「撤退」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,071日目です。
何かを始めるときに、必ず決めておくべきことが一つある。それは、「撤退」ラインをどこにすべきか?ということだ。
まだやってもいないのに、やめる時のことを考えるって、おかしいと思われるでしょう。しかし、これは極めて重要だ。
例えば、新規事業を始めるのであれば、何年後に黒字化して、どのように売上が上昇して、という計画をつくるだろう。それと同時に、赤字が続いた場合。いくらまでなら投入するが、それを超えたら、もう浮上することはない。と決断し、「撤退」すべき計画も必要なのだ。
いやいやそれは、その時になったら決断すれば良いでしょ!始める前から「撤退」計画するなんておかしい。そう思われる方も多いことでしょう。しかし、以前サンクコストでも述べたが、人はある程度投資をしてしまうと「これだけの金額を投入したのに、もう後には引けない!」そう考え、傷口を広げてしまうものなのです。だから、「撤退」ラインは先に決めておくべきなのです。
良い例が、楽天モバイル事業でしょう。夢を持って参入したのは良いですが、どこまで赤字を膨らませたら「撤退」するのでしょうか?既に時機を逸しているとしか見えません。ソフトバンクの10兆円ビジョンファンドも同様ですよね。どちらも「撤退」ラインを決めなかった悪しき例です。
他にもあります。会社員であっても、入社した時に定年退職した時をイメージできないような会社に、いつまでも居られることはないのです。そして、その後の人生計画も立てておかなければ、その時になったら必ず人は迷うのです。必ず、最初に決めておくべきことなのです。
ダイエットを始めるのなら、体重が何kgという目標はあるでしょうけれど、貧血で倒れたらやめる。仕事で迷惑をかけたらやめる。など、「撤退」ラインを決めておかないから、体を壊すのです。下手をすれば死んでしまいます。
人は追い込まれた時ほど、判断に迷うものです。いままで行ってきた歴史を振り返れば、余計に「撤退」判断は出来なくなります。だから、何かを始めるときに、必ず「撤退」ラインを決めて始めなければならないのです。
会社を創業するときも、どういう出口戦略にするのか?事業承継をするのか?廃業をするのか?売却をするのか?考えていないから、死ぬまで会社に固執することになるのです。最初に「撤退」ラインを決めていないからです。あなたは「撤退」ラインを決めていますか?
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
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シンジ