「強み」
第1,312回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
よく会社の「強み」や、自分の「強み」を活かすなどと言うけれど、みなさんは自分の「強み」を何だと思っていますか?そして、それは本当に「強み」なのでしょうか?
人は何十年も仕事をしていると、自分なりのやり方や自分の「強み」と思えることを持っている人が多い。ですが、そういう人に限って「向き、不向き」ということを口にします。それは、自分が「強み」と思い込んでいる方法に合致するか?しないか?ということでもあるのです。つまり、環境に自分の「強み」が合うか?合わないか?ということです。
組織や他人を簡単に変えることなど出来ないのです。それよりも、あなた自身が変わる方がはるかに簡単なのです。それなのに、自分が「変わりたくない」人に限って、自分の「強み」に固執します。
それは他人に褒められた、過去の自分が上手く行ったという成功体験でしかなく、いまの自分と未来の自分よりも、確実に成長をしていない自分に固執していることと同じです。ですから「強み」とは、思い込みでしかない場合が多いのです。それは、本当にあなたの「強み」ですか?たまたま運が良かっただけではないのか?たまたまよく知る内容だっただけではないのか?だって、あなたよりもっとできる人は五万といるかもしれないのだ!
あなたはそんなあやふやな「強み」らしいものに、自分の人生をかけて、すがり続けますか?その方が恐ろしくないですか?
道(ミチ)の世界では古来より「型」があった。剣道、柔道、茶道、華道など様々ある。それらは、まずは自分なりの方法を試すのではなく、型を覚えることから始める。そして、型を破って、型から離れていく。「守破離」が基本だ。最初から自分の「強み」を活かそうとするのは、最初から「離」を求めていることになるのだから、上手く行く道理はないわけなのだ。
ビジネスでも同様だ。素直に教わったやり方を試してみる社員は伸びるが、自分らしさと思い込んでいる「強み」を活かすことが目的になっている社員は、必ず独自路線を進み、そして失敗をする。しかし、その失敗を自分のせいだと思わないプライドの高い者ほど、その「強み」と思い込んでいることがゆえに、自らつぶれていくものだ。
大切なことは、前提を疑うこと。そして、過去の自分、いまの自分を過信しないことだ。これからの自分がもっと成長するために、いま行うべきことは、素直に上手く行っている人の真似をすることなのです。
人類の発展はすべて模倣から始まっているのです。一部の天才が切り開いていくことなど稀なのです。そんな稀有(ケウ)な者が現れるのなど待っている方がおかしい。良いことはどんどん真似をして型を覚えていくこと。それだけなのだ。
だからあなたが自分の「強み」と思っていることは、実は頑固な思い込みでしかない。そんな「強み」は、本当は弱い諸刃の剣だったのですよ!
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
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シンジ