「社長はお金持ち?」
第1,317回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
社長はお金持ちでしょうか?お金持ちだと思っている人が多いでしょう。確かに、普通のサラリーマンは年収が1,000万を超える人は上位5%の人だけとのこと。極めて少ないわけです。
社長になると、役員報酬という勘定科目にかわる。そして、役員報酬に上限はないのです。例えば月に120万円と決めれば、年収は1,440万円になります。たいていのサラリーマンより多くなりますよね。でも、月に120万円支払える会社であればということです。
そもそも、役員報酬の決め方は定義されていません。きちんと定義している会社は極めて少ないのが事実です。上場企業でさえ、取締役会で勝手に決めているのです。カゴメの有価証券報告書に、役員報酬の計算方法が出ていましたが、かなり複雑で理解に苦しみました。役員報酬はもっと、単純に決めるべきなのです。粗利の〇〇%と決めるのが正しいのです。なぜ世の中の会社ではそれをしないのでしょうか?簡単なことです。決めてしまうと、自分の報酬額が制限されるからです。人の欲は際限がありません。何億でももらいたいのでしょう?
そういう社長がいるので、世の中の社長はすべてお金持ちだと思っている人が多い。でも現実は、中小企業の社長は役員報酬を下げて、従業員の給与を下げないように努力している人の方が多いのです。従業員よりも少ない報酬の人だって多くいます。私もその一人です。お金が目的ではなく、会社の存続が目的なら、自分よりも給与の高い従業員がいることは、むしろ誇らしいことです。社長はお金持ちではないのです。
また、役員報酬は法律で一年間変更が出来ないことになっています。上げることもですが、下げることすらできないのです。会社の調子が良いからといって、期の途中から報酬アップは出来ません。また逆に、不景気になったからと言って、役員報酬を下げることもできないのです。
要するに、役員報酬を操作して、会社の利益を操作できないようにしているのです。脱税防止ですね。だから、不景気になると、社長は自分の報酬をもらわないようにしているのです。私も、社員には自分に振込むのを忘れていた!と笑って報酬を受け取らずに銀行残高を確保したこともあります。それが現実です。
俗に「社長はお金持ち?」と思われる理由は、「経費」という財布を、役員報酬以外に使用する人が多いからです。だって、自分の飲食代やゴルフ代、高級外車まで様々なことを領収書をもらって、会社に支払ってもらえば、自腹は傷みません。その分、自分の少ない報酬が減ることはないので、一見「お金持ち」に見えてしまうのです。しかし、これははっきりと脱税です!要は案件が小さいから、税務署もいちいちチェックをしないだけです。逮捕されないからと言って、悪いことをしても良いわけではありません。
しかし、ここのモラル倫理観がない人は極めて多い。私は会社で使っているトイレットペーパーに至るまで、すべて自腹です。税務調査に来ても、我が社からは1円たりとも取れないと思いますよ!
でも、社長はお金持ちになる可能性は秘めています。年収が600万円程度の少ない役員報酬でも、そんな会社を10社経営すれば年収は6,000万円ですよ!17社経営すれば、なんと1億200万になりますよ!そう、社長はお金持ちじゃない。でも、大きな可能性は秘めているんですよね!
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
社長のお金持ちセミナー「シンジ塾」
数字アレルギーのあるあなたに!絶賛開催中!
https://shinjijiku.hp.peraichi.com
シンジ