「会社はお金持ち?」

第1,316回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 あなたは「会社はお金持ち?」だと思っていますか?非常に勘違いをしているサラリーマンが多いのでここではっきり言っておきます。会社はお金が貯められないように出来ているのです。
 10月11日に「内部留保」にも書いたように、内部留保とは会社が持っているお金のことではありません。基本的に会社はお金がないのです。ほとんどの会社は借金で回っているのです。だからこそ、銀行が存在し得るということを知らない人が多い。
 規模が大きくなるほど、借金は増えていくものです。トヨタが23兆円の借金をしているのは、仕事を回す運転資金なのです。本当の運転資金は3.3兆円だから過剰債務ではあるのですが、その話しはまた別の機会にします。
 閑話休題。会社は得た利益分の現金を持っているわけではありません。利益は帳簿上のことです。実際に現金が振り込まれるのにはタイムラグがあるのです。それなのに、支払いは待ってくれません。
 しかも、税金の支払いは現金のみで待ったなしなのです。しかも消費税の中間納税は、400万円以内は年1回半年で納税。400万~4,800万円企業は年3回、四半期ごとに支払い。それ以上は毎月なのです。正直毎月にしてもらわないと、半年分貯めこんでビックリするような金額を請求される方が心臓に悪いのです。いずれにしろ、会社は支払いに追われており、現金が減ると倒産が見えてくるので、非常に怖いのです。だから、お金を借りてでも、預金残高を確保しなければならないのです。
 ところがサラリーマンは、その預金残高を余裕な資金と思い込んでしまう。普段仕入れている支払いや、給与などの支払い、水道光熱費や家賃など、会社は一般家庭以上にお金がかかるように出来ている。
 他の地方自治体は知らないが、日野市のゴミ袋は、法人用は1枚5,000円もするのですよ!家庭用とは雲泥の差なのです。家賃も法人になると消費税がかかるし、ネットの契約なども個人よりも法人の方が高額です。日本は何もかも会社から金を奪うシステムになっているのです。
 それにサラリーマンは「経費」というものは使っても良いお金と思い込んでいる人が多いです。この世に使ってよいお金は二つだけしかありません。
 投資のために使用することと、他人を助けるために使用することの二つだけなのです。それ以外は、お金はなるべく払わないのが正しいのです。
 何度も言います。「会社はお金持ち」などではないのです。売上の10%に消費税を課せられて、稼いだお金の半分以上を給料で支払い、協力メーカーに支払い、法人税を納めて、手元に残ったわずかなお金で、また次の投資をしていくのです。
 全力疾走でゴールのないマラソンをしているようなものです。疲れたなどと言っていられません。余裕なんて思っていると、すぐに現金はなくなってしまいます。「会社はお金持ち」と思っている人は幻想を見ているだけなのです。その認識が改まらない人は、経営など出来ないし、会社で出世していくこともない。知らないよりは、知っている方がはるかにあなたの社会人人生は有意義になるはずだ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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