「運」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
あるビジネス雑誌に質問があった。その回答や、詳細はどうでもいい。相談者は24歳で、コロナ禍になってすぐの入社だったとのこと。コロナ過でいきなりリモートワーク。最初の部署はやりたい仕事だったのに、コロナ過で閉鎖が決まった。全く知らない部署へ移動させられる予定。自信もないし、やりたくない。物価高騰で生活が苦しい。戦争も始まってしまった。時代的に運が悪い。と思っているそうだ。そんな勘違いをしている若者に、「運」についての誤認識を伝えたいと思う。
幸運の女神には前髪しかない。という言葉をご存知だろうか?想像するとおかしな女神さまだが、姿は想像しなくていい。要するに、幸運が過ぎ去ってから気がつき、後ろ髪にしがみつくことは出来ない。ということだ。気づいたときに真っ先に前髪をつかまない限り、幸運を逃してしまう。という、例え話だ。まあ、あまり好きな例えじゃないけれど。
私が24歳の若者に言いたい苦言は3つある。1つ目は、「時代や感染症、会社の業績による経営判断に不満を言っても、何も変わらないし、何も良いことはない。それを受け入れ、自分に出来ることを前向きに考えよ。他人の責任にしても、自分の為ならず。」である。
厳しいことを言うようだが、部署が閉鎖されたのは、採算が合わないからに決まっている。経営判断でそうなったのだから当然だ。相談者の様に、変化を怖がるサラリーマンが多く集まると、利益よりも自分の心地よさで仕事をしてしまう。利益がなければ、部署どころか、会社の存続も危ういのに、会社が倒産するその日まで会社の現状を知ろうとしないのが、日本のサラリーマンの特徴だ。職業選択の自由と無限責任(2022年6月23日)を理解していない。他責にしている暇があったら、あまりに不足している自分の知識を広げて欲しい。
2つ目は、サラリーマンであるいじょう、やりたい仕事をやるというわけにはいかない。もう学生ではないのだ。自分の好みのゼミを受けるような学生感覚は捨てて欲しい。仕事とは、誰かのためになって、その対価として、感謝とお金をもらうことだ。物々交換と何ら変わらない。それなのに、自分のやりたいことというのは、単なる趣味だ。趣味は余暇に行ってくれればいい。あなたは2年間で誰にどれだけの感謝を得たのか?あなたが思う不満と同じだけの感謝を世の中から得ているのだろうか?不満を言うだけの価値が、あなたにあるのだろうか?私から見れば、おもちゃ売り場で駄々をこねている幼稚園生と同等にしか見えない。早く責任とは何かを知り、大人になって欲しいと思う。
3つ目は、運についてだ。運について勘違いしている人は多い。例えば、100円拾ったら「ラッキー!」と思う人は、既に運について勘違いをしている。運とは、自分のもとに降ってくるものでもなく、運ばれてくるものでもない。自らつかみ取るものだ。だから、運が良くない。と思っている人は、永遠に運が良くなることはない。100円拾ったのは運が良いのではなく、当然の結果なのだ。いつもお金を大事にしているから、可愛そうな打ち捨てられた100円玉ちゃんの助けを求める気配に、あなたは気づくことが出来ただけのことだ。そういう感覚を持てない人は、決して運が良くなることはない。あるのは単なる博打だ。
私から言わせれば、24歳相談者の状況は素晴らしく運が良いと思う。入社してたった2年で新たな部署を経験できるのだ。自分にとって新たなスキルが加わる。中小企業じゃ経験のできない部署移動という素晴らしい経験だ。入社してすぐにリモートワークなんて最高じゃないですか?上司に監視されずに、テキトーな仕事で給与は変わらない。今後の自分のために、会社のお金を使って、色々な勉強ができるじゃないですか?物価が上がったなんて、どうでも良いことですよ。入社2年目で余裕の生活している人なんて、どこの世界いつの時代にもいませんよ。
人のせいにせず、短時間で安くチャチャっと料理をする訓練になるじゃないですか!それこそ、結婚するときに役立ちますよ。自活力のない人は、当然淘汰されますからね。
こんなに運が良いのに、幸運の女神が目の前を通り過ぎているのに、まったく気づかない24歳の若者を、哀れに思いますよ。まあ、自分もこの年の頃は、勤勉さでは大差なかったかもしれないが、すくなくとも、オーストリアで自活し、すべては自分の責任で生きていたし、思考は積み重ねていた。レールに乗ってヌルイ社会人生活をしているだけじゃ、幸せになどなれませんよ。幸運の女神が見えないのだからね。曇った眼をふいた方が良いですね。辛口批判ですけれど、これ50歳でも70歳でも分かってない人、多いですからね!他人ごとじゃないですよ!ホラ、運が逃げて行きますよ!大丈夫?
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ