「忙しいアピール」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で953日目です。

 いつも忙しそうにしていて、電話に出たとたん「バタバタしていて」と言い訳をする人がいる。そうやって、自分は忙しい人ですと、「忙しいアピール」する人がいる。これは、自己重要感を求めているわけだ。
 自分は極めて重要な仕事をしており、とても忙しい。重要人物なのだから、仕方がないでしょう?要件は早めに言ってね、一応聞いてあげるからさ!という、心の声が聞こえるようだ。

 出張で朝7時過ぎにコンビニでトイレを借りた。平日の早朝だ、出勤する人も多い中、コンビニの駐車場に止まって、50歳代と思しき隣の男性はスマホを見ていた。私が用を足して戻ってきたが、まだ、同じ体制でスマホを見ている。私は自分で握ってきた、おにぎりを食べ、水を飲んでそのコンビニを後にした。おそらく15分程止まっていただろう。それなのに、車の中でスマホをいじっている彼は、家族には早朝から出勤しているように見せかけ、会社にはギリギリに到着するようにしているのだろうか?
 会社のことも家族のことも嫌いなのだろうか?1日は誰にでも平等に24時間しかないのに、とてつもなく無駄な時間を過ごしていると思った。余計なお世話かもしれないが、とても寂しい人生に思えた。

 日本人はヒマであると、自分の有用性が失われたように感じ、寂しくなる。つまり、仕事が忙しいことが、ステータスと思い込んでいるわけだ。仕事を取り除くと、自分というものがまったく何もないことから目をそらせて、忙しい振りを続ける。
 だから、残業が増えるように、自分で仕事を作り上げているのだ。余計な調べ物など、過剰に行い、無駄な時間をかけて仕事をし、家族には「忙しいアピール」をして、あまり関わらないようにする。
 上司にも「忙しいアピール」をして、新たな仕事を振られないように、あまり関わらないようにしているため、こだわって行った仕事は、方向性を間違え、1分でダメ出しをされて、また残業をすることになる。いつまでも終わらないループにハマっているかのように。
 そもそも「忙しいアピール」などしても、勝手に自己重要感を感じているだけで、他人から重要と思われないため、結局は満足することなく、悶々と漠然とした不満を抱え、将来の不安を抱えて生きている。そんな人が多くはないだろうか?そこに、幸せへの道が見えるだろうか?「忙しいアピール」の先に、より良い未来があるとは、到底思えない。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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