩になってしまった…… 浦女(神宮音楽学校)世代の想いを知って継承する展開なのでちゃんと整合してはいるが。
あっ! 母の学校アイドル部のノート/アルバムが他でもない「体育館」の壇上で娘(恋)に受け渡される、というのも『サンシャイン!!』のAqoursにとっての体育館(部室のある場所)やそのステージ(初ライブの舞台)の意味を踏まえると、めっちゃ示唆的というかエモいな…………
メインキャラの周囲をモブ生徒(音楽科も普通科も)が取り囲んで一斉に拍手するのほんとエヴァっぽくて怖いからやめてほしい。アイドル全体主義、カルト宗教要素
学園祭ライブステージ曲はややミドルテンポのアイドルポップス。そんなに好みではない。
観客をいっさい描画しない演出が特徴的
最後にサブタイトル回収した~~ww
やっぱり何度観ても恋さん加入エピはかなり首をひねってしまう脚本だな~~と再確認した。でも『サンシャイン!!』のあとの物語を露骨にやろうとしている、というのは今回『サンシャイン!!』からの流れで観て分かったことなので、その点は良かった。
7/23(火)
9話 君たちの名は?
制服が普通科/音楽科で分かれるんじゃなくて自由に選べるオプション制に。制服屋さんが儲かりそう
ラブライブ!決勝の会場は新国立競技場? 「神宮競技場」と言ってるけど、明治神宮外苑競技場のこと? 国立競技場の前身
そういや千砂都はまんまる狂だったな。葉月恋さんは漢字で和風推し。可可さんに中国語教えてもらおう
恋さんデジタル機器・ネットに疎いキャラだったか。これもフィクションにしかいない、便利な属性
かのんさん説明無しに「配信」をまったく知らない人に配信始めさせるの鬼畜だよ
かのんがサニパに相談するためにビデオ通話をするのが自室じゃなくて母がいる店の客席なのが、澁谷家の家族仲いいなぁとほっこりする。
5人になってのワチャワチャした日常を楽しく描く回だった。
7/24(水)
10話 チェケラッ!
予選出場校が多いため、この地区は「ラップ」を課すことにする ←意味がわからない
ラップあったっけなぁ……あんまり覚えてない。でも、やっぱり「ストリート」が主題のひとつではあるんだなぁとテンション上がる
千砂都さんブレイキンうっま…………もっと見たいんですけど……アイドルとかいいんで……
恋さん短歌ww 詠み方が(競技かるたでは)本格的なやつだ…… 個性あふれてて良いなぁ
すみれ何でも出来るなぁ。ザ・器用貧乏
すみれさん…………これまでの努力が報われて良かったねぇ……ッ ひとりで嬉しさとプレッシャーを噛みしめながら自主練に励む姿に泣ける。
なんでや! すみれがセンターそんなにダメか?? マジでこの設定が非現実的すぎて萎える。それがすみれのキャラ性・ドラマを駆動するのに必要な要素なのは分かるが……。
可可が衣装作ってるのか
めちゃくちゃクゥすみを推してくる脚本だ相変わらず。。
すみれの前髪の先端に主線がないのが、何故かしらんけどめっちゃ好き。現代的なキャラデザなのだろうか。昔からよくある?
果たしてラップをやっていたのかはよく分からないが、それはそれとしてすみれセンターのステージとても妖艶でオシャレで良かった。
11話 もう一度、あの場所で
すっかりネタキャラになっている恋さん 黒澤ダイヤさんを彷彿させる。ポンコツ生徒会長の系譜(初代にもいたっけ?)
かのんに巨大感情がありすぎて鬼畜にもなる千砂都。ヤンデレにも近い
先方にLiella!として招待されたのにこっちの都合で1人しかいかせないのかなりヤバい(かのん1人の歌を小学生は聴きたがってるとかいう言い訳がひどい)けど、すべてをラブライブ!東京大会のために利用してやるという気概は嫌いじゃない。
ありあとかのん……すごい姉妹だ(姉だよね?)
舞台袖で画面の左右(下手上手)をめいっぱい使って舞台っぽい演出をするのおもろいな
挫折のトラウマに向き合っているキャラを見るのが性癖なのでかなり泣けたが、そんなに優れた脚本ではない気がする
そういえば、今のかのんは好きだけど、幼少期かのんの見た目があんまり好きじゃないんだよな。ボーイッシュな少女が苦手なのかもしれない。パンツスタイルのショタ感。虹ヶ咲の侑ちゃんみたいな「総攻め」属性感がニガテ?
12話 Song for All
SNSフォロワー52,000人…… ぎゃ~~
あ、そうだ妹だったわこの子…… 姉じゃねぇよ
澁谷家のお父さんが顔だけ周到にカメラの画角から外れてるの、逆に存在感と不気味さが増しているんですが……
ライブ配信されるステージの会場の選定も東京大会の評価項目ということであれば、ラブライブ!とは実質、スクールアイドルの実力を競うだけでなく、各学校の魅力と協力体制や、その地域の魅力と協力体制が決め手になってくるコンペじゃないか。学校のある地域とは全然関係ない遠い場所を借りてライブするのもアリなんだろうか。
…………あれ? もしかして、結ヶ丘女子高校って今年で創立1年目ってこと!? だから2,3年生はまだいない……!? だとしたらヤバい、めっちゃ根本的なところを誤解したままここまで見ていたことになる。1話で説明されたっけ。音楽の名門とか言ってなかったっけ。
五つ星、そして五輪……2021年放映なのを深読みしたくなる
昼から一気に夜になる。そして学校から「街」へ ステージ凄すぎワロタ。素人の高校生が短期間でデザイン・設営したとは考えられない。
街の人も協力してくれたなら、せめて1人くらいは顔アリで出さないと……「街」の後押しによって街なかのストリートでパフォーマンスをする、という状況がフワフワしたものになってしまう。これじゃあ実質、結ヶ丘女子高をレペゼンしてステージをやっているだけだ。それでいいということかぁ。あと人力キャンドルロードは人柱っぽくてちょっと恐かった。
最終話おわり! だいぶ尺詰まってなかった? かなり駆け足気味でのエンド
嗚呼……かのんさんも勝利に貪欲になってしまったか……ラブライブ!側の人間に……
ひとりで負けてもそんなに悔しくないけれど、結ヶ丘の生徒みんなに協力してもらったのに負けてしまうのは申し訳ないので、勝つしかなくなる、という構造。これって、ようするに、東京大会の本選がこのようなライブ配信形式だったのも、スクールアイドル達だけでなく、各学校のそれ以外の生徒や地域の人たちを巻き込ませることで、より大会にのめり込み易くしているってことだよなぁ。それにかのんさんはまんまと引っかかった、ということ。
歌はひとりで歌っていても楽しい、と本気で思えているかのんさんはそれだけで十分に素敵だとわたしは思うんだけどな。たくさんの人に聴かせなくとも。でも、アイドルの構造が、ショービジネスの構造が、ラブライブ!の構造がそれを許さない………… バッドエンドだなぁ。
『ガールズバンドクライ』や『サンシャイン!!』を観た後で(同じ花田十輝脚本作品として)これを観ると、なるほど「敗北」の美学というか、負けるところから全てが始まるスタンスは一貫しているなぁと思う。『サンシャイン!!』1期では中盤にデカい完敗があってそこからすべてが始まり、2期中盤にもデカい敗北がありそこでいったんすべてが終わっていた。そういうのを踏まえると、この『スーパースター!!』1期の締め方はひじょーにオーソドックスだなぁという印象。
ただ、全12話をかけたストーリーの全体として、ラブライブ!で勝つこと、という主題はほとんど前景化していなかったように思うので、最終話でいきなりそういう話になって駆け足かつやや強引に物語をまとめにいったな~と感じる。メンバー集めに多くの話数を費やしたとはいえ、こういう形で1クールを締めくくるのなら、もう少し前から準備を進めていたほうが良かったのでは。
たしかに、恋さん加入エピソード周りで、結ヶ丘女子高校とそのスクールアイドル部に賭けられた想いの歴史は描かれていたし、普通科と音楽科の対立云々で、学校の(モブ)生徒たちの存在も十分に描いていたとは思うので、最終的に「私たちの学校は最高のはずなんだから、今度は必ず優勝してやる!」という自校礼賛イデオロギーに落ち着くのは妥当だとはいえるけれど……
新設校だってアニメで明言してたっけ???
→1話の最序盤(中学校でのかのんの自己紹介シーン)で「夢は、新設された結ヶ丘女子高校の音楽科に……」と言ってたわ…… しかも登校シーンで「第1回 入学式」と小さく書いてある…… いや~~これは気付かなくてもしょうがないですね…… しょうがないったらしょうがないの!
いやはや、物語の根幹設定を最終話まで完全に誤解したままに観ていた……しかも2周目なのに…………(リアタイ時は新設校だと分かってみていたのかどうか、もう思い出せない)
新設校だったら、またいろいろ解釈が変わってくるな…… 実質『サンシャイン!!』3期である、という線はむしろ強固になった。ただ、先輩をいっさい映さずに1年生だけでスクールアイドルを始めているのは、新設校なら当たり前なので、よりメタな視点でそれをどう評価するべきか、という問題になる。
また、自分たちの学校への所属意識と愛を、スクールアイドル活動やラブライブ!を通して育んで称揚していく筋書きも、新設校ならまぁそうなって当然かもなぁと思う。だって自分たちが1期生なのだから。文字通り始まりである。9話でLiella!というユニット名を決めるにあたって、まだまっさらであること、ここから始まることをやけに強調してたのもそういうことか~~~!
『サンシャイン!!』と同じように見えて、むしろ正反対なのではないか。だって、片や統廃合での最後の代、片や新設校の1期生なのだから。終わりと始まり。ただ、恋ママの神宮音楽学校時代のエピソードによって、結ヶ丘にもまったく歴史の積み重ねがないわけではなくて、実質浦女のような過去のうえに建っていることにはなっている。
でも、自分たちが最後の生徒であるがゆえの学校への帰属意識・思い入れと、自分たちが最初の生徒であるがゆえの学校への帰属意識・思い入れって、かなり異なるもののような…… だからダメってわけじゃないけど。
ようするに『スーパースター!!』1期のラストは、『サンシャイン!!』1期8話のような挫折の物語を、まったく正反対の歴史性をもつ学校を舞台にして再演してみた、ってところか。マジで「0から1へ」じゃん。だってこいつら1期生なんだもん……
こないだから、学校とは1年ごとに卒業生と新入生が出入りする新陳代謝によって連綿と生き永らえるひとつの生命体(システム)である、という観点で学園青春アニメ(ラブライブ!シリーズやユーフォなど)を読もうとしている。その観点では、スーパースターの「新設校」設定はどう受け止めるべきか。新陳代謝もなにも、卒業生がいないじゃん。先輩がいないんだから。入ってくるだけ? 生まれたばかりの生命体ってこと?
うーむ…………下手すると、じぶんは結ヶ丘女子高校を「学校」だと認めたくないかもしれない。いやもちろん、現実には新設校に1期生として入学して青春を送った経験をもつ人は数多くいるのだろうけれど、自分は違うので、どうにもリアリティを感じられず、じぶんのなかでの「学校」観、あるいは部活観にだいぶ反する。部活だって先輩がいてこそだろう。
あと、新設校だったら、新設校としての困難や葛藤あるいは楽しさをもっと描いてほしかった。どこかの誰かさんのように最終話まで新設校だと気付かずに観てしまう視聴者がいる時点で、それらを描けていないと言える。かのんや可可たちがスクールアイドル部を新たに立ち上げて活動を始めるその過程は、『サンシャイン!!』や他のアイドルもの、部活モノと比べてもかなり一般的なもので、新設校ならではの要素があんまりない。部活を新たに作る時点で「始まり」要素が1個色濃く出てしまうので、その下地にある、学校じたいが「始まり」だという要素が目立ちにくくなっているのだろう。
いやぁ~~ 最後の最後でとんだどんでん返しを仕込んできたな…… まぁわたしがボケーっと観てたってだけなんですけど。まさか(自分にとっての)「学校」モノではない可能性まで浮上するとは……
まとめると、大体のストーリーやキャラの好みは初見時とだいたい一緒だった。4話までの面白さは段違い。後半は『サンシャイン!!』3期である妄想をしたりしてなんとか凌いだ。
かのんさんも可可さんもすみれさんもめっちゃ魅力的なキャラだと思う。千砂都さんは……ストリートダンス属性は注目せざるを得ないけど、かのんへの巨大感情はこわい。恋さんは2期でのさらなる活躍に期待。
1期の時点で クゥすみ/ちさかの という2組のカップリングがかなり推されていて、せっかく5人という奇数なのに勿体ない!とは思うので、これにかんしても2期に期待。まちがっても、新キャラ4人で順当に2組をつくらないでくれよ。
曲はクーカーの「Tiny Stars」と、エンディング曲「未来は風のように」がめっちゃ好き。四つ打ちに弱いだけ?
それでは、2期の初見感想で会いましょう!!
【追記】みました