「サラリーマンから見た会社」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,100日目です。

　サラリーマンから見たら、会社は給与を払ってくれるところ？雪が降っても、矢が降っても、行かなければならないところ？行きたくないけれど、行かなければならないところ？お金がいっぱいあるところ？同僚たちのいるところ？嫌な上司がいるところ？サラリーマンは、様々な思惑を持って、会社に来ていると思う。そして、来たくもないが仕方ないと思っている者が多い。
　会社に不満がないサラリーマンは少ない。何も分かってないのに、命令をするな！給与が少ない。努力を認めてくれない。無駄な指示が多い。指示の変更が多い。サービス残業してやってるのに、感謝もしない！不満を言い出したらきりがないだろう。だが、そのほとんどは、要するに経営者に対する不満である。なぜそのようなことになるのだろうか？

　ところが、経営者側から見ると、また違った景色が見えるのだ。指示を気持ちよく請ける奴がいない。いつも不満そうな顔をしてニコリともしない。不愛想な社員が多い。積極性がない。なぜ、きちんと客先と交渉しないのか！いちいち指示しなくても、それくらい考えろよ！もっと売上を増やそうと思わないのが理解できない！必死に仕事していないのに、給与だけ欲しがるなんて、とんでもない奴だ！これだけしてやっているのに、まだ何が不満なんだ！

　結局、サラリーマンと経営者は視点が合わないので、不満が解消されることはないということだ。では諦めるのか？それではチームはまとまらない。
　事実として、サラリーマン側には圧倒的に情報が不足している。だから、不満に思っていることが増えるのだ。それを解消するのは、経営者の重要な仕事である。
　例えば、サッカーチームに例えよう。9番の選手が家庭の事情で練習に1時間遅れると監督に電話したとする。ところが、監督がその情報を皆に伝えていないと、周りの人は9番のやつ、レギュラーなのに遅れてきやがって！と思うわけだが、大人だから皆口には出さない。だが、そこに疑心暗鬼が生まれるわけだ。そこで、12番の選手は「遅れてくる9番なんかより、監督はオレをレギュラーにすべきだ！」と思うわけです。
　そんな疑心暗鬼を解消せずに、監督が指示した通りに、信頼しあったプレーなど出来るわけがないのだ。
　また、会社の決算書や数字を公開せずに、売上を上げろ！利益を出せと言っても、スコアーボードを見ずに試合をしているようなものだ。現状が把握できないから、勝っているのか？負けているのかも分からない。それでは、監督が勝てと言っても、守るべきなのか？攻めるべきなのかも分からない。それなら、無難にミスをしないことだけしよう。そう思うのが、サラリーマンというものだ。挑戦などして失敗出来ないから、守ることしかしない。3対2で負けていたら、攻めるしかないじゃないか！それなのに、会社の数字であるスコアボードを隠されていては、選手たちは判断など出来るわけがないのだ。

　まずは、会社の情報を公開し、それに基づき戦略を議論すべきなのだ。役員報酬が見える？社長の給与がいくらなのかって？何で見られたらまずいの？そもそも、サラリーマン含めて、誰だって誰がいくらもらっているかって？知られてまずいことなんてありますか？私は正々堂々と出していますよ！それを恥ずかしく思う時点で、自分の働きと報酬がアンマッチしていると、自分で認めているということになりませんか？
　また、サラリーマンの不満解消は、圧倒的にコミュニケーション不足です。小難しい顔して面談しても、社員は本音など言いはしません。一緒に食事に言ったり、飲みに行ったりしたときに、何気なく聞くのです。それが、経営者の仕事です。食は人の心を和ますものです。一緒に食事をして、笑いあった回数に比例して、社員の不満は消えていくのです。それらがない限り、「サラリーマンから見た会社」は、監獄と大差ないということを知りましょう。給与を得るために、毎日我慢している。それが、世の多くの不幸なサラリーマンの姿です。あなたの社員がそんな状態で、あなたの会社が飛躍することがありますか？黒字になることがありますか？儲かることがありますか？
　社員が「牢働」（ロウドウ）をさせられているのか？労働（ロウドウ）をしているのか？朗働（ロウドウ）を楽しんでいるのか？で、会社の未来は変わります。経営者から見た会社の姿ではなく、「サラリーマンから見た会社」の姿を変えなければ、あなたの会社は変わらないのですよ！

　いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ