「教える」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,014日目です。

 人にものを教えると言うと、大変おこがましいのだが、現在3D化をお客様に教えるというビジネスを行っている。紙の図面を無くす、と言うと結構楽そうだが、実際には勝手が違い過ぎて、正直最初は設計も現場も大混乱をする。いままで紙の図で寸法を見ていたのに、見ることが出来ないのだ。特に現場の人間は考えが古く、3Dデーターをパソコンで見ることも、寸法を測ることも面倒に思い、とても嫌がる。
 設計も概念そのものが変わってしまうため、かえって2D設計をしていなかった人の方が、覚えが早い。いままでの経験が活きてこないのだ。だから、多くの会社が挫折しているのが事実だ。だからこそ、教えるビジネスが成立する。
 この仕事の良いところは、お客様と対等になれる。ということだ。相手はお客様ではあるが、お客様からすれば、私は「先生」でもあるのだ。誰でも、先生には一歩下がって頭を下げてくれる。お互いに同様の気づかいが出来る関係になれることが、最も良いことだ。信頼感は深まり、お互いなくてはならない存在となる。まさに、夫婦関係のようなものだ。マーケティング的には「密着軸」ということだ。

 社長のお金持ちセミナー「シンジ塾」と言って、「社長の会計」を教えている。決算書は、税金を計算するために作成されており、税理士は正確な納税額を計算するのが仕事だ。仕訳はそのための日々のお金の整理に過ぎない。
 その情報を利用して、内容を変更して、その会社独自の指標を作っていく「管理会計」をしなければ、数字に強いお金持ち社長にはなれないからだ。
 そもそも、「経理」とは経営管理の略であり、お金の管理や日々の仕分け、請求書の作成や支払いをすることだけが仕事じゃない。大会社であれば、「経営企画部」が行う。そして、経営企画部長は、社長への道で必須の役職となっているのが普通だ。だが、中小企業にそのような部署を設けるところはない。だから、その役割は社長自身が行う必要がある。
 経営者として、経営指標をどのように見るべきであり、なぜこのような結果になるのかを知らなければ、改善していくことも出来ない。売上だけ見ていては、会社を倒産させかねないのだ。毎年売上は増収を続けているけれど、倒産する会社は非常に多い。その理由がわからない社長は、お金持ち社長にはなれないのだ。

 人にものを「教える」ということは、きちんと「言語化」するということだ。相手に伝わるように考えるということだ。
 あらゆることを言語化できなければ、人に「教える」ことは出来ない。自分の持っているイメージや習慣を人に伝えることはできない。「教える」という行為は、仕事の中でも極上に難しいことであり、社内で人を育てるのが、とても骨の折れることで、よく分かると思う。
 人は「言葉」以外のコミュニケーション手段を持っていない。あらゆることを伝えるには、言語化しなければならない。しかも、ビジネスにおいては文書化しなければらない。文書を書くことも、読んで理解することも、経営においては必須のことであり、この能力を落として、経営は行えない。このブログはそのための訓練でもある。いずれは、社員の中にも、「教える」ことが出来る者を育てたいと思う。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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