「利益」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 前回、売上を求めるだけでは、三流の経営者だと説明しました。それでは二流の経営者は?と思われたでしょう。今回は二流の経営者と一流の経営者を一度に教えます。

 二流の経営者は、ずばり「利益」を追う経営者です。「えっ!利益は大事じゃないの?」と思われた方、正しいです。利益がなければ、企業は存続できず、商品やサービスを提供し続けることが出来ません。ですから、「利益」は「売上」よりも大事ですね。
 ですが、「利益」には致命的な欠点があります。何でしょう?それは「時間」です。利益が確定するのは、売上が立った時に、それにかかる仕入れ値が既に確定している時です。更に、社内の人件費などを計算し、加味する場合は更に遅くなり、税金の計算をして納税分を差し引いた利益が確定するのは更に遅い。
 しかも、仕入値を支払い、売上代金が入金されてくるのは、更に一月単位で遅れてきます。下手したら半年後です。そうすると、「利益」が出ているのに「倒産」してしまうことがあるわけです。
 いやむしろ、上場企業の倒産の半数は「黒字倒産」(2021年6月23日)にて詳細を書いたように、利益が出ているのに、現金(実弾)不足で倒産してしまうことになるのです。ですから、「利益」を追う経営者は二流ってことになります。

 それなら一流の経営者は、どんな人でしょう?もうお分かりですね。一流の経営者は、現金(実弾)を追う経営者なのです。
 どんなに利益が高くても、現金払いの安い仕事の方が良いのです。どんなに納期に余裕があっても、現金払いの急ぎの仕事を無理やり入れるのです。支払いはなるべく待って頂き、入金は矢の催促をします。一見悪いことをしているようですが、現金回収サイクルを早くすることは、倒産を防ぐ戦略であり、正当な行為です。倒産してしまえば、商品やサービスの提供が出来なくなるのですから、経営者が決してしてはいけないことです。
 ですから、一流の経営者はお客様と交渉して、入金を1日でも早くするように努力する人です。

「売上」を追う経営者は、三流。
「利益」を追う経営者は、二流。
「現金」を追う経営者は、一流。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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