エロゲ『白昼夢の青写真』プレイ日記①導入部
エロゲプレイ日記の第2弾として、2020年にLaplacianより発売された『白昼夢の青写真』をやります! とっても評判の良いシナリオゲーなので楽しみです。ただ、私は純愛とSFが苦手なのでそこが心配ですね……
「プレイ日記」の形式の説明は↑の『水夏』noteで書いていたはずなので引用して省略します。
ようは、このnoteを投稿している時点で、私はまだ『白昼夢の青写真』を最後までクリアしていません! 序章?までしかやっていません。そこまでの、やりながらメモした感想文をコピペします。
それではどうぞ!
10/14
テキストボックスの右上にに常にセーブやログのボタンが出ているUIがすごく嫌。消せないのか
あれ? 実況者の体験版でやってたのとぜんぜん違う話だ。
オランダとデンマークの国王の話を絡めて創作する。シェイクスピア?
テンブリッジの劇場に副業で脚本を提供しているウィル(唯一CV無し)が主人公? ケンブリッジだとすればやっぱりイギリスでシェイクスピアオマージュか。……ってかウィリアム・シェイクスピア本人か。伝記的事実を何も知らない……
おっ、立ち絵がリップシンクしてる!! 初めて見たかも。
盲目の父想いのウィル。
時代背景はエリザベス女王即位後。カトリック(旧教徒)狩りが激しくなった頃。
リリー座の座付き作家クリストファー・マーロウ
実在してる作家だ。
『真夏の夜の夢』か〜〜 そんな話だったんだ
貴族ハロルド・スペンサー すごい変なキャラ付け その隣の女性オリーヴ(オリヴィア)
シェイクスピアとやっと明言した。『リチャード三世』『じゃじゃ馬ならし』
グローヴ座 ロンドン一の演劇場
「ドS」とか言ってるし、あえて現代風にしている。
オリヴィア側の心情をもうぜんぶ明かしてくれたよ。ヘイト管理というか、心の弱い読者に媚びているのが現代的だなぁ。
髪が長く女のような男主人公と、男装して舞台に立つヒロインの物語。
実在の大作家(後世まで作品と名が轟くことが約束されているキャラ)を主人公にして、最初からこの物語は何をするつもりなのだろう。権威主義〜と思っちゃうな。
ここでOP! これ一章ごとに用意されてる感じだな。ウィルかオリヴィアのどちらかが死んで終わりそう。
!?!?!? えっ、もう終わり!? 今のOP映像ぜんぶブラフだったの!? そんなことある? もしそうなら完全にしてやられたんだけど。。
環境再開発研究所 記憶喪失の主人公:海斗 アンドロイドの出雲。 メインヒロインっぽい白髪少女:世凪。電気羊のリープくん
3つの夢を見終わったら記憶が戻る。なるほど。噂通り『ファタモルガーナの館』みたいな感じか。最初がシェイクスピアなのからしてファタモルだからな。。
あー良かった。またシェイクスピア編に戻るんだね。夢だと明らかになった上で。
まじでウィルまで舞台に立つのか。なんだかすごく王道のクリエイター・ビルドゥングスロマンをやろうとしている気がする。ヒロインが主人公を導く形での。ラノベっぽい。あるいはラブコメ・ヌーヴェルヴァーグ? 執筆だけじゃなく酒場の切り盛りや身の回りの世話までコーチングしてくれる。面倒見が良すぎる……。最近こういう介護してくれる系ヒロインもの多いよね。そこに、才能は最初からヒロインにも歴史にも認められているという俺TUEEEなろう系の要素まで入っている。
オリヴィア「わたしが女役で立てる訳ないじゃない。女なのに」 いいね
マーロウ『マルタ島のユダヤ人』
オリヴィアめっちゃいいキャラしてると思うけど、彼女視点で絆されてる内心をぜんぶこちらに見せちゃうのは無粋にもほどがあるな〜〜。ウィルの劇作家としての才能だけじゃなく、居酒屋の居心地の良さにまでもう陥落してるじゃねぇか!
でも、男主人公以外の男とすでに寝ている(寝させられている)メインヒロインはこういう純愛系エロゲで珍しいから良いな。「夢」という枠があるからこそなのかもしれないけど。
また「現実」に戻った。ここで選択肢!? と思ったら単なる補足知識紹介パートだった。こんなところまで丁寧に。
ここ日本の新宿なの!? 人類文明が衰退した近未来ってことよな。
海斗は世凪の見る夢のレセプター。ふたりの相互作用で夢は進行する。ズレるとエラーで進まなくなる。
世凪に自我を取り戻すのが目的。こんなに序盤にバラしちゃって良いんだ。さらなる展開があると期待していいのか。
!? また別の夢か。すもも。聴いたことある名前。前世での記憶が……
国際空港跡地。ガレージ、4WD(ハチマル)、写真、不登校、夏。順当にエモい、体験版で見たことある世界だ。セーブ画面によると「CASE-3」!? さっきまでのはCASEいくつだったんだ。セーブしておけばよかった。
ここでの主人公は飴井カンナ。7月8日。学校をサボり、サバイバル写真家の母が遺したハチマルの整備に費やす。2061年7月28日に最接近するハレー彗星を撮るために。
てか今更だけど、CASEや幕間といった物語の位相ごとにUIまで変わってるんだな。凝ってる〜〜
教育実習生の桃ノ内すももさん。メンタルくそ強のギャルだ。黒髪はウィッグで地毛が白髪か。こっちはこっちですげぇ現代的な良いキャラしてんな〜〜さすがだ。
鳴山空港第一ターミナル跡地。日本の国際空港だったが人工鳩のせいで閉鎖した。ラプラシアンの過去作だな。
梓姫さんも良いキャラだ……「〜〜でしょうが!」という口癖いいな
お母さん(アンナさん)イケメン過ぎるだろ。こりゃあマザコンにもなるわ
いきなりめっちゃおもろい展開で草 背景美術や立ち絵や素材をフルに使って演出も頑張ってるな〜〜
すももと梓姫の掛け合いがめっちゃおもしろい。ギャルというか変人ヒロイン同士の絡みが魅力的だと強いな〜
これは……おね×2+ショタのハーレムラブコメだな!?
幕間に戻った。牛乳粥(ボリッジ)ってオリヴィアが作ってたやつだ。今気づいた。
海斗の記憶がイニシャライズされているので、最初の幕間とほぼ同じ会話が続く。
既読テキストになった。やっぱり複数のCASEが可換なループものみたいな感じか。
飴井カンナの情報。千葉県鳴山市の鳴山公空(こうくう)学園付属二年生。松風梓姫っていうんだ。
またCASE-3に戻るところまでで一旦ストップ!
シェイクスピア編はCASE-2だった。・・・じゃあCASE-1は? もしかしてマジで章の順番がランダムな『両方になる』みたいな実験的な構成なのか?
今のところ、そこそこおもしろい。幕間の現実の設定は現時点ではあんまり好みじゃない(『Euphoria』的だ)が、CASE-2と3はどちらもヒロインのキャラが立っているし、話もシリアスというよりはコメディが上手い感じで好み。数人でなにか一つのことをする、という学園部活モノみたいな軽やかなノリを全然別の世界設定/人間関係のなかでやることの、異質さと安心感がまざった面白さがある。デザイン・演出面も凝っていて良い。ビジュアルの画質はじぶんのディスプレイ環境に微妙に合ってない気がするが。
今のところCASE内で登場したヒロイン3人(オリヴィア、すもも、梓姫)はみんな気が強めで、好み。「男らしい」ヒロインというか、自立しているさまはフェミニズム的だと安易に言ってしまいたくもなる。女が舞台に立てないエリザベス王朝演劇において「女優」という職業を世間に認めさせようとしている。また主人公ウィルが女役で出演するらしいのはクィア感がある。
ところで、CASE-3が始まってしまったけどわたしはCASE-2の続きも読めるのでしょうか? 選択肢間違えたとか無いよね?
10/26(月)
「電波喰い」 SF設定
ハレー彗星。今日は11日
15年前の事故で国際空港が壊滅し通信網が失われ、第二ターミナルが学校になった。
元空港の学校って、ビッグサイトをモデルにした虹ヶ咲学園よりも凄いな、絵面が。
スチルでもキャラの口元/表情が台詞で動く差分がある!(流石にリップシンクまではいかない)
すもも、20歳くらいのときにギャバクラで稼いでいた。身体だけは売っていない、と。
スチル演出凝ってんな〜 単なる静止画じゃなくて、キャラと背景でレイヤーを分けて立体的なアニメーションっぽく見せたり。
また起きた。ここの背景知識質問の選択肢によって、今の章が続行されるか決まるのかなぁ
人工鳩は生体型の相互通信機。2031年に葉月伊耶那(いざな)によって提唱され、2035年に5億羽が試験的に放たれた。2046年7月10日に全人口鳩が暴走・制御不能になり妨害電波を発するように。=電波喰い。葉月伊耶那による人災?
その15年後の2061年がCASE-3の現在だから、主人公は15歳設定かな。
地毛なのかその長い白髪
OP! ここまでがCASE-3のプロローグか。
めっちゃおねショタ。結ばれる一対の男女をストレートに運命的に描く姿勢で、ザ・純愛和姦モノなのであんまり好みではない……。梓姫さんはどう考えても三角関係に入ってこなさそうだし。そこがいいキャラなんだけど。
……うわっ! また別の夢に行った! これ各章の導入部だけを順番に並べて紹介しているってことか。予告編アンソロジー
CASE-1 現代劇か。
過去(中世歴史モノ)・現在(現代学園モノ)・未来(ポストアポカリプスSF)というバランスの取れた構成
学校の主人公の男は非常勤講師の有島。「小説家のなり損ない」
CASE-3で教育実習生のヒロインと生徒の男子主人公の両想い関係をやって、こっちでは逆に教師の男主人公と女子生徒の関係を扱うのか。……倫理的に大丈夫?
波多野秋房(はたのしゅうぼう)の『いつかの白昼夢』。学生時代同じゼミ(山田ゼミ)の先輩だった。
二年一組の生徒:波多野凛。天才作家の父を持つ少女、ベタやなぁ。
既婚者かーい! 妻も山田ゼミの同級生
妻の祥子さん、梓姫さんみたいだ。冷え切った夫婦関係。子供はいなさそう。不倫するのか? 勤務先の生徒と……
男主人公45歳!? また思い切ったなぁ……
11/2(木)
波多野秋房(1969-2006)のwikiページを閲覧するところから。劇作家でもあるんだ。CASE-2シェイクスピア編と関連する?
出版したあとも改稿が多いので文庫本より単行本のほうが推敲の少ないものが読める。
有島は24歳で結婚して21年目。なっが
亡き父の感触を求めて小説を読む娘──王道なプロット。CASE-3の亡き母の夢を果たすために彗星の写真を撮ろうとする息子、と対になっている。CASE-2の主人公の父親は病身だが生きてはいる。
これ、「実は父もちゃんと娘を愛していた」展開な気がするな……だったらゲンナリする……
波多野凛は草薙直哉の女性版か
「長年エンジンをかけてない車みたいなもんだ」 他の章との関連匂わせ
妻が外で不倫しているかもしれないという可能性の話を「編集者としては合理的だ」というの、なかなかにミソジニーやら色んなものが纏わりついてんな……
うわ〜〜 妻との出会いのエピソードは理想的過ぎるが、それゆえに現在とのギャップがえぐられるな…… いや、そりゃあ編集者として長年仕事をしていて、夫がまた作家志望の文学青年に戻られたらたまったものじゃないよな。青春と人生、学生と社会人の不可逆的な変化。
教え子に、彼女の父の若い頃の写真が載っているから、という口実で自分と妻の馴れ初めのアルバムを渡す(処分する)教員……
いや〜キツいな〜〜 大学時代に、すでに新人賞をとってデビューした天才ではなく自分の小説を読みたいと言ってくれた女性と結婚したように、そこから20年以上経って、教え子の少女からまた同じように自分の文章を褒められて、再び書こうと思う……なんでこんなに痛々しいのだろう。「青春は何度でも来る」はずなのに。おそらく小説家(ワナビ)へのわたしの私的なこじらせ故だろう。
これ、妻とのあいだに子供がいないのは、凛を擬似的な子供にするため、即ち自分が彼女の〈父親〉になるためか。嫌過ぎる。終のステラじゃん。
教師-生徒の関係と、父親-娘の関係、そして小説家-(それを後押しする)編集者の関係をすべて重ね合わせている。うおおおおおおおきめえええええ
教え子を恋人(愛人)にするんじゃなくて娘にするほうがマシ、じゃあないんだよな。むしろそっちのほうが自分は忌避感を覚える。そこに創作者の自意識も絡んできて全部乗せ状態
この文章を書いた、父と似た書き手が、卒業後も小説を書いてなくてよかった、という凛。もし書き続けていたら、父のようにそれだけに専心して子供を蔑ろにする空虚な親になっていただろうから、ってこと?
自分が波多野秋房を題材にした小説を書くことで、自分と凛を救う。なるほど。
OP。教え子ともろキスしてて草
>そうだ、私にとって物語を書くことは、自分の中を間接的に整理する作業だった。
夢から起床。このCASE-1は2016年、神奈川県夢見市の柊英学園付属(高校)の話。「有島芳はその娘、波多野凛に対して恋心を募らせるようになる」って言っちゃってるw
引き続きCASE-1。
凛と同級生の夢を見る。キツい。これは妻・祥子を蔑ろにせず、ちゃんと活躍させてほしいなぁ
え、マジで祥子さん不倫してるの? 主人公が不倫されるの自体はエロゲとして好みだけど、こと本作においては単に妻を主人公の物語("ヒロイン"の枠組み)から排除して教え子("正ヒロイン")との蜜月を存分に展開するためのやつじゃん!せこいな!!と思ってしまう。妻が若い男性作家と不倫してるんだから、自分だって教え子である女子生徒と浮気してもいいよね……ってそんなわけないだろ!!! でもここまで堂々と不倫かつ教え子に手を出す"純愛"モノをやろうとしているのには逆にテンション上がってくるな。
幕間でCASE-1の質問選択肢パート。
「今」は物々交換制になってるのか。人口がだいぶ減ったから。
宮沢賢治『やまなし』、『人魚姫』 「泡」の悲劇
世凪さんも、典型的な痴呆系/要介護系ヒロインできついな……
CASE-1続き。
有島に薦められて志賀直哉を読む凛。
自分の原稿の印刷がうまく始まったのを確認して就寝するのいいな。寝ている間に印刷が終わっている。作家のロマン
めちゃくちゃ面白くなさそうな小説。
おお夫婦間レイプだ。同意のない性行為。凛との淫夢を見て勃起したペニスを静めるために目の前の妻を犯す。凛の面影を消し去るために。穢れた大人の自分と、清らかな若者の凛の世界は交わらないのだと理屈をこねるために。そうやって言い訳を自分に重ねながらレイプする男主人公。これは……いいですね。ちゃんと男主人公を情けない加害者にしてくれた。
ここのスチルの構図、後背位で犯されている妻の顔・上半身が手前で、奥に有島を配置しているのも、プレイヤーと主人公を重ね合わせるのではなく距離を持たせるための演出として良い。エロシーンの構図の重要性。
ことが終わったあと、一人きりのリビングで下半身を露出したままうなだれて涙を流す45歳既婚男性が情けなさ過ぎて最高。
けっきょく子供ができなかった夫婦間で中年になってから中出しレイプをする、という何重もの悲哀であり暴力行為。
同僚の渡辺先生、いいポジション過ぎるな。文学をまったく知らない陽キャ。優しくて観察眼があり、的確な助言をしてくれる。エロゲ男主人公の同性の親友ポジション。
波多野秋房の仕事場に連れて行かれる。自殺した父の死体を発見してしまったひとり娘。そりゃあトラウマになるわ。可哀想。
波多野秋房は有島が憧れで描いたような純粋な天才ではなく、もっとドロドロともがきながら生きて書いて死んでいった男だった。最後に家族、娘に想いを馳せることもなく、自分のことしか考えていなかった。……ほんと? どんでん返し感動展開はやめてくれよお願いだから。
幕間7。これでCASE-1の序章は終わりか。
3つの「夢」=CASEの導入部をすべて読み終えたことになる。ちょうど7時間かかった。どの章もそれなりに面白そうではある。
なかでも単純にお話やキャラがいちばん面白そうなのはCASE-3かな。CASE-2もそれなりに。CASE-1はいちばん純愛エロゲ的でキツい要素と、中年夫婦の不倫三角関係モノというド好みの要素が共存している。
ここからが本番! 楽しみ~♪
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