「最小単位の組織」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 世界で「最小単位の組織」は何かご存知ですか?それは「夫婦」です。異なる環境に育ち、異なる親を持ち、異なる価値観をすり合わせて、最小単位の組織を運営していく。それが、夫婦というものです。その最小単位の夫婦関係すら上手く運営できないようでは、経営など出来ない。それが私の持論でした。そんな私が離婚に至るとは、忸怩たる思いが強すぎ、本件を避けて通ること約4年。ようやく、本件に向き合ってみようと思う。

 人と人の価値観をつなぎ合わせるのは難しい。だが、それを可能にするのが「思いやり」なのではなかろうかと思う。お互いの信頼関係はもちろんのこと、相手を思いやる気持ちがあるから、夫婦でいられるのだと思っている。
 当然、自分を優先するときもあって構わない。それが人というものだから、ここには個人差が出るだろう。それでも、大切さの優先度が、夫婦以外の人になることが多くなると、いずれ気持ちも離れていく。自分達の子供も含めて。
 子のいない私だが、人を見ていて思うのは、子供が出来ると子供中心の生活になるため、夫婦での楽しみや、思いやりなどは疎遠になっていく。ペットもしかりだ。子供が生まれた途端、見向きもされなくなり、死んでしまう子もいた。子育ては大変なので、致し方ない部分もあるが、子供の有無で夫婦という組織のあり方が、大きく変わることは間違いのないことだと思う。私の場合、子供は欲しかったけれど、ある意味家内を独占できるという優越感は、悪くなかったのも事実である。私はいまでは、少々歪んだ組織にしてしまったと反省している。

 夫婦以外の組織も同様だ。人を雇用する側と労働者は、結婚するのと同じような信頼関係を築かなければならないし、思いやりを持たなければ、上手くはいかない。2人の組織でも20万人の組織でも、基本的にそれは変わらないと思う。
 きちんと部下に向き合うには、一般的に最大でマネージメントできるのは10名までだと思う。個人的には5名がちょうど良いと感じているが、それは職種にもよる。
 蒙古の時代、通信手段などのない時代。100万の軍勢を指揮するには、列の後方から先頭まで馬を走らせても、1日かかるそうだ。指示などいちいち仰いでいられない。そこでジンギスカンは10人組織を作って戦争をしたそうだ。
 10人を一組にして、10人長を作る。その10人長が10人集まって100人長を作る。その100人長が10人集まって1,000人長を作る。その1,000人長が10人集まって1万人長を作る。その1万人長が10人集まって10万人長を作る。その10万人長が10人集まって100万の軍勢を動かしたそうだ。こうして、有史以来世界最大の帝国は組織されていた。
 10人以上を部下につけると、目が行き届かないという、実経験から考案したそうだ。いまから800年程も昔のことなのだが、組織の作り方は、いまもって変わらないのだと思う。

 要は、世界最小単位の組織をきちんと運営できなければ、組織を大きくしていくことは叶わぬ。ということだ。だから、私は自分が離婚したことを非常に忸怩たる思いで受け止め。2019年には経営を諦める覚悟をしていた。まあ、結果的には作曲を再開して、根拠のない自信が戻ってきたわけだけれど、組織についてはいまも頭をひねっている。
 どのような組織図にするかも大事だが、やはり一人ひとりの心情にどれだけ向き合えるか?という思いやりによる絆こそ、あらゆる組織の鎖を強固にする方法だと思っている。そのためには、お金などいくら使っても惜しくない程に。
 今後、私が組織づくりに成功するか?失敗するか?みなさんに見て頂ければと思っている。結婚だけは、もうする気はしないけれどね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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