「公益通報者保護法」

第1,354回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 「公益通報者保護法」というものをご存じだろうか?公の利益のために、悪い人がいると通報した人への報復をさせないために保護する法律だ。

 例えば、企業の不正を内部告発した従業員がいた場合、経営者は誰が告発したのかを知ろうとします。そして、処分しようとするでしょう。そうさせないために、告発を受けた行政は「公益通報者保護法」に準じて、その従業員を守らなければなりません。当然、告発者が誰なのかを言ってしまうようなこともできません。
 もし、そのようなことが起こってしまったら、誰も内部告発などしなくなってしまいます。最近多くある企業の不正行為、そのほとんどは従業員からの内部告発で発覚しているそうです。当然ですね。内部情報を知らない人には、分かるはずもないのですから。

 兵庫県の斎藤知事ですが、まあ炎上が好きな人ですね。オールドメディア対インターネットの勝負という側面もあったかもしれませんが、本質を見失っていないだろうか?
 そもそも、県庁の職員からNOを突き付けられたという事実がある。まさか、県庁職員全員が、斎藤知事を罠にはめるために、全員でウソをついているというのだろうか?そっちの方が信憑性(シンピョウセイ)に欠けるのではないか?
 私は内容を追っていないので詳しくは知らないが、内部告発者に対して、斎藤知事は相手を見つけ出し報復行為をして処分した。そして、処分された職員は自殺をしたということだ。ということは、罪の意識から自殺したと思っている人が多いのだろうか?それとも、権力の理不尽に負けて、生きる希望を失ったのであろうか?死人に口なしで、もはや本当のところは誰にも分からない。
 しかし、すべてが捏造と言っている斎藤知事を、もう一度知事にしてしまった県民は、県庁職員の話しをどの程度聞いたのであろうか?非常に疑問だ。
 他にも、公職選挙法違反などの話しも出ているが、それがどっちに転んでも、県庁職員は辞めさせることが出来たパワハラ上司が戻って来て、喜んでいるのだろうか?戦々恐々としているのだろうか?

 公益通報者保護法を守らずに、税務署に裏切られた経験を持つ私的には、今回の斎藤知事の件は、黒にしか見えない。
 真実は分からなくとも、事実をつなぎ合わせれば、一般人としての斎藤さんなら許せることも、知事としての斎藤知事を許せるのか?という側面で見ると、私にはこの人を擁護する気にはなれないですね。オールドメディアが負けたという側面は面白いことだし重要なことですが、今回の件はそこは本質から外れていると思う。前回の衆議院選挙を裏金問題ととらえてしまった人が多いように、国民は論点をずらされ騙されていないだろうか?物事の本質をとらえられないと、極めて危険なことだと思う。
 最も、斎藤知事の件は、私はどの様なメディアも読んでいないし、見ていない。だから、事実と思われている部分が、いまいち見えないので、ハッキリしたことを申し上げたいのではない。ただ、国家権力を甘く見ない方が良いってことだけだ。国家権力が潰しにかかれば、人など簡単に死ぬし、黒いことも白くできるってことだけは確かだ。兵庫県のことは知らないけれどね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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