「遅刻」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
我が社には「遅刻」という概念がない。ある程度決まった就業時間はあるが、人によって変更することも可能だ。就業時間や労働時間に特に強いこだわりはない30分遅刻したから、帰りの時間を30分遅くする必要もない。本人の自由意思に任せる。
以前の会社では、月曜日になると遅刻をする人、病欠をする人が多く、社長の嘆きの一つだった。土日に遊び疲れて、月曜日に仕事をするマインドになっていなかった。ということだろう。そんなのは当たり前だ。だったら、月曜日は遅く来て遅く帰るなどの措置を宣言しておけばいい。宣言がなければ逆に事故や病気を心配されかねないからだ。
私はもらったことがないのだが、公共交通機関の遅延証明書というものがあるらしい。遅刻の原因が本人ではなく、電車の遅延です。という証明のようだ。仕事の種類にもよるが、シフト制で働いていれば、遅刻することで自分の前のシフトの人に迷惑がかかることがある。時給で働いていれば、自分の給金が減るうえに、仕事の量もこなせなくなるかもしれない。様々な事情はあるものの、どれも古い考えだと思う。
古い労基法に準じて、「時間で労働力を提供している」という前提の名残だ。これからの時代、時間で働く職業はAIやロボットに置き換わる。人がやるべき仕事じゃなくなる。人が仕事を奪われると考える方が多いようだが、「そんな作業は人間がやる必要ないから、疲れたり、病気になったりせず、感情も持たないロボットに任せて、人にしかできない仕事をした方が、豊かな生活が出来るでしょ」という話しだ。誰にとっても良い話だと思う。今後、AIに出来ることは「作業」と呼ばれ、人にしか出来ないことが「仕事」となるだろう。
日本人は、台風でも雪の日でも、長蛇の列を並んで汗だくになって会社に来る。遅延により何時間もかけて出勤していては、出勤するだけで体力を使ってしまう。しかも、遅刻してくればすぐ昼休みだ。それで仕事の効率が上がるとは到底思えない。真面目なのも良いことだが、それを強要する会社側に責任がある。管理職が仕事の管理ではなく、人の管理をしている証拠だ。国も古い労基法を見なおす必要があると思う。
我が社の従業員も真面目なため、遅延のたびに電話をしてくる。私は毎回「ああ良いよ。気を付けてゆっくりおいで」という。賃金に影響が全くないのは当然だ。仕事はアウトプットの質で決まる。時間ではない。お客様に「この仕事は何時間もかけてやったんだから、もっと値段を上げてくれ!」と言ってご快諾いただけますか?自分ごとにしてみてほしい。「渋滞にはまってガソリン代がかさんだ分、今日の納豆は10円高くします」って言われて、あなたは納得して買いますか?いつもの値段で買いたいと思うだろう。人によってはクレームをつけてくるのでは?
絶対に出勤することが正しかった平成から、令和のコロナ禍でリモートワークも広がった。それなら、遅刻という概念も捨ててしまうことをお勧めしたい。早く出勤する人と、遅く出勤する人がいれば、混雑も緩和する。感染症予防にもなる。ロボットのように同じ時間、同じ電車で通勤する必要はもうない。ただ、人は習慣を好む生き物だ。それなら、習慣から逸脱した日は、逸脱した日を楽しめばいい。遅刻ついでに、いつも行わない机の上を掃除する。久しぶりのお客様に電話をしてみる。だって、溜まってしまった仕事は、電車の遅延でしょ?あなたのせいではないのだから、焦って仕事に取り掛からず、その日を1日潰す余裕が、あなたをまた一回り成長させる。遅刻?大歓迎じゃないですか?
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ