「無限責任」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
無限責任という言葉をご存知でしょうか?サラリーマン諸氏は知らないと、まずい。すべての人に、憲法で「職業選択の自由」が与えられています。それは、無限責任において担保されます。
会社法によると、すべての人は自分の望む職業を選択することができます。その代わり、その会社が倒産した場合や、業績が変化することに対する責任は、すべて個人の責任です。ということを「無限責任」と言います。「なんだ、そんなことか、そりゃ当然だよね」と思う人が多いと思う。
逆に「有限責任」というものがある。これは、株主が会社におけるリスクを、所有する株式の範囲内で責任を負うという意味です。つまり、私のように自社株を100%持っている場合には、会社での出来事は100%私に責任があるということです。良いことも悪いこともね。
では、当然と思える無限責任ですが、みなさんはこんなことを言っていませんか?「会社の業績が悪いのは、経営者がバカだからだよ。俺たち関係ないし。どうにもできないじゃん」とね。
確かに経営に口は出せませんから、社の方針を変える力はないでしょう。ですが、その会社に居続ける限りは、自分に対する影響があることも否定できません。突然倒産になっても困ります。株主でなければ決算書の開示は求められませんが、株式公開をしていれば当然見ることができますし、非公開会社であっても経営者次第で見せてもらうことは可能です。因みに私の会社は当然未上場企業ですが、信用のために決算書は公開しています。
他にも、会社として予算や目標売上などが提示されると思いますが、その数字の論拠を聞くこともできます。従業員にノルマを課すのなら、その論拠があれば会社が危ない状態なのか?存続できるのか?判断する材料になります。
要は無限責任とは、一人ひとりが主体的に行動することを前提とした法律です。他力本願になり、他責にしている場合は、どのような結果になっても、自分の責任になりますよ。という意味だ。
近年、自動車メーカーや電機メーカーでの不正検査などが多いが、一人ひとりに主体性がなく、昔からの悪習を変えようとする意志も力もなかったことがうかがえる。「だって上司が、先輩が、OBが、経営者が」と言っている人は、責任こそ小さいが、その不正に対する責任があるのです。
会社が不正をしていて、その会社に長くいたいのなら、それを指摘したのか?それを正す力がないのなら、公正取引委員会や税務署へ内部告発をしたのか?もしくは、より良い職場を見つける努力をしたのか?ということです。なすべきことをせず、見てみぬふりをする。自分には関係ない。自分には出来ない。そう思って行動しなければ、現実は何も変わらない。会社が倒産したら、他に行くさ!と考えているような方や、どこにでも行ける実力のある方は、気にせず会社を利用したらいいと思う。会社の倒産と共に、社会人として終わってしまう会社ぶら下がりのサラリーマンは、無限責任について、一度考えてみた方が良いですよ。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ