「ブランド」

第1,226回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 日本企業は「ブランド力」がない。なぜか?では、「ブランド」って何でしょうか?いろいろな考え方があるだろう。社名やロゴ、長年の信頼と実績。でも、一番大事なのは、その企業の「信念」だと思う。それを「ブランド」というのだ。
 この会社はこの事業で何を成したいのか?商品やサービスを提供しているのは、何のためなのか?どこにゴールをもってきているのか?そして、どの程度こだわって行っているのか?というところが明確であれば、あるほど、顧客はあなたの会社のファンになってくれる。その顧客との信頼関係こそ、「ブランド力」なのである。
 見た目のチンケな上っ面の関係ではないのだ。世界に誇れる品質や高度なサービスではなく、名前が独り歩きしただけのエセブランドなど、話にならないのだ。ところが、日本企業はすぐにエセブランド化してしまうのだ。

 例えば、欲しいという顧客がいたら、すぐに売りますか?それは違うよね!まずは、その商品を持つに値するかどうか?客側を面接でふるい落とさなきゃダメだ。そして、ふさわしくない者には、売らない!それが「ブランド」なのです!
 えっ?金持ちだけ優遇だって?そんなの許せない?そうじゃないのです。ふさわしいかどうかは、金じゃないのです!その人が持っているだけで、「ブランド」が落ちると思われるような人には売れないってことです。逆に、この人が持っているだけで、「ブランド力」が上がるな!と思える人に買っていただくのが良いのです。
 イメージ的には、あなたの会社の商品を皇室で使っていただけたら、非常に「ブランド力」が上がると思いませんか?逆に、身なりの汚いガサツな人が持っていたら、「ブランド力」が下がると思いませんか?

 日本企業が「ブランド化」に失敗するのは、お客様を選別しないからです。誰にでも簡単に売ってしまうから、自ら「ブランド」としての価値を押し下げているのです。
 海外で販売している車で、日産の高級ブランドがインフィニティと知っている人は少ない。ホンダの高級ブランドがアキュラであると知っている人はもっと少ない。レクサスは国内でも販売を始めたことで認知度が広がったが、「ブランド化」がいまいちだ。どこまでも、トヨタの延長だと誰もが知っているからだ。
 アウディのように、フォルクスワーゲンの高級ブランドだと、知らない人が多いように、完全に別ブランド化が徹底している方が、「ブランド力」は上がるのだ。逆にフォルクスワーゲンはそのドイツ語名のまま、大衆車を作っている。だから、外車を乗っているといっても、フォルクスワーゲンに乗っても威張れないのですよ!
 アウディは油まみれの生産現場で、作業員の作業服に油が付いただけで、服を着替えるほどの徹底ぶりだ。その点、日本人はかなり甘い。
 中小企業といえども、「ブランド」を持つことは可能である。それを考え、育てていくことこそ、経営をしていく醍醐味の一つだと言える。あなたの会社に「ブランド」はありますか?

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

社長のお金持ちセミナー「シンジ塾」
数字アレルギーのあるあなたに!絶賛開催中!
https://shinjijiku.hp.peraichi.com

シンジ

いいなと思ったら応援しよう!