「心の鎖国」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
あなたは外国人にどのような印象を持っていますか?日本人の多くの人は、外国人を差別している気はないのに、自然と「ああ、外国人だ。嫌だな」という、「心の鎖国」をしている人が多い。
例えば、コンビニの店員の日本語がおかしいと、心の中で眉根をひそめて「しょうがない外国人だな」と思わないだろうか?どこかバカにしたような心がなかっただろうか?
もしくは、同じ物を買うにしても、安い外国の企業から買うよりも、「何かあった時に困るから」と言って日本企業から高く買う人が多い。これも、外国人への偏見だ。
日本を出て国境が陸続きの国を見ると、民族の違いというものを日本のようにはとらえなくなる。多民族のアメリカ人の共通の価値観は「ドル」だ。住んでいる環境によって、価値観は大きく異なる。
確かに世界に民族紛争は多い。しかし、厳密な意味での単一民族国家などこの世に存在しない。わりと同じ民族が多いね。という程度だ。しかも、どこまでを民族として分け隔てるか?という問題もある。東京の人と関西の人を同一とみなすか?東北の方言は何を言っているか分からない。沖縄に至っては、明らかに文化や顔立ちも異なる。日本語を話すものが同一民族だと思ったら大違いである。
人は視覚情報が7割だ。そのため、欧米の白人は黄色人種や黒人を差別する。見た目が違うことから、仲間外れにするという感覚は、人は生まれながらに持っているのかもしれない。小学生ならいざ知らず、大人になってもそこに心の壁を作ってしまうのは、自身にとっても非常に不利だ。
黒人差別というと、アメリカの問題と思っているだろうけれど、実際に目の前にその問題がある時、あなたはどう行動するだろう?黒人の人を近くに見たことはありますか?私は語学学校でナイジェリア人と同じクラスだったことがある。アメリカ出張時も多くの黒人に出会った。黒人の肌が黒いのは、環境のせいなのだろう。人にもよるのだが、手のひらや髪の生え際など黒くないところもある。夜になると目以外は見えなくなる。保護色のようなものだ。これは狩りをするのに役立ったことだろう。それ以外は、まったく普通の人間だ。笑ったり、泣いたりする気持ちに違いはない。目に見えることに注目せず、心を開いて相手に向き合えば、「心の鎖国」を解くことはたやすいと思う。
島国で民族の流動が小さい日本では、多様性がないから無知になり、画一的な民族になってしまうのです。
異国人や異文化など、人は自分の知識にないことを恐れる。妖怪や幽霊を恐れるように。それなら、相手を知る努力をすべきだ。相手に興味を持てば、互いに好意を持つのが人という生き物の本能だ。
ビジネスにおいても同様だろう。気に入らない人物。同僚。お客。そのような人達のことに興味を持ち、「心の鎖国」を解いて、もっと良く他人を知る努力をしたいものだ。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ