マガジンのカバー画像

小説・文学

23
運営しているクリエイター

記事一覧

ジェイムズ・ジョイス『ダブリナーズ』(1914)柳瀬尚紀訳 - 感想

*2024/9/3〜11/8(計15日間) 海外文学のラスボス(の1人)、ジェイムズ・ジョイスの小説は…

kqck
2週間前
7

【ブラジル文学】クラリッセ・リスペクトル『ソフィアの災難』感想

クラリッセ・リスペクトル『ソフィアの災難』武田千香・福嶋伸洋 編訳 ラテンアメリカ文学好…

kqck
1か月前
15

【青い鳥文庫】パスワードシリーズを読み返す【児童文学】

こんにちは。いきなりですが、『いつも心に好奇心!』の最後を「ミステリー」と読むあなた、友…

kqck
8か月前
32

瀬戸口廉也『CARNIVAL』小説版の感想

瀬戸口廉也さんがライターを務めたエロゲ『CARNIVAL』は、エロゲをやり始めた初期にやって全然…

kqck
11か月前
12

杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』を読んだ

わたしが信頼している(≒Twitterを常時監視している)読書家であるみかんさんが珍しく新刊本…

kqck
1年前
4

はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ』の続きを大人になってから久しぶりに読んだ

こないだ、『怪盗クイーンはサーカスがお好き』のアニメ映画版を友だちと一緒に観てワイワイ語…

kqck
1年前
16

ホセ・レサマ=リマ『パラディーソ』 読書メモ

1966年発表 全14章 邦訳:2段組・608ページ(本文575ページ) 旦敬介 訳, 国書刊行会 2022年10月27日(木)夜 Amazonからついに届いた!!! なんだかものすごくこの作品を「読みたい」気分がとまらないので、早速読み始める。 2段組600ページかぁ……今年中には読み終えたいな。『JR』とかよりは小さくて軽いので、ギリ電車内で読めると思う。 ・第1章(pp.3-24) あらすじ:10月のある夜、ホセ・セミー少年の身体中に発疹が出て苦しみ悶える。両親の

12年ぶりに重松清の『十字架』を読んだ

小学校の頃から重松清が好きだった。 特にこの『十字架』という小説は、自分にとってかなり印…

kqck
3年前
25

好きな作家ベスト100

この最高の記事に大いに刺激を受けて、自分も「一切吟味せずに決めるベスト長編小説best100」…

kqck
3年前
28

読書ブログを始めた

↑こちらの記事の最後で書いたように、読んだ本の感想メモをそのまま投稿する用のブログを新し…

kqck
3年前
5

2020年に読んだ海外文学ランキング

1年前までの反省として、2020年は読んだ本の感想をその都度メモし、ブログに投稿することにし…

kqck
3年前
31

ボカロ好きに薦める海外文学、海外文学好きに薦めるボカロ曲

私はボカロが好きです。「合成音声ソフトを使用している」たったこれだけの共通点しか持たない…

kqck
4年前
65

オススメの百合作品をたくさん投げたら丁寧な返答をもらった

おととい、こちらのツイートを見かけて私のオタク魂に火が点いてしまいました。私はべつに百合…

kqck
4年前
22

今年読んだ文学ランキング2019

私たちが本を読むのは、知らないことを知るためではない。私たちは、私たちが知っていることを知っていると知るために、知らない本から知っているものを読み取るのだ。 (樋口恭介 ブンゲイファイトクラブ決勝ジャッジ評より) まず今年の下半期に読んだ文学作品で特によかったものを、国内はベスト5・海外はベスト10形式で順に紹介する。 【2019年下半期 日本文学ベスト5】 第5位 「林冴花は宗教が苦手」 金子玲介 今年の下半期にインターネットの文学界隈を賑わせたイベントといえば「