「定年退職」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
我が社には「定年退職」がありません。なぜないのか?というと、健康的に働ける年齢には個人差があるからです。65歳で人生くたびれてしまう人もいますし、ピンピンして元気に電車通勤している90歳もいます。年齢で働く場を奪うというのは、幸せ追及の権利と平等をうたった、憲法13条と14条に反すると考えるからです。周りに迷惑をかけず、元気に働けるのであれば、何歳までいても構いません。
ただ、役職は65歳でなくなるようにします。若者に道を開くことと、65歳以降は責任を小さくして、マイペースで働いてもらうためです。役職は職責の重さに比例すべきものですから。ただし、積み上げてきた等級はそのままに、役職手当だけなくなります。要するに、基本給は変わらず、年齢で一律に基本給を下げるようなことも致しません。だって、そこに下げる理由があるのですか?昭和の時代は、年齢で基本給を上げるようなことをしてきた反動で、年齢で切り捨てなければならなくなっただけです。要するに「姥捨て山」じゃないですか!そんな会社に雇用されて、「この会社に入社して良かった」と思ってリタイヤできますか?
我が社の企業理念は「永代雇用」です。一人でも「この会社に入社して良かった」と思ってくれる人が多くいなければ、「自分の子供も入社させたい」と思ってくれません。
また、人事評価に退職金積み立ても含めています。短い時間軸で給与や賞与を得るのではなく、数十年先の将来を見据えて、リタイヤした時に得られる退職金を増やすというインセンティブも用意するのです。
プライバシーを気にする方も多いですが、中小企業は従業員の家庭に思いっきり踏み込んで良いと思います。「お子さんが何歳になったね。学費が大変だろうから、この部分の評価を頑張って上げれば等級が上がるよ!」「君は介護の心配がない立場だから、時間軸を長く考えて、今回の賞与は退職金積み立てに回そうか?」「住宅ローンを組むなら、会社が付き合っている銀行に相談してあげるよ」そんな一人ひとりに向き合った人生設計を手伝えるのも、中小企業の強みです。
中小企業退職金共済を会社が勝手に入っている?だけでは、一体退職した時にいくらもらえるのか?さっぱりわかりません。それでは老後の人生計画など立てようもない。実際中小企業では、闇雲に無計画に人生を歩んでいる人が、ほとんどだ。本人の自己責任でもあるが、情報を開示しない経営者側に大きな非があると思う。
人生設計が出来ていない人ほど、夢は実現しません。寝てみる夢で終わります。下記の質問に即答できる人はかなり少ないと思う。
◆10年後にどうなっていたいですか?
◆20年後にどうなっていたいですか?
◆リタイヤ後にどのような老後を過ごしたいですか?
このような内容を、会社として従業員と一緒に向き合うこと。これが中小企業の強みであり、良さだと思います。この世に無計画で達成できる夢は一つもありません。夢を見させて、計画にまで踏み込む。そんな社長に従業員は付いて行きたくなるはずです。
リタイヤ時期も老後の計画も一人ひとり一緒に決める。だから我社には定年退職はありません。自分で計画をしたリタイヤ時期に向けて、実行してもらうだけです。計画は丸見えですから、手を抜いたら社長に分かってしまう。そうしたら手も抜けません。結果的に夢を実現して、幸せな人生を歩んでほしいと思っています。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ